鳩山一郎 衆議院議員
27期国会発言一覧

鳩山一郎[衆]在籍期 : 25期-26期-|27期|-28期
鳩山一郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは鳩山一郎衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院27期)

鳩山一郎[衆]本会議発言(全期間)
25期-26期-|27期|-28期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 衆議院本会議 第5号(1955/03/24、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 福田君の御質問にお答えをいたします。  日ソの交渉はいかなる目的をもってしておるのかということでありますが、たびたび申しますがごとく、両国の国際関係の正常化を目的としてやっておるのであります。(拍手)ソ連の意図がどこにあるのかわからないというので、何もソ連と交渉をしても得るところがないのであろうというようなお話でありましたけれども、現に今日の新聞をごらんになっても、戦犯がすでに帰って来るじゃありませんか。ああいうような事柄は、日ソの交渉を正常化せんとすることをやり出してからできたのだと私は思うのであります。(拍手)中ソの戦争終結の宣言あるいは中ソとの共同声明に対しての……

第22回国会 衆議院本会議 第12号(1955/04/25、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) さきに行われました総選挙の結果に基きまして、私は、第一党たる日本民主党の総裁として、本国会の指名によって再び内閣総理大臣の重責をにないまして、第二次鳩山内閣を組織いたしました。  本日、昭和三十年度予算を国会に提出いたしまして国政の本格的審議を求めるに当りまして、ここに政府の所信を申し述べる機会を得ましたことは、私のまことに光栄とするところであります。(拍手)  私はまず私の抱く政治理念の大本について申し述べたいと思います。  その窮一は、民主政治のあり方についてであります。およそ民主主義の基調は個人の自由の達成と人格の尊厳とを主張する自由主義にありますが、それは同時……

第22回国会 衆議院本会議 第13号(1955/04/27、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 太田君の御質問にお答えをいたします。  太田君の質疑の第一は二元外交についてでございました。二元外交というのは一体どういう意味なのか私にはわかりませんけれども、二つの相反しておる主張に基く外交ではありません。アメリカを初め自由主義国家と協力の関係を堅持しつつ、そうしてソ連や中共との国際関係を正常化したいという希望とは相矛盾するものではないのであります。(拍手)ともに世界の大戦を避けたいという根本の希望から出ておる二つのやり方なのであります。(拍手)アメリカとの関係は、ソ連や中共との国際関係を正常化せんという企てのために少しも悪化はしておりませんから、御心配御無用でござ……

第22回国会 衆議院本会議 第14号(1955/04/28、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 田中君の御質疑に対してお答えをいたします。  自由諸国との協力関係を基礎として外交方針の基調を求めておりますのは、世界平和のためでありまして、共産圏諸国といくさをして勝ちたいのを目的としてではございません。(拍手)  第二に、米英との間に事前の連絡がないということでありましたが、米英との間に事前の連絡はありませんでした。もちろん米英との間に誤解のないことを期するのは当然でございますけれども、誤解を防ぐということにはいろいろの手続をしなければならないと思いますけれども、一々事前に連絡をして、その許可を得てから交渉をする意思は毛頭ありません。(拍手)  第三には、目的を明……

第22回国会 衆議院本会議 第15号(1955/04/30、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 平野君の御質疑に対して答弁をいたします。第一は、総選挙の際の公約についての御非難でありました。私は総選挙の際の公約は大体実現しておるものと思っております。(拍手)特に平野君の言われた農業についてのお考え方は、共鳴するところもありました。農業は天部分が零細な資本で経営せられ、所得も非常な低水準にあるということは認めざるを得ません。そこで、生産水準を向上したり生活水準を高めるためにやる政府の仕事、つまり保護育成の必安はあると思っております。(「どうしてやらない」と呼び、その他発言する者あり)その点は、やらないではありません。その程度というものは、財政絵済の諸事情をしんしゃ……

第22回国会 衆議院本会議 第19号(1955/05/26、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 大橋君の御質問に対してお答えをいたします。  自由諸国との協力態勢を推進するということを外交の基調とすることは、たびたび委員会で申しましたごとく、これを外交の方針としております。言うまでもないことでございます。(拍手)  サンフランシスコ条約体制を認めるかどうかを確認してから交渉に入る用意があるかということでありますが、わが国がサンフランシスコ条約の上に立っているということは、ソ連はむろん承知しているのですから、今さら確かめなくても当然わかっていることと思います。(拍手)  それから、引き揚げ問題を切り離して調整前に解決する用意があるかというような御質問でありましたが……

第22回国会 衆議院本会議 第20号(1955/05/28、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) お答えをいたします。  沖繩に対して日本が領土主権を持っておるということは、世界の人々がみんな認識しておると思います。そうして、沖繩県民が日本にすみやかなる帰属を熱望しておることもよく承知しておりますので、たびたびアメリカに対してはそのことを申し込み、アメリカは十分これを承知しておるものと思うのであります。  国民政府あるいは中共政府が何か沖繩に対して領土権を主張しているようなお話がありましたが、そういうようなことに対しては、おそるることは少しもないと思います。(拍手)  地の点につきましては外務大臣から答弁をいたします。

第22回国会 衆議院本会議 第22号(1955/06/02、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 二階堂君の質問に対してお答えをいたします。  防衛分担金の減額されたものを住宅の方に用いたいということを私が申しましたことについてのお話がありました。私の考え方を申し上げます。自衛軍の漸増ということは、条約上日本の義務なのであります。この自衛軍の漸増のために多額の費用が使われれば、住宅の建設はできません。そこで、住宅の建設は――自衛軍の増強ができれば、それに応ずるだけのものが防衛分担金の減額ができるということになっておりまするから、防衛分担金の方から自衛軍の増強の方に間に合いますれば、実際においては防衛分担金で住宅ができるという結果になるのであります。ですから、形式上……

第22回国会 衆議院本会議 第23号(1955/06/04、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 淡谷さんの御質問に対してお答えをいたします。私も、自作農の地位を安定させ、これを維持育成するということは非常に必要だと思っております。そうして、そのためにはいろいろのやり方もありましょうけれども、今回提出した法案は、この理想的な形の自作農を維持育成する上に最も適したる法案と考えております。(拍手)
【次の発言】 伊瀬君の御質問に対してお答えをいたします。根本の政策は何かという御質問でありますが、これは、先刻申しましたように、自作農の維持育成と小作農の地位の安定をはかるということにあると考えております。一言にして言えば、農地法を遵守するということになるのであります。対策……

第22回国会 衆議院本会議 第24号(1955/06/07、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 原君の御質疑に対して答弁をいたします。  原君は、憲法調査会を内閣に置くということについて御質疑がありました。私も国会に置く方がよくはないかというように考えたこともありましたが、今日の政情においては内閣に置くのを適切だと考えております。(拍手)そのことは、すでにこの議場において繰り返し申し述べました。  それから、徴兵のことはほんとうに考えておりません。  自由党並びに民主党との共同提案になる修正案は、政府提出の予算原案の目的をくつがえすものとは思いません。政局の大局の上から見て、これをのむことが政府は適当であると考えたのであります。従って、政府は、この修正案の通過並……

第22回国会 衆議院本会議 第28号(1955/06/14、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) ただいまの質問に対してお答えいたします。地方交付税は軽々しく変更すべきものではないと思います。従って、近い将来においてこれを変更する意思はございません。(拍手)
【次の発言】 御質問にお答えをいたします。  第一に、この法案が憲法に違反せずということについて申し上げます。この法律案は、赤字に悩む地方財政の再建のために必要な限度で政府が一定範囲の調整を行おうとするものでありまして、地方自治の本旨を害するものとは考えません。(拍手)むしろ、その意味で地方自治の確立をはかろうとするものであります。これによって憲法第九十四条で認められた地方公共団体の権能を害するものではないと……

第22回国会 衆議院本会議 第33号(1955/06/25、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 下川さんの御質疑に対して、お答えを簡単にいたします。  民自の共同修正案を提出いたしまして、政府原案を撤回した、これば国会を無視したというような御質問でありましたが、(「そんなことは聞いていない」と呼ぶ者あり)共同修正案を出したということ――国会無視というのは言葉が違つたかもしれませんが、原案を撤回したことの責任を問われたのでありまするけれども、民自の共同修正案は、大局から見て国民の是認するところのものだと、私は確信をいたしております。  次に、旧軍人の恩給は恩給法のワク内で律すべきものだと私は考えます。終戦後までは恩給法が適用されんおつたのを、司令部が廃止したのであ……

第22回国会 衆議院本会議 第35号(1955/06/29、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 御質問に対してお答えをいたします。  このたび希有の大雨のために東北数県を荒しましたところの大水害について、まことに遺憾に存じます。この応急対策としては、目下できる限りの力をもって実施中でございます。治山治水による恒久的の対策についての最善の努力を尽したいと考えております。  詳綱な答弁については関係大臣から申し上げます。(拍手)

第22回国会 衆議院本会議 第37号(1955/07/05、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 山花君の御質問にお答えをいたします。  基地拡張は攻撃態勢を整えるためではございません。従って、自衛の範囲を出ているものとは考えないのであります。自衛の範囲を出ていないならば、憲法違反とは考えないのであります。  最後に、アメリカとの関係において安保条約の破棄等を考えないかという話でございました。アメリカに対しての外交方針は、自主態度でもって対米外交に臨んでいることは、たびたび申し上げた通りでありまして、現在の状態において安保条約を破棄する考えはございません。(拍手)
【次の発言】 山崎君の御質疑に対してお答えをいたします。  第一に、改正の構想について御質問がありま……

