田中稔男 衆議院議員
27期国会発言一覧

田中稔男[衆]在籍期 : 23期-25期-26期-|27期|-28期
田中稔男[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは田中稔男衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院27期)

田中稔男[衆]本会議発言(全期間)
23期-25期-26期-|27期|-28期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 衆議院本会議 第19号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○田中稔男君 私は、両派社会党を代表して、政府提出の六月分暫定予算三案に反対し、両派社会党提出にかかる、これが組みかえ三案に賛成するものであります。(拍手)  私は、まず、六月分暫定予算案を提出するに至った政府の重大なる政治的責任を問わんとするものであります。  さきに、政府は、四月及び五月分の暫定予算案を編成し、その承認を国会に求めたのであります。その際、政府は、今後再び暫定予算を国会に提出することのない旨をわれわれに断言したのであります。しかるに、政府は、今やここに六月分暫定予算案を提出することによって、明らかに食言の罪を犯したのであります。かくのごとく、年度初めの数ヵ月間にわたり暫定予算……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 衆議院本会議 第28号(1956/03/29、27期、日本社会党)

○田中稔男君 小笠原諸島の全島民七千七百余名は、昭和十九年七月、日本軍の強制疎開命令により、一切の財産を放置したまま、わずか手荷物三個を所持して本土に引き揚げたのでありますが、戦後、欧米系島民及び混血島民百七十人名だけ帰郷を許され、一般島民は、帰郷を許されないのみか、同諸島が特殊の法的事情に置かれておるために、日米両国いずれよりの補償も受けられず、その大半は浮浪民同様の生活に追い込まれておるのであります。そのために、親子