第22回国会 衆議院本会議 第38号(1955/07/07、27期、日本民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 渡邊君の御質問に対しましてお答えをいたします。  今回の北海道の水害は、まことに遺憾にたえない次第でございます。治山治水の対策は、もとより、きわめて重要なことと考えております。ただ、財政上の制約があるために、治山治水が完全になっておらないのは遺憾でございますが、今後とも、重点的に、かつ効率的に施策を講じて参りたいと思っております。  いろいろの御質問がありましたが、関係当局から答弁をしてもらう方が便利と思いますから、さようにお願いをいたします。(拍手)


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 衆議院本会議 第2号(1955/12/02、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 私は、今回、国会の指名によって、三たび内閣総理大臣の重責をにないまして、第三次鳩山内閣を組織いたしました。  御承知の通り、この内閣は新たに発足した自由民主党を基礎として成立したものでありますが、それだけに、われわれは、今までより一そう強くその責任の重大なることを自覚するとともに、国民の信頼と期待とにこたえるため、全力を振りしぼって国政に当ることを決意しております。(拍手)新内閣の施政方針につきましては、引き続き開かれる第二十四国会において申し述べることになっておりますので、ここにおいては、ただ私の抱く所信の一端を披瀝したいと思います。(拍手)  元来、二大政党の対立……

第23回国会 衆議院本会議 第4号(1955/12/05、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 前尾君の御質問にお答えをいたします。  地方財政の窮乏対策に対しまして相当の思い切った措置の必要であることは御説の通りでありまするが、本年度には、これをなすことは不可能でございます。根本的立て直しは明年度にやりたいと思っております。  赤字問題につきましては国が地方と一体となって当るべきものであるという御説はごもっともであります。その通りに考えます。  なお、国の財政と地方財政、いずれも健全でなければならないとの御議論に対しても御同感でございます。慎重に検討をいたします。
【次の発言】 河野君の御質疑に対して答弁をいたします。  対米外交の方針について御質問がございま……

第23回国会 衆議院本会議 第5号(1955/12/06、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 松前君の御質疑に対してお答えをいたします。  原子力に関する基本法制は研究中であります。臨時国会にはおそらく間に合わないと思います。通常国会に提案をされることになると考えております。  原子力行政機構につきましては、正力国務大臣から答弁をお願いします。  最後の御心配は全くありません。(拍手)   [国務大臣重光葵君登壇〕


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 衆議院本会議 第4号(1956/01/30、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 第二十四回国会に当りまして本日、昭和三十一年度予算案を提出いたしまして、政府の所信を述べる機会を得ましたことは、私のまことに光栄と存ずるところでございます。  昨年の秋に、自由民主党の結成と社会党の統一とによりまして二大政党の対立が実現を見ましたことは、わが国憲政史上画期的な意義を持つものであります。この機会に、両党は、政党責任政治のあり方を国会運営の上に誤まりなく映し出しまして、相ともに国会の品位を高めることに努力いたさなければならないと考えております。二大政党対立の実現と民主政治確立のために身をもって尽されました緒方竹虎君を突如として失いましたことは、国家のためま……

第24回国会 衆議院本会議 第5号(1956/01/31、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 勝間田君の御質問にお答えいたします。  最後の日ソ交渉の問題につきまして、領土問題をあと回しにするというようなことを目的として、領土問題をあと回しにして解決するということを言った意味ではございません。こういうことが交渉で起きるかもしれないということを言ったのでありまして、私は、領土問題はあと回しにして、世間に伝うるがごとくに、歯舞、色丹だけで満足をして日本は領土問題を解決するのだという意味を言ったのではないという意味であります。  それから、中国との外交につきまして、承認の問題がございましたけれども、中国をただいま承認するということは、国際情勢上、直ちにはできないと考……

第24回国会 衆議院本会議 第7号(1956/02/09、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) ただいまの御決議につきまして、一言政府の所信を申し述べます。  政府といたしましては、原水爆の実験禁止に関する国際的措置がすみやかに実現をいたし、この種実験が中止されるに至るよう、かねてから熱望いたしているのでありまして、ただいまの御決議の趣旨を体しまして、今後さらにこれに努力いたす所存でございます。  右、所信の一端を申し述べます。(拍手)

第24回国会 衆議院本会議 第9号(1956/02/16、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 田中君の御質問に対しまして、特に私から答弁をせよという点について私から答弁をいたしまして、その他の点につきましては関係閣僚から答弁をしてもらいます。違法行為については厳重に取り締れという御議論がありましたが、もちろん、政府として違法行為は厳重に取り締る決意を持っております。(拍手)さらに、人事院勧告と仲裁委員会の裁定に対しては尊重をしろというお話でありましたが、もちろん、人事院の勧告並びに仲裁委員会の裁定に対しましては、衷心から尊重をいたします。この完全実施のために、政府はもちろん努力をする決意を持っております。  右、御答弁申し上げます。(拍手)

第24回国会 衆議院本会議 第10号(1956/02/17、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 森君に対する答弁は大体において山崎君がいたしましたから、私はこれを重複いたしません。ただ、特に私に、小選挙区制を憲法改正のためにとるのは不都合だという御質問がありましたが、選挙法改正は決して憲法の改正とは関係はございません。(拍手)

第24回国会 衆議院本会議 第16号(1956/03/01、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 岡本君の御質問にお答えをいたします。  今回の改正案は、この制度が高い医療水準を維持しつつ恒久的に発展していくために必要な改正でありまして、伏して後退ではございません。(拍手)政府は、近い将来全国民に医療保障を普及さすべく検討中であります。祉会保障の強化発展には大いに努力をいたしたいと考えております。(拍手)  岡本君は、次に、医師が各地で総辞退をする、それに対して御質問がございましたから、それに対して一言申し上げておきます。政府は、社会保障、特に医療保障の発展強化につきましては毎年大いに努力をしてきておりますが、国民健康保険はもちろん、健康保険、船員保険についても大……

第24回国会 衆議院本会議 第17号(1956/03/02、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) ただいまの御質疑に対しまして、お答えをいたします。  第一の御質疑は、何ゆえに国防会議を構成するのかというのが、第一の御質疑でありました。国防会議は、すでに一昨年防衛庁設置法第四十二条により設置されておりまして、同法第四十三条により、その構成その他国防会議に必要な事項を規定するために、この法案を提出したのであります。  受田君の御質問の中に、二大陣営が対立するときに、一方のみに偏していることは危険だというようなお話がありました。  現行憲法の改正手続に従ってこれを改正すること以外に、現在、法理上、憲法改正に対する制約はないと思います。国防の基本方針、防衛計画の大綱、防……

第24回国会 衆議院本会議 第21号(1956/03/13、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 山崎君の御質問にお答えをいたします。  第一の御質問は、目的があいまいであるという御質問でありました。この法律案を提出いたしました目的は、先刻文部大臣が申しました通りに、地方公共団体における教育行政と一般行政との調和を進めるとともに、教育の政治的中立を教育行政に厳に確保いたしまして、国と道府県、市町村が有機的に連携いたしまして教育行政を行おうとするためでございます。このことは、わが国の現状にかんがみまして緊要な問題と考えております。  第二に、九十三条に違反するかどうか、違反するのではないかという御質問でございました。憲法九十三条は、地方公共団体の長及びその議会の議員……

第24回国会 衆議院本会議 第22号(1956/03/15、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 第一の御質問は、中央集権化が濃いという御質問でございました。今回の改正は、いずれも、地方制度調査会の答申に基きま  して、地方公共団体の組織及び運営の合理化をはかりまして、行政経費の節減と行政効果の向上とを期するものであります。本改正は、その意味で、民主的かつ能率的な自治の経営を可能にいたしまして、真に住民の福祉の充実に役立つものであると思います。まさに地方自治の本旨に合するものであると考えます。決して中央集権の強化ではございません。  他の質問には、他の閣僚からお答え申します。(拍手)

第24回国会 衆議院本会議 第23号(1956/03/16、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 佐竹君の御質問にお答えいたします。  佐竹君から、私が八日参議院で申しました言葉に対して御質問がございましたが、参議院で私が申しましたことは、自衛隊法の成立を機としまして、憲法九条に対する私の解釈を改めたということであります。現在、私は、自衛隊は憲法違反であるとは思っておりません。  第二について、自衛権は独立国家に固有の権利であるということは、佐竹さんも認められました。憲法九条がこれを否認するものでないという意味を私が答えたのであります。別に不思議なことは何もないのです。(拍手)第三には、自衛のための措置は自衛の目的の限度にとどまるべきものでありまして、ほかの、あな……

第24回国会 衆議院本会議 第25号(1956/03/22、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 日ソ交渉の次回の会談は、情勢に従いまして、双方の合意によって開かれることになっております。このたびは日ソ交渉は決裂した次第ではないのであります。決裂したことを前提としての諸質問に対しては、私は答える必要はないと考えます。(拍手)
【次の発言】 日ソの交渉については、従来通りの方針でもって政府は進むつもりでおります。  その以外に、暫定的にきめる工夫を考えているかという御質問がございましたが、そういう点については考えておりません。(拍手)
【次の発言】 能代市の大火につきましては、全く同情にたえません。その復旧と、その救済とについては、政府としてはできるだけのことをいた……

第24回国会 衆議院本会議 第26号(1956/03/23、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 島上君の質問に答えます。  第一の御質問は、憲法改正と本改正案との関連性でございました。小選挙区制は憲法改正とは全く別個の問題であります。関連ありません。(拍手)  第二に、本改正案の基本的の考え方について御質問がありましたが、小選挙区制採用の基本的の考え方は、公明選挙の理想を達成するがためであります。  第三に、死票が出る欠点があるということでございますが、死票が出ることを救済いたしますためには、比例代表制をとるよりほかに道がないのであります。この制度の欠陥は、御承知の通りに、小党分立をするおそれがありまするから、これを採用しなかったのであります。(拍手)  第四に……

第24回国会 衆議院本会議 第28号(1956/03/29、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) ただいまの御質問に対してお答えをいたします。  健康保険法の改正は、健康保険財政を立て直しまして、将来のわが国医療保護の健全な発達をはかる趣旨のものであると信じております。ゆえに、政府としては、これを撤回する意思はございません。
【次の発言】 田中さんの御質問にお答えをいたします。  小笠原、沖縄の返還について、まずお答えをいたします。政府は、従来とも、あうゆる機会をとらえまして、小笠原及び沖縄に対する管轄権返還に関する日本国民の要望を米国に申し入れて、米国政府の配慮を要望しております。今後とも、この線に沿いまして努力するつもりでございます。  第二の点についてお答え……

第24回国会 衆議院本会議 第36号(1956/04/20、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 日野君の御質問にお答えをいたします。  現在、日ソ交渉は中断をしておりますが、双方の合意する時期に再開さるることになっております。政府としては、交渉が円満に早期妥結されんことを希望しております。  第二に、国論の統一とか、党内の意見の相違とかというようなことについて御質問がございましたが、国論の統一は、お説の通りに、その必要性は認めます。従って、私はこれに対して努力をしたいと思います。  河野君の資格について御質問がありました。これは政府代表として出かけますが、また必要に応じては途中全権に変えるかもしれません。  その他の御質問に対しては外務大臣よりお答えいたします。……

第24回国会 衆議院本会議 第38号(1956/04/26、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 賠償問題は、国民経済に重大なる負担であることは、政府もよく存じております。その金額も、できるだけ少くするようにすることについて、政府はできるだけの努力をしたつもりであります。五億五千万ドルの賠償は、役務と生産品で支払うものであります。その原則はくずれておりません。二億五千万ドルは経済開発に対する総額でございまして、これは純然たる民間借款であります。決してそこに偽わりはないのであります。  その他の御質問については外務大臣から答弁することにいたします。(拍手)
【次の発言】 審議会について第一に御質問がありました。政府は、昨年の末、行政事務の簡素化及び国費の節減の見地か……

第24回国会 衆議院本会議 第45号(1956/05/08、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 神田君の御質問にお答えをいたします。  今回の凍霜害の被害につきましては、すでに十数県よりその被害状況の通報を受けております。被害の甚大なるに驚きまして、同情にたえない次第でございます。政府としては、目下のところ、当面の技術指導に万全を期するとともに、その実態につきまして調査中でありますので、被害の判明次第すみやかに適切なる対策を講ずることといたします。(拍手)  詳細は主管大臣より答弁をしていただくことにいたします。
【次の発言】 渡邊君の御質問にお答えをいたします。  今回の行政機構改革は、主として占領治下において作られた諸制度に検討を加え、わが国の現状に適合しな……

第24回国会 衆議院本会議 第50号(1956/05/16、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) ただいまの御質問に対してお答えをいたします。  まず第一に、政府はこの法案をどういう目的で出したかということをお聞きになりましたが、これはたびたび申しましたように、政府は、この法案の成立に当りまして、政局の安定と二大政党の育成をはかりたいということをたびたび申しております。決して、あなた方の主張せらるるがごとくに、党利党略を念としたものではございません。(拍手)  修正案と原案との関係についての御質問がございましたが、修正案は原案の根本精神をくずしておりません。ずなわち、小選挙区制を採用ぜんとする原案の精神を確保しております。また、政党による選挙運動は強化せられまして……

第24回国会 衆議院本会議 第51号(1956/05/17、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 森島君の御質問にお答えをいたします。  八億ドル案を先方の言うがままにうのみにしたというような意味においての御質問がございましたが、全くその当を得ておりません。重光君の先ほどの御説明で十分明瞭であるべきはずであります。  ビルマの賠償とインドネシアの賠償について悪影響があるだろうというような御質問がありましたが、悪い影響を及ぼすはずはありません。  第三点として、賠償問題の根拠についての御質問があったと思いますが、これはむろん財政的、政治的考慮を総合いたしまして決定さるべきものでありまして、日比の賠償についても、政府がこれを十分に考慮をして決定いたしました。(拍手) ……

第24回国会 衆議院本会議 第54号(1956/05/24、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 野原君の御質問にお答えをいたします。  第一の御質問は、教育の中立性についてでありました。教科書は、教育基本伝の精神にのつとりまして、中正な立場のもとに作成されなければならないことは、もちろんのことであります。今回提案の教科書法案は、教育の中立の確保について十二分に配慮しているものと確信をしております。(拍手)  さらに、これに付随いたしまして、中立性と政党内閣政治との関係について御質問がありました。文部大臣が、自己の所属する政党のために教育を利用するがごときことは、断じて避けねばならぬことであります。(拍手)清瀬君は、もちろんりつぱな人物でありまして、公正、中立を守……

第24回国会 衆議院本会議 第57号(1956/05/29、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 穗積君が第一にお聞きになりましたのは領土問題であります。日本国民が日本国有の領土の返還を強く主張するということは当然の希望であります。(拍手)ソ連がこれに対しまして反対の考え方をしておるのも承知しております。どうにかして両国の見解の相違が調整せられることを欲しております。(拍手)  国交回復の方式につきまして、平和条約方式をとるのか、あるいはアデナウアー方式をとるのかというような御質問がありましたが、国交の回復は平和条約方式により行われることが通常であると思います。ロンドンの交渉もこの通常の方式で進められてきたものでありまして、ソ連側も何らこれに異議を唱えていなかった……


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第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 衆議院本会議 第3号(1956/11/16、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 第二十五回国会の開会に当りまして、ここに所信の一端を表明する機会を得ましたことは、私の欣幸とするところであります。  私は、河野、松本両全権とともにモスクワにおもむきまして、去る十月十九日、日本国とソビエト社会主義共和国連邦との共同宣言並びに貿易に関する議定書に調印をして参りました。これによりまして、終戦後十一年間も継続した日ソ両国間の戦争状態は終結いたしまして、外交関係は回復され、日本の国連加盟への支持や、抑留者の送還、漁業条約の発効等も確定いたしまして、さらに、両国間の平和条約についても今後引き続き交渉することになりました。歯舞、色丹両島は、平和条約締結の後、わが……

第25回国会 衆議院本会議 第4号(1956/11/17、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 須磨君の御質問に対してお答えをいたします。  第一に、日ソ共同宣言の包蔵する諸問題について、特に領土問題に関する交渉の経過をお聞きになりました。今般の交渉を通じまして、わが方は領土問題に対するその立場を一貫して主張して参りました。歯舞、色丹については、共同宣言において、平和条約の締結後現実の引き渡しを受ける旨確約してあります。その他の点につきましては、平和条約交渉に持ち越して処理を行うことになっております。国後、択捉については何事も話をしなかったように解していられるようでありますけれども、国後、択捉についても話し合いをいたしました。これが、平和条約締結のときに、やはり……

第25回国会 衆議院本会議 第5号(1956/11/20、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 永井君の御質問にお答えをいたします。  追加予算を提出する意思があるかどうかという御質問でございましたが、ただいまのところ、追加予算を提出する意思はございません。  冷害対策については、救農土木事業等を中心といたしまして、できるだけの対策を講じてきておるのであります。  その他の社会保障的施策の活用によりまして、御指摘のような事実を未然に防止するように努力をいたしておるのであります。  その他の御質問については所管大臣から答弁をいたします。(拍手)
【次の発言】 伊東君にお答えをいたします。  奄美大島の復興については一そうの努力を尽しまして、日本復帰の喜びに報いたい……

第25回国会 衆議院本会議 第10号(1956/12/03、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) ただいまの御質問に対してお答えをいたします。  漁夫の釈放を一日も早く実現したいということは当然に考えておるのであります。その趣旨を参議院でも述べました。これは数日中に必ず解決いたしますということを申したのではないのです。ただ、大村収容所における韓国人と釜山における漁民の抑留者とを交換する形においてこの問題を解決いたしたいと従来思っておったのであります。そこで、大村収容所の韓国人を数日中に解放いたしまして、そうして先方の出方を見守りたい。どうも、こちらから先に韓国人を釈放しないと、なかなか李総統はこちらの要求に応じそうもないものですから、こちらから先に大村収容所の韓国……


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第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 衆議院本会議 第1号(1956/12/20、27期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(鳩山一郎君) 総辞職に当りまして、皆様にごあいさつを申し上げる機会をお与え下さいましたことを感謝いたします。(拍手)  私どもは今朝の閣議で内閣総辞職を決定いたし、その手続を終りました。顧みますれば、私は、一昨年十二月九日、この国会において諸君から総理大臣の指名を受け、第一次鳩山内閣を組織してから引き続き政権を担当いたしまして、二年余の歳月を経たのであります。その間、今日まで大過なく過ごし得ましたことは、ひとえに諸君の御鞭撻と御指導と御協力のたまものであります。厚く御礼を申し上げます。(拍手)  しかしながら、私は、いささか疲労を覚えましたので、この際後進に道を譲って、しばらく休養……

鳩山一郎[衆]本会議発言(全期間)
25期-26期-|27期|-28期

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委員会発言一覧(衆議院27期)

鳩山一郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
25期-26期-|27期|-28期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会 第2号(1955/03/31、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 外務大臣の方に直接沢田君から電報が来ておるようでありますから、外務大臣から答弁をしていただきます。
【次の発言】 国交調整を目標として相談しょうという文書でありましたから、国交調整を目標として相談しょうというならば、単に国交調整の宣言、戦争終結宣言というぐらいでもって満足はできません。それですから領土問題なり漁業問題なりあるいは未帰還の抑留者戦犯の問題などを同時に相談をするのが当然だと考えております。
【次の発言】 南樺太あるいは千島列島に対しても話はすべきものだと思っております。
【次の発言】 私はとにかくある時期においては、アメリカに対してもそういう話をすべきものだと思いま……

第22回国会 外務委員会 第3号(1955/04/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 委員長の許可により、すわったまま答弁させていただきます。  私どもは、自然休会中を利用して、自然休会の間にアメリカに対して日本の外交方針を説明することが、日本のためにも、アメリカのためにも、相互に利益があると思いまして、それで自然休会中を利用するということであったものですから、ああいうように早く重光君に行ってもらうというような結果になってしまったのであります。日本の外交方針といえば、ソ連や中共との国際関係を正常化したいという希望と、それによって何もアメリカとの協力の基本関係をこわす意思はないということ、あるいはまた、防衛問題についての了解を得たいということ等の問題がありましたの……

第22回国会 外務委員会 第6号(1955/05/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 促進議員連盟の諸君から要望書というものが出ました。それに対して私は協力を惜しまないと申しました。
【次の発言】 少し違います。協定の内容というものは私は知らなかったのです。説明は受けませんでした。けれども協定の内容と要望書というものはほぼ同じものなんです。大して違わないのです。ただ今ちょっと覚えておりますことは、設置せられる民間代表部の生命、交通の自由等は保障しろ、あるいは通信の自由も持たせてくれというように書いてあるやつが、協定書には外交官として取り扱うように希望する、こういうふうに書いてあるのです。少しは違うのです。だけれども、大体同じですから、協定書についても協力は惜しみ……

第22回国会 外務委員会 第8号(1955/05/21、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 かって予算委員会で答弁をいたしました通り、私が考えております仕事が相当にできましたならば、その際にはやめたいというような考え方を持っておりますが、期限をつけて、いつやめるから予算案を通るようにしてくれというような考え方は断じて持っておりません。
【次の発言】 それは知りません。そういうような話し合いを三木君 がしておるとも思いませんけれども、少くとも私は存じません。
【次の発言】 変りはございません。
【次の発言】 松本俊一君 が基本要綱をつくっておるかどうか知りませんけれども、まだ見たことはございませんが、多分基本要綱の準備はいたしておるものと推測はいたしております。そういう……

第22回国会 外務委員会 第12号(1955/05/30、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 もちろん承認をしております。
【次の発言】 日ソ間が戦争をしまして、そのままになっておるということは非常に嘆かわしいことであります。もしも世界第三次大戦でも起りましたらば、ただちに日本は攻撃せらるるおそれがありますから、そういうようなおそれをなくすことが非常に必要だと思いまして、日ソ間の国交の正常化ということを言い出したのであります。それですから、目的が日ソ間の国交を正常化するということにあるのは当然であります。だから日ソ間の国交調整を何するかといえば、正常化したいからというのであります。けれども、日ソ間の国交を正常化したいというのは、つまり戦争のないような場合に持っていきたい……

第22回国会 外務委員会 第35号(1955/07/23、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 対ソの国交を正常化したいというのは当然の希望だと考えております。戦争状態が終結してない状態をそのままにしておくということは、非常に間違っておるやり方だと思いますので、対ソの関係を戦争前の国交状態に持ってくるということは、当然の希望でなければならないと思っております。それに対してアメリカにおいては十分了解をしておるものと思います。もとより目的が違うわけではないのであります。アメリカもソ連もともに世界の平和を確立したいという同じ目的なのでありますから、それに対してわが政府のとっておる態度は、決してアメリカにおいて故障を言う理屈はないと思います。今日においてアメリカは十分に対ソ外交に……

第22回国会 地方行政委員会 第13号(1955/05/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 地方財政が赤字で困っているということはよく承知しておりますが、地方財政に国の財政がしわ寄せを持っていったということは断じてございません。
【次の発言】 地方財政が赤字で困っている。赤字の累積したものについては政府においてこれが楽になるように、短期の債務を長期の債務に切りかえるというようなことについては、むしろ国が地方財政を助けていこうという気分でおるのであります。これから地方財政が赤字になる、赤字がまた始まるということについては、別の方法によって赤字が累積しないような、その源を断つようなことを考えねばならぬと考にておるのであります。地方財政の窮乏を国の方で救おうというようには考……

第22回国会 内閣委員会 第23号(1955/06/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 江崎君が言う通りに、私は三年ほど前には、しきりに、日本は自衛のためにも憲法を改正しなければ軍隊を持つことができないということを申したのは、あなたのおっしゃる通りであります。その後におきまして自衛隊法ができ、防衛庁設置法ができまして、憲法九条は、自衛の目的のためならば、自衛のために必要な限度においては兵力を持ってもよろしいというような主張が議会において通ったのであります。それですから、そういうような状態においては、今日の自衛隊は憲法違反ではない、憲法はそういうように解釈するのが適当だというように考えを改めちゃったのであります。二法案が通ったからというふうにおっしゃるのは、どうも最……

第22回国会 内閣委員会 第24号(1955/06/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 戦争後の日本が最も先に重きを置いてやらねばならぬことは独立の完成であると思います。独立の完成には、一国をなす以上はやはり自分の国を守るところの自衛兵力を持たなくてはならぬことだと思います。いつまでもアメリカの駐留軍によって日本の防衛をしてもらうということは日本の独立を完成するゆえんにはなりません。そこでどうしても自分の国を自分の力で守るというためには長期の計画を持たなくちゃならぬ。長期の防衛計画を立てるためにはどうしても国防会議を開いて根本の長期計画を立ててもらわなければなりませんから、国防会議法を作らなければならぬと考えたゆえんであります。

第22回国会 内閣委員会 第28号(1955/06/27、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 会期をどのくらい延長するかはただいまのところまだ決定いたしておりませんけれども、相当の期間延長して、重要法案は全部協力によって可決していただきたいと考えております。
【次の発言】 御審議の経過を見ませんと相当という期間の判定がまだできません。御審議の経過によりまして、相当という期間について御相談をしたいと思います。
【次の発言】 会期は国会でおきめになるのでありますが、政府の意見としてはもう少したちましてから決定いたしたいと考えております。
【次の発言】 防衛出動の命令は、今言われる通りの場合に出せるのでありますが、現実に武力攻撃をするのは侵略を受けた場合にするのだという意味で……

第22回国会 内閣委員会 第44号(1955/07/20、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 自衛隊の指導精神は……。(江崎委員「そんなことは聞いておらぬのです」と呼ぶ)そこから言わないと私の考え方がわからないと思いますので、申すのでありますが、自衛隊の目的、これは指導精神から考えていただきたいと思うのであります。これは簡単にいえば、民主主義の日本を守るというのが自衛隊の指導精神であり、目的であると思っております。言いかえてみれば、攻撃的脅威を与えるような防衛力は持ち得ないというように言えると思います。吉田内閣もその関係並びに防衛計画について、防衛力の整備につきましては一定の計画のもとに国力に応じて自衛力の漸増を行い、逐次米駐留軍、特に地上軍の撤退を可能ならしめるように……

第22回国会 内閣委員会 第47号(1955/07/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 民間から議員を出すのは、政府としては適当だと考えたのでありますが、委員会において民間人を除いた方が適当だというように決定されるならば、むろんそれに同意をいたします。
【次の発言】 小金君のようなことを考慮いたしまして防衛力の漸増をしていきたいと思います。
【次の発言】 情勢の推移を見て、適当に処置をして参りたいと考えております。
【次の発言】 そういう意味です。
【次の発言】 私は、江崎君が心配せられるるようなおそれはないと考えております。参議院においては通過をしてくれるとことと予想をしております。
【次の発言】 江崎君の希望せらるるような運営をして参りたいと思います。責任はも……

第22回国会 内閣委員会 第49号(1955/07/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 国民に発議する場合におきましては国会にあります。国民に発議するのでなければ、つまり国会の意思を決定してもらう場合においては政府にもあるし、国会にもあるし、両方にあると思います。
【次の発言】 憲法九十六条のただいまお読みになった条文は、発議というのを国民につながって読むべきものだと思います。国民に発議をする場合においては国会が発議をする、しなくちゃならぬ。
【次の発言】 私はそうは考えません。国会の意思を聞く場合においては政府にも提案権があるものと考えます。
【次の発言】 国会に作るのも一つの案であります。一つの方法であります。しかしながら内閣に置くのもまた一つの方法と考えます……

第22回国会 予算委員会 第2号(1955/03/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 大蔵大臣からこういう書面が出るということは承知しております。閣議という形式は踏みませんでしたけれども、大蔵大臣の責任においてこの書面を出すということは、内閣の認めているところであります。
【次の発言】 お答えをいたします。一月二十何Hかにドムニッキーが持って参りました書面には、御承知の通りに日付もあて名もありません。文書は普通の形式をとっておりませんけれども、ソビエトがそういうような意思があったということには、ドムニッキーの口頭による説明によりまして私は一応了解したものですから、文書は外務省に時を移さず届けまして、そうして中身を私はよく見ませんでした。そのくらいに早く外務省に届……

第22回国会 予算委員会 第3号(1955/03/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 お答えをいたします。どういう心持で政治をやっていくかという御質問に対しましては、国民の声を聞いて国民とともに明るい政治をやっていきたいと思っております。ただいまの憲法を守れというお考えに対しましては、もとより憲法を守っていかなくてはならないと思っております。私は、ずいぶん前から憲法の改正の必要を唱えておりました。その当時においては、憲法の九条を改正しなくては軍隊を持つことができないと思いました。そうして日本を防衛するためにほどうしても軍隊が必要だ、それには憲法を改正しなくてはいけないと思いまして、強く憲法改正論を言っておりました。ところがその後憲法九条の解釈について、自衛のため……

第22回国会 予算委員会 第4号(1955/03/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 昨日はそういう話はございませんでした。
【次の発言】 ただいまそういうことは考えていません。
【次の発言】 私の言ってことによって御了承願います。
【次の発言】 情勢の変化がなければ議会内に置くということはできないと思っております。
【次の発言】 他党の同意のことであります。
【次の発言】 他党の同意が得られないということを考えておりましたからかように答えました。
【次の発言】 そういう提案が通過する見込みが十分ありましたならば、やりたいと思っております。
【次の発言】 現在の平和が力による平和であるという考えを持っておることは、私と同じような御意見のようであります。しかしなが……

第22回国会 予算委員会 第6号(1955/05/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 お許しを得まして、この席から答弁させていただきます。  橋本君の御質問の第一点は、平和外交とはどういう意味かというのですが、平和外交ということは平和外交でありまして、とにかく世の中では第三次世界大戦が起りそうだと思っておる人が多いものですから、第三次世界大戦のないように、できるだけのことを企てるというのが平和外交の主たる目的でございます。従って、ソ連や中共とも国交関係を正常化したいと思うわけであります。
【次の発言】 さようです。
【次の発言】 お答えをいたします。自由主義国家群と協力の関係をますます緊密にしていくというのも平和外交の一つの方面であります。同時に、ソ連や中共とも……

第22回国会 予算委員会 第7号(1955/05/07、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 お答えをいたします。  自分の歩んで来た政治上の過程において、すべてについて弁明をすることはできませんが、とにかく私は、そのときそのときに応じて、自分の良心に従って行動をとってきたのであります。
【次の発言】 ダレスに対して意見書を提出したことは事実であります。その意見書は、ダレスの方の希望は、六人くらいの人数の人の意見を聞きたいということでありまして、私は私個人の意見、石橋君は石橋君個人の意見、野村君は野村君個人の意見、みんな個人が各別に出したのであります。
【次の発言】 公表すべき性質のものとは思っておりません。
【次の発言】 アリソン氏の手紙が公文書とは思っておりません。

第22回国会 予算委員会 第8号(1955/05/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 今澄君のただいまの御意見、すなわち世界大戦を避けることが最大の政府の重要な務めであるという御意見に対しては、まことに同感であります。その世界第三次大戦をどうして防ぐかということについては、やはり自由主義国家群と協力関係を緊密にし、同時にソ連や中共とも国交関係を正常化して、そして戦争の防止に努めたいと考えております。
【次の発言】 見方によりますれば、世界の情勢は緊迫しているとも考えられますが、しかしながら、第三次世界大戦の勃発しないように努力をすることについては、一刻もゆるがせにすべきものではないと考えております。
【次の発言】 ただいま申しましたように、緊迫しているとも考えら……

第22回国会 予算委員会 第9号(1955/05/10、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 私の考えました趣旨は、最後に申し上げましたところによって御了承を願いたいのでありますが、私の考え方はあの声明は鳩山内閣がいたした声明でございまして、それが後の内閣をすべて法律的に拘束するという意味ではないということを申したのであります。条約ならば、後の内閣を拘束いたしますけれども、単なる声明ですから、法律的に拘束しないものと思うのでありますが、拘束しないからといって次の内閣が、鳩山内閣のなしたこと、前内閣のなしたものを尊重しないというようなことは国際慣例上おもしろくありませんから、私としては次の内閣もこれを尊重してもらいたい。尊重してもらいたいとは思いますけれども、これは鳩山内……

第22回国会 予算委員会 第10号(1955/05/11、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 わが国経済の健全な発達をはかりまして、その伸張を期するためには、長期かつ総合的な経済計画を作りまして、完全雇用の体制を整えるとともに、生産性の向上をはかることがきわめて必要であると考えられます。三十年度は、六カ年計画の初年度といたしまして、さしあたり経済の安定を旨とし、将来の発展基盤を育成することに主眼を置くことといたしまして、一般会計予算規模は、財政収入一兆円の範囲内にとどめ、資金の効率的、重点的な配分、運用に努めることによりまして、重要政策の実施に遺憾なきを期したいと讃えております。
【次の発言】 関係閣僚より答弁させます。

第22回国会 予算委員会 第11号(1955/05/12、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 外務委員会において、かくのごとき決議があったことは、よく了承しております。外務委員会における決議は尊重いたします。
【次の発言】 将来そういうような非難をこうむらないように注意をいたします。
【次の発言】 二つの方面における二つの方策でありまして、あえて矛盾はしないのでありますから、いずれを尊重するか、いずれを尊重しないかというような程度はつけておりません。
【次の発言】 私がお答えいたします。ただいまあなたがおっしゃった通りに、自由主義国家群、特に米国とは親善関係、協力関係を緊密にすることを外交の基調として、と私も申しました。

第22回国会 予算委員会 第12号(1955/05/13、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 原水爆を貯蔵するということは、国民にとって非常に重大な問題でありますから、アメリカが日本にこれを貯蔵したいという希望を持っておるならば、当然に日本に承諾を得にくるものと思っております。日本の承諾なくして日本に原水爆を貯蔵することはないと私は考えておるのであります。
【次の発言】 アメリカは自分の軍艦の上にこれを貯蔵し得るのでありまするから、日本にそういうような要求はしてこまいと思っておるのであります。
【次の発言】 道徳の問題とともに常識の問題である。
【次の発言】 その通りであります。
【次の発言】 私はかつて申し上げた通りに考えております。

第22回国会 予算委員会 第18号(1955/05/24、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 最初から閣議の決定事項でございます。
【次の発言】 最初において、閣内において意見が統一してなかったということはまことに残念なことでありました。将来はそういうことのないようにいたしたいと思います。
【次の発言】 御質問はごもっともなことであると思います。

第22回国会 予算委員会 第19号(1955/05/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 法律案の提出が幾分かおくれている傾向にはありますけれども、従来の例に比して、それよりもおくれておるとは思っておりません。全部の法律案はこの月のうちにはむろん提出するつもりであります。
【次の発言】 できる限りすみやかに全部を提出いたしまして、間に合うようにいたしたいと思っております。
【次の発言】 とにかく民主党は過当数を持っていない党派でありますから、他党の意向に従わなくてはならないとも考えております。他党の意向を聞いてみますと、補正予算の必要の場合が生ずるかとも思ったものですから、ああいうような発言をした次第でございます。

第22回国会 予算委員会 第24号(1955/06/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 お許しを得まして、すわって答弁さしていただきます。  自由主義国家群との協力関係は堅持して参りたいと思っております。決して自由主義国家群との協力関係をこわしてまでもソ連との友好関係を作りたいとは思っておりません。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 私はソ連がどういう態度に出るかは見きわめがつきませんが、わが国としてはソ連と友好関係を結ぶ方がいいと考えまして、その目的の達成のために努力したいと思っております。
【次の発言】 私はたびたび領土の返還問題について申し上げましたが、歯舞、色丹に関しての関係と、南樺太並びに千島列高に対する関係とは違うとは思っているのであり……

第22回国会 予算委員会 第25号(1955/06/07、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 このたびの修正は私は原案の精神がくつがえされたとは思いません。政局の大局から見てやむを得ざる修正だと考えております。責任をとる程度のものではないと思っております。
【次の発言】 政局の安定の必要なることば私が言わないでもいいと思いますが、修正案をのむことによって原案の精神がくつがえされるならば、それはそのときには他の考え方を選ぶことも考えられるでしょうけれども、私どもは原案の精神はくつがえされてはいないと思っておるので、この程度の修正ならば政局の大局から見てやむを得ざることと思うのであります。
【次の発言】 私が申すよりは、大蔵大臣からの方が適当だと思いますけれども、私としては……

第22回国会 予算委員会 第26号(1955/06/21、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 私はネリ氏が着任いたしましたときとネリ氏が帰国する日と両日ネリ氏に会いました。しかしネリ氏と賠償については話はいたしませんでした。賠償の交渉に実質的に当ったのは高碕経審長官でありまして、これを責任を負って監督していたというか、高碕君と同様に交渉をされたのは外務大臣であります。どうか両大臣からお聞き取りを願いたいと思います。
【次の発言】 私は、ネリ氏が東京に来たときとネリ氏が東京を去るときと二度会ったということは申しました。そのときにネリ氏に、どういうわけで帰るのか、ついにどうしても両者の主張が合わないので、いつまでもじんぜん東京に滞在することができないから帰る、どこが焦点なの……

第22回国会 予算委員会 第28号(1955/06/23、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 内閣全体の責任と考えております。
【次の発言】 むろん内閣全体の責任と考えております。
【次の発言】 責任をとるということで御承知下さることを願います。
【次の発言】 責任をとるというくらい明瞭な答弁はないと思っております。
【次の発言】 責任はとるというのですから、責任の生じたときにいかなる責任をとるかということを判断いたします。
【次の発言】 その通りです。
【次の発言】 私はまだ責任が生じているとは思っていないのです。
【次の発言】 米価決定について大蔵大臣と農林大臣とが必ず意見が一致するものと予測しております。そうして予算の決定前に決定するものと想像をしております。

第22回国会 予算委員会 第30号(1955/07/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 ありがとう。  日ソの交渉は、とにかく戦争を終結して国際関係を正常化しようということにつきましては、ソ連からもそういうような申し入れがあったのでありまして、その点については決して日本と意思の疎通を欠いているということはございません。なお未帰還の抑留者の帰還問題についても、私は意見の正面衝突はないものと考えております。領土問題につきましては、まだとにかく意見の合意がございませんけれども、決してデット・ロックに乗ってしまって正面衝突してしまったという関係にはなっておりません。詳細のことにつきましては外務大臣から答弁します。


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 予算委員会 第1号(1955/12/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 それでは着席のままで答弁させていただきます。  北澤君の言わるるがごとくに、日韓の関係問題は非常に重要な問題であります。できるだけ早く解決を迫られておりますこの問題を、われわれは関係閣僚の連絡会議も開きまして、最善の措置を最もすみやかにとりたいと思っております。
【次の発言】 先刻申しました通りに、関係閣僚の協議を開きまして、至急に善処をしたいと思っております。
【次の発言】 北澤君の御質疑に対するお答えをいたします。重光外務大臣が議会で冒頭において演説いたしました通りに、ゼネヴァの精神というものは幾分雲がかかったように思われます。すなわち世界の平和について非常に希望が持てるよ……

第23回国会 予算委員会 第2号(1955/12/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 お許しを得まして、すわったまま答脅させていただきます。  第二次内閣から第三次鳩山内閣に政権が移動したのは、政権移動という範疇の中に入るか入らないかは、これは政治的常識だと思います。私は政権の移動ではないと思うのであります。
【次の発言】 水谷君あるいは鈴木君の言うように、政権の移動は選挙によるというのは民主主義のルールとは思います。けれども私が第二次内閣を組織いたしましたのは、民主党が議会における第一党たるのゆえをもって第二次内閣を組織したのであります。第三次内閣におきましても、その中心は少くも変っていないのでありますから、これを政権の移動にあらずということを言いましても、こ……

第23回国会 予算委員会 第5号(1955/12/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 代行委員制度は一時の便宜の方法でありまして、これは原則としてはとるべきものではないと考えております。できるだけすみやかに総裁を置くことがよろしいと考えております。
【次の発言】 ただいまそういう考えは時っておりません。
【次の発言】 ただいまのような健康を来年の四月にまだ持っておりましたならば、やはり国民に約束をした諸政策の実行をして参りたいと思っております。
【次の発言】 韓国との李ラインの係争事件を、武力により解決をするという意思は毛頭ございません。話し合いによってこの問題は解決できると思います。また解決しなくてはならぬ問題だと考えております。


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会 第24号(1956/03/29、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 大体におきましては、従来の方針を変更する意思は持っておりませんけれども、とにかく抑留者はずいぶん長い期間にわたって外地におりましてまことに気の毒でありますし、しかも抑留者については、ポツダム宣言によればソビエトは日本に返還する義務を持っておるわけでありますから、抑留者の返還については特に交渉をしたいと思います。  なお、最近新聞紙の伝うるところによれば、北洋漁業の問題も起っておりますので、ああいうようなことはまことに残念でありますから、北洋漁業などの問題が発展しないように、十分手続をとるべきものだと考えております。
【次の発言】 政治的の責任というのは、つまり日ソ交渉が不成功に……

第24回国会 外務委員会 第50号(1956/05/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 第一点、各国との経済協力体制を作りたい、それはしごくあなたと私とは意見が一致しております。経済協力体を中国ともソ連とも作りたいという希望を持っております。決してソ連や中国を、共産圏であるからこれを敵視するというような考えは……(「高声に」と呼ぶ者あり)共産圏の国々を敵視するというような考え方は全然持っておりません。隣国とは経済の協力をしていって、お互いにその自国の国民の生活を安易にしていくということが一番よいと思っております。その点で努力もしておるつもりであります。これが第一点だったと思います。  第二点は、漁業問題からまたソ連関係についての御質問でありましたが、それについて昨……

第24回国会 決算委員会 第8号(1956/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 山本君から個々についていろいろのお話があり、委員長からも概括論のお話を承わりまして、私もこの綱紀粛正の問題は非常な重大な政務の一つだと考えております。どうしてこういうような事件の起きないようにするかというような事柄については、いろいろなやり方があるとは思いますけれども、ただいまは簡単に私の考え方だけを申し上げておきたいと思います。  行政機構の整備をするということが必要である。なお公務員制度の改正等も考究しなくてはなりません。会計検査院諸制度の整備、各省各庁における内部の監査あるいは監督機構の充実強化等についても、さらに研究をいたさなくてはならないと思います。なお最後に山本君が……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第11号(1956/03/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 衆議院議員の選挙につきましては、ききに小選挙区制の採用に関する答申がありましたが、右に関する選挙区その他選挙制度の改正について、このたびこしらえました選挙制度調査会に諮問しまして、意見を開いた次第でございます。
【次の発言】 島上君のお話の通りの趣旨で、委員会を設けました。
【次の発言】 私は選挙制度調査会の案に基礎を置いたと信じております。
【次の発言】 本会議におきまして自治庁長官から説明がありました通りに、この案は決して党利党略に基礎を置いたものではありません。大体におきまして答申に基礎を置きまして作成せられたということは、本会議の太田長官の答弁によって私は明瞭だと考えて……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第13号(1956/04/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 政局安定というのは、いろいろな考え方があると思いますけれども、二大政党を維持するのに小選挙区制が一番いい。二大政党が維持されるということは、小党分立の事態よりは政局が大体において安圧するものと私は思います。
【次の発言】 その絶対多数を持っておれば、その党派が政局を担当しているときは、政局は安定でしょう。けれども、それだけでは政局の安定ということには足りないと思います。二大政党の維持ということが、一面から見れば政局の安定だと私は思います。
【次の発言】 私は現在の政局は安定しておるものと思います。
【次の発言】 見方によれば、現在の政局は安定しておるし、二大政党が対立をしておる……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第21号(1956/04/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 小選挙区と選挙干渉の関係について御質問がありましたが、選挙もだんだんときを経まして進歩して参りまして、選挙干渉というようなことは、かえって逆効果を引き起すのでありまして、小選挙区になったから選挙干渉はふえるというような懸念は私はないと考えております。  資金の調達についてお話がありましたが、資金の調達などについても、だんだん進歩して参りまして不正な資金の調達はできないことになっておりますから、別にこの点についても御心配になる必要はないと私は考えます。
【次の発言】 ただいまの御質疑に対しましては、現行法においても、そういうことは十分に考えてできているものと私は思います。

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第32号(1956/05/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 私は島上君と見解を異にいたします。修正案は、小選挙区制度の原則はやはり維持せられておるものと思います。政党本位の選挙、これの強化はやはり承認されておりますし、区画の修正は慎重を期したいというだけであります。別に差しつかえはないと考えております。
【次の発言】 社会党と全部について話し合いができれば非常にいいと思います。けれども、小選挙区制と中選挙区制というものにお互いに固執しておりまして、これでは話し合いができないのです。ところが、区画については話し合いができるところもあると私は思うのです。そこで慎重に審議する値打ばそこにあると思う。

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第33号(1956/05/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 原君の御質問にお答えをいたします。  議長裁定の精神等に関しましては党執行部より連絡を受けております。承知をしております。
【次の発言】 私は委員会に出席しておりませんものですから、その点についてのしえはどちらとも申し上げかねます。
【次の発言】 私は委員会の模様を知りませんから、太田自治庁長官に御答弁いたさせます。
【次の発言】 修正に応じた力が、案の通過に便利だと思いましたから……。
【次の発言】 政府としては、選挙法委員会に重きを甘きまして原案を出したわけであります。党利党略を主として出したことはございません。国会を無理押しに通すということは、常にほめたわざではございませ……

第24回国会 社会労働委員会 第32号(1956/04/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 私はあなたのおっしゃるようには考えませんので、政府としては社会保障制度の確立の推進についてつとに重点を置きまして、これが施策の進展に努力して参ったつもりであります。特に医療保障の達成が当面最も緊要な問題と考えられますので、昭和三十五年実施を目途といたしまして、全国民を対象とする医療保障の確立をはかるために検討をさせております。  なお今後の人口の老齢化現象に対処するため、老齢者対策についても特に慎重に研究を進めておる次第でございます。
【次の発言】 社会保障制度の推進は、政府の鋭意努力しておる施策の一つであります。三十一年度予算におきましては、経済五カ年計画との関連をも考慮いた……

第24回国会 内閣委員会 第9号(1956/02/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 お許しを得まして、すわったまま答弁させていただきます。  ただいまの御質問の憲法改正を非常に慎重にやれという、そういうような概括的のことはもとより当然なことであります。私どもが憲法改正をしなくてはならないというように考えましたのは、山崎君が先ほど説明いたしました通りに、占領中にでき上った憲法ではあり、外国の強い示唆があって、短期間にでき上ったものであるから、独立を完成した今日においては、日本の多数の国民の自由意志によって独立にふさわしい憲法に改正をした方がいいと思いまして、憲法改正をした万がいいということを決意した次第でございます。

第24回国会 内閣委員会 第11号(1956/02/23、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 ポツダム宣言の約束は、とにかく四カ国の共同の宣言でありますから、四カ国の共同の意思として認められる限りにおいて効力があると考えます。それがゆえに他の国との平和条約ができた今日、ソ連との戦争状態は当然にないものと私は考えます。
【次の発言】 私の言葉が足りませんでした。四カ国の共同宣言であるから、四カ国の共同意思として認められる限りにおいて効力があると申したのでありまして、ソ連との戦争状態が終結したというのは私言い過ぎでございました。
【次の発言】 私はそうは考えません。
【次の発言】 この点は法制局長官から答弁をさせます。

第24回国会 内閣委員会 第16号(1956/03/01、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 委員長の許可を得ましたから発言を……(発言する者多く、議場騒然、聴取不能)昨日の参議院予算委員会における……(発言する者、離席する者多く、議場騒然、聴取不能)に対する私の答弁中……
【次の発言】 昨日の参議院予算委員会における戸叶君の昼間に対しまする私の答弁中……(「動議を出したんだ。」と呼び、その他発言する者、離席する者多く議場騒然、聴取不能)委員長の許可を得ております。(発言する者、離席する者多く、議場騒然、聴取不能)……侵略という……。
【次の発言】 昨日参議院予算委員会における戸叶君の質問に対する私の答弁中、侵略という言葉がありましたことは、私の言葉の言い違いであります……

第24回国会 内閣委員会 第17号(1956/03/02、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 わが国の憲法は自衛のために兵力を用いることを許していると思っております。自衛のためには兵力を用いることは憲法違反ではない、憲法が承認している、こういうように考えています。
【次の発言】 私は正当防衛の権利は国家にあると考えております。国際紛争を解決する手段として戦いをしていいとは考えておりません。
【次の発言】 その事態にぶつかってみなければ、抽象的にそういうお話はできません。
【次の発言】 自衛の範囲内でなければ、そういうことはできません。
【次の発言】 私が参議院で申しましたのは、日本を急迫不正に侵略するものがあって、その侵略をそのままにしておけば自滅をするおそれがある場合……

第24回国会 内閣委員会 第19号(1956/03/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 現行の教育制度は占領下という特異な情勢のもとに行われ、わが国の実情に即しない点もありますので、教育制度の改正が慎重を期すべきことは当然であるが、次代の国民の育成に重要なな影響を与えるものでありますから、できるだけ早く改正したいと思いまして、憲法改正を待たずに提出したわけであります。
【次の発言】 現行の憲法を生きているものとして、そのもとにおいてそれに違反しないようにやっていくつもりであります。
【次の発言】 日本は民主政治になりましたので、民主政治の要求する人格の尊厳、尊重というようなことは最も必要なことで、自分の人格の尊厳を尊重し、同時に他人の人格の尊厳も尊重するような風習……

第24回国会 内閣委員会 第21号(1956/03/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 憲法調査会と臨時教育制度審議会とは何も直接の関係はあると思いませんが、両者がともに占領中にでき上ったという点は共通しておると思います。それで占領中にできたものでありますから、その当時の外国の方針としてあるいは地理の教育をやめさせ、あるいは歴史の教育をやめさしたというような時代に、日本の教育制度はでき上ったのであります、これは占領中にできたものでありますから、再検討する必要は十分あるものと信じております。
【次の発言】 先刻申し上げました通りに憲法改正と教育制度の改正とは直接の関係はない。ただでき上ったのはともに占領時代だという類似性があるということを申したのでありますから、誤解……

第24回国会 内閣委員会 第23号(1956/03/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 私はあなたの言われる通り、在野時代に軍隊を持つことは憲法違反だと唱えたことがあります。けれども、それはその後変更いたしました。解釈を改めました。
【次の発言】 私は総理になってから自衛隊が持てるということを言ったわけではありません。総理になる前に、自衛隊法が議会を通過したころに私の意見を変えたのであります。
【次の発言】 提案者からもよく説明しております通りに、この憲法は占領されている時分にできた憲法であります。あまりに時間もかからずに急速にでき上った憲法ではあります。それですから、この際再検討をするのが必要だと私は考えております。

第24回国会 内閣委員会 第25号(1956/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 戦争放棄をするということを単純に申しましたときには、あなたの解釈通りと思いますけれども、自衝権のためには――憲法九条は自衛権行使について必要なる措置を禁止しているものとは思いません。
【次の発言】 急迫不正の侵略がありまして、そのときにも憲法九条の適用があって適当な措置ができないというようなことになれば、どうなるでしょう。結局自分の方では戦争は放棄をしておる、相手方は戦争してもいいというようなことはあり得ないことだと思う。向うが戦争をしかけてきまして、日本を急迫にして不正な侵略をして参りましたときに、なお日本は憲法九条を守っていなくてはならないというならば、日本としては自滅を待……

第24回国会 内閣委員会 第32号(1956/04/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 ただいま保科君の言われたことは、全くその通りと私は思っております。現在経済、外交あるいは政治等、すべてのものを総合的に慎重に審議する必要があると思えばこそ、国防会議というものを起しまして閣僚をもってそれに当てまして、そうして研究をして参りたい、総合的の慎重な審議をしたいために国防会議を起すわけであります。あなたの考え方は……(「全く」と呼ぶ者あり)全く私も同感であります。(笑声)これはじょうだんではないです。ほんとうにそう思っているのであります。(「書いてある」と呼ぶ者あり)いや、書いてないです。証拠を見せますから見て下さい。書いてございません。(笑声)

第24回国会 内閣委員会 第38号(1956/04/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 御質問の趣旨はごもっともと思います。よく検討いたしたいと考えます。
【次の発言】 国土を防衛するに必要な最小限度の実力を保有すべきは当然であります。それで私は今まで憲法九条はこれを否定していないという消極的な答弁をして参りました。しかしそれは、あなたのおっしゃる通りに不足しております。国民はみずから自分の国土を守らなければならないという気持を持つことが大切であるということは、私も考えます。そうでなければならないと思います。このことにつきましては、国民に十分納得してもらう必要がありますので、そのために政府としては将来積極的に努力をいたしたいと考えております。

第24回国会 内閣委員会 第39号(1956/04/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 防衛庁設置法にありますごとく、内閣総理大臣の諮問に答えて、国防の基本方針、防衛計画の大綱、防衛出動の可否、国防に関する重要事項に関して、広い視野から総合的に審議をして、わが国の国防施策について万全を期しようとするものであります。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 政治優先の原則がどういう形で行われておるかというような御質問をあなたがなさったと記憶しております。それでそれに対して、政治優先の原則は、民主政治の原則としてあくまで堅持すべきものだということを、国防会議によってその目的を達成したいと思うという返事をしたような記憶があります。

第24回国会 文教委員会 第11号(1956/03/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 お答えをいたします。  国民がわが国の建国の日を記念いたしまして、自発的に祝うことはけっこうなことであると考えております。ただ国民の祝日は現在は法律で定めてありまするが、紀元節は国民の祝日でありませんので、国民に対しこの日を祝日として取り扱うことをしいて求めることはできません。しかしながら国民各自が同日自発的に適当な行事を行うことを差しとめる考えはありません。学校が以前の紀元節に当る日に、国の日を記念する適当な行事を行うとすれば、当該学校所管の教育委員会の同意を得まして、当日の学習に差しつかえを生じない範囲において行うべきものであると考えます。

第24回国会 予算委員会 第1号(1956/02/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 ただいまのお話に対しては、食言をしないようによく注意をいたします。
【次の発言】 その暫定的の考え方を国民に与える点について答弁をすればいいのですか。――国民はそういうようには考えていないだろうと思います。
【次の発言】 いつまで政局を担当しているか、私自身にもわかりません。
【次の発言】 施政方針演説で説明いたしました通りの施策を、できるだけ実行いたしたいと考えております。
【次の発言】 もちろん総理として内閣を統括しておる確信を持っております。
【次の発言】 私は総理大臣として職責を尽しておると確信をしております。

第24回国会 予算委員会 第2号(1956/02/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 ただいまの松浦君のお考えの通り、憲法の改正は一国の興亡に関する重大事件であります。どこの国でも自分の国の憲法というものを土台として、その国が興隆しておるわけであります。日本の国民が自慢のできるような憲法をこしらえなくてはなりません。これはどうしても国民の衆望の帰するような大人物が憲法の改正に携わる必要があると思います。そこでその人選につきましては、できるだけ国民の代表としてだれもかも承認するような、恥かしくないような人間を集めたいというのに苦心をしております。識見の高きはもちろん、代表としてどの点から見ても恥かしくない人聞によって、日本の国民の期待がその中に包含されるというよう……

第24回国会 予算委員会 第3号(1956/02/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 ただいま法務大臣より申しました通りに、私としても全く綱紀粛正の必要にして急務なることを痛感しております。
【次の発言】 副総理が置いてある  ことは御承知の通りであります。副総裁を置くということは、私もあなたと同じように必要だと思います。必要であると考えておりますので、私の友人たちには、早くそういうようなことをきめてもらいたいということで、相談中であります。
【次の発言】 ただいまのところ、その時期は発表する時期に達しておりません。
【次の発言】 たびたびこの委員会においても申しました通りに、国民の総意によって自主独立に対応するような憲法を作りたいというのでありまして、決して国……

第24回国会 予算委員会 第4号(1956/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 農林大臣から答弁をいたさせます。
【次の発言】 農林大臣にかわって答弁してもらいます。
【次の発言】 政党内閣でありますから、基盤をなす政党の意見を尊重して政府で施策をするということは当然であります。
【次の発言】 財政の余裕があれば、むろん党の政策通りにやっていきたいと思いますが、諸般の政策をあんばいして参らなければなりませんから、尊重をしてやっていくという程度でいきたいと思います。
【次の発言】 財政の一般を観察いたしまして、党の政策を尊重し、あんばいしていくというほかに道はありません。
【次の発言】 さようなことはいたしません。

第24回国会 予算委員会 第10号(1956/02/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 すわったまま答弁いたします。一兆円予算を堅持するという意味は、言いかえてみれば健全財政を保持したいという意味でありまして、健全財政を保持するというその根本の方針については変りはないと思いますので、一兆円が幾分か首を出しましても、決して健全財政をこわしたゆえんにはならないと考えております。
【次の発言】 原則を破らない範囲内において、われわれの主張を通していきたいという考え方をしております。
【次の発言】 自然増収もございますので、幾分かの増減はあるものと私は思います。
【次の発言】 大蔵大臣も同様な考え方をしておるものと私は考えております。

第24回国会 予算委員会 第12号(1956/02/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 ただいま須磨君のお説には全く同感であります。東南アジア諸国との交際を密にして、貿易を増進するのには、どうしてもまずもって賠償問題の解決をしなくてはなら広いと思っております。フィリピンとの条件も大体において近づいて参りましたので、遠からざる期間において賠償の問題は解決するものと考えております。続いて他の諸国とも賠償問題を解決するつもりでございます。
【次の発言】 慎重に検討しまして、できるだけの手配をいたしたいと思います。
【次の発言】 私は鈴木君から直接に会いたいという話は聞きません。
【次の発言】 いや入っております。直接にお話があったならば必ず会ったろうがというような考えを……

第24回国会 予算委員会 第13号(1956/02/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 そういう事案はないと私は思います。
【次の発言】 ただいまの二大政党ができました後においての政治の大体のルールは、淺沼君の言うことに私は賛成です。
【次の発言】 私は私の内閣の基礎は変らないと思うのです。私の内閣の基礎は強化されたというだけなのですから、解散する理由は少しもないと思います。
【次の発言】 民主党と自由党とは最初から兄弟みたいな政党です。兄弟みたいな政党で、自由党を作りますときにも私は関係をしておりまして、民主党を作るときにも関係して、まあこれは兄弟みたいなもんで、政党というものはなるたけ仲よくやっていくということが必要なんです。始終理由を見つけてけんかばかりして……

第24回国会 予算委員会 第15号(1956/05/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 その通りであります。
【次の発言】 ソビエトの大使館が東京にできましたならば共産党が浸潤してくるということを憂うる人もあります。私もそれらについてどういうような関係に日本があるかということについては、事務当局の人だとか取締りの専門の方々を呼びまして、つぶさに聞いておりますけれども、ソ連大使館が東京にできて共産党の勢力が増大するというような心配はないという返事を今は得ております。それで国交の早期妥結を私はいいと思ってやっておるのでありますが、外卒係あたりか何とかいうものについての増員をお願いをするというような場合があるかもしれません。けれどもただいまは、当局の人のそういう心配はな……

第24回国会 予算委員会 第16号(1956/05/31、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 河野君から閣議に報告がありましたが、ただ事実を事実として国民に示しておいた方がいいというので、潤色せずに、事実を事実として報告しただけであります。
【次の発言】 私はただいま即し上げたように、事実を事実として河野君の報告を承認したのでありまして、その他は想像だろうと思うのです。いろいろな話をしたということは……。
【次の発言】 私は民主政治の本質に従いまして、国民とともに歩むように努力をいたしたいと思っております。
【次の発言】 私は先刻答弁したように、国民とともに歩む信念には変りはございません。
【次の発言】 今あなたのお言葉を逆用して言えば、あなたが何べん同じことを質問され……


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第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 議院運営委員会 第2号(1956/11/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 井上君の御質疑に対しお答えをいたします。日ソ交渉については、社会党諸君の御同情によりまして、国民の支援を得て、十分とは言えませんけれども、大体において考えておりました目的を達成できました。まことにありがたく思っております。同時に、この議定書がすみやかに承認を得ることを心の底から楽しんでおる次第でございます。それによって長い間抑留されておる人が帰って来ることになり、国際連合に加入いたしまして、日本の国際的地位が非常に上るということを楽しんでおるわけであります。けれども、スト規制法とどっちを重しとしておるかという御質問に対しては、私としては、両方ともに必要だと思っておるという以外に……

第25回国会 社会労働委員会 第3号(1956/11/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 この法律は時限立法というようにおっしゃいましたが、政府としては、時限立法として、三年たてば当然にその法律が効力を失うということをきめてかかったものではないのです。三年たったらば再び審査をしようという意味で三年という期限を付したのであります。そういう意味であります。  それから私が運営委員会で申し述べましたのは、その当時の心境とこれを取り下げましたときの心境が変ったのです。そのときにおいては議事が円満にいくものと思ったのでありますが、議事が円満にいかないという事情が生じましたから、私の心境が違ったというように御解釈を願います。

第25回国会 社会労働委員会 第6号(1956/11/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 そうです。
【次の発言】 委員会において十分慎重に御審議を下さったことと思っております。
【次の発言】 参議院においても十分に審議を尽していただきたいという考えだけでありまして、いつ済むか、党の大会をいつするかということについてはまだきまった考えを持っておりません。
【次の発言】 現在においてそういうことは考えておりません。参議院においても十分の審議を尽してもらいたい。あなたは先ほど会期延長が非常に非立憲のようなことをおっしゃいましたけれども、日本の議会史におきまして会期の延長はたびたびありました。国会の承認があれば会期は延長できるものだということは、やはりわれわれは知ってなく……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第2号(1956/11/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 委員長のお話によりまして、失礼ですが、すわったまま答弁をいたします。  大体においてあなたのおっしゃる通りに、日本としては国際信義を破るわけにはいきませんから、平和条約において結んだ通りに、その条約の精神は貫いていかなければなりますまい。このたびのソ連との交渉は、とにかくその精神をくみ、また国際情勢の変化に伴いまして交渉する方が、日本のために利益だと考えまして――国際情勢の変化というものは、ただいまあなたのおっしゃるようなことも一つの国際情勢の変化の原因になると思います。日本の外交方針としては、もとより東南アジア諸国に対しても親交を結びまして、その同情を得て日本の目的を達成する……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第3号(1956/11/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 政府におきましても、年内にぜひ抑留者を帰したい希望を持っておりますので、衆議院と参議院とでいつごろ批准になるかという目当てがつきましたならば、さっそくあらかじめその時期についてブルガーニンに手紙を出しまして、そして、向うで準備をしてもらおうということを相談しております。
【次の発言】 いつごろ批准ができるかという時期が、あらかじめ相談できて――衆議院の方は、二十七日ごろというすでに了解ができたようであります。今、参議院だけがまだできておらないのであります。今日も引き続いて参議院と交渉いたしまして、大体時期はきまるものと思います。そうしますれば、さっそくブルガーニンに手紙を出しま……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第4号(1956/11/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 ソ連がどういう態度に出るか、日本の国論がどういうところでまとまるかということが、お互いに先の見通しができますれば、もとよりこういったような日ソ交渉は数ヵ月前にはできたでありましょう。そして、同時に、今日できたソ連との共同宣言あるいは附属書が非常に満足すべきものとも思っておりませんけれども、やむを得ざる、現地においては最善の道だと考えております。われわれがとにかく日ソ交渉を暫定方式でやりたいと考えましても、平和条約方式でやった方がいいという論は当然あるべきはずなんです。領土問題についてソ連はどうしても聞かないということが先にわかって、みなが承知しておれば、もう少し早くできたでしょ……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第5号(1956/11/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 細迫君に御答弁いたします。ただいまの状況におきまして、安保条約を改訂する意思はございません。せっかくのあなたの発言でありますけれども、私の方でちょうだいする意思が今ありません。
【次の発言】 私が隠退しました後にどういう政権の移動があるかということについては、私は全く――何といいますか、別に具体的に考えておることはないのであります。自然に流れて行くままに流そうと思っております。私の引退後にどういう内閣ができるかということは、一に私の引退の形式によることだと思います。もしも鳩山内閣が不信任の形式で倒れるならば、むろん、解散になるか、反対党に渡すか、この二者の一つを選ぶよりほかない……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第7号(1956/11/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 外務大臣の申しました意味は、ソ連はサンフランシスコ条約の当事者ではないから、そこで、ソ連と日本との間に、サンフランシスコ条約のいかんにかかわらず、自由に取りきめができるといった意味だと私は思います。そうして、その取りきめの内容によって、サンフランシスコ条約の関係諸国と交渉をすることは必要だろうという場合が生じましょう。こういう考え方と思います。
【次の発言】 外務大臣のお説を支持いたします。同意であります。
【次の発言】 もちろんそうであります。――ただいまの答弁につけ加えておきます。当時は、その他の領土についてはサンフランシスコ条約の趣旨に反しないことと書いてありますので、私……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第8号(1956/11/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 このたびの協定書によりまして、抑留者の問題は全部解決したものと思っております。
【次の発言】 労働者保護の見地から、労務管理が重要視されねばならぬということは、同感であります。この意味において、政府としては、数年来、関係業者及び組合とともに労務管理の改善と向上に力を注いで参ったのであります。詳細なことは所管大臣よりお答えいたします。
【次の発言】 御質問の点は、所管大臣からお答えさせます。

第25回国会 予算委員会 第1号(1956/11/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○鳩山国務大臣 中近東並びに東欧問題につきまして、詳細な事柄については外務大臣から答弁してもらいます。ただわれわれは国連憲章の精神でもって、どうか平和的に解決してもらいたいという希望をもって監視しておる次第であります。東欧問題につきましてもハンガリー、ポーランド両国民にはとにかく同情の意を表する次第でありますが、これらの国民の声が十分聴取されまして、事態の円満なる解決のできることを希望しておる次第であります。詳しいことは外務大臣から答弁してもらいます。
【次の発言】 よくお問いの趣旨がわからないのですが、南樺太、北千島を日本の固有の領土として日本は主張する気分があるかという質問ですか。


鳩山一郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
25期-26期-|27期|-28期

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各種会議発言一覧(衆議院27期)

 期間中、各種会議での発言なし。

鳩山一郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
25期-26期-|27期|-28期

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データ更新日:2023/02/05

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菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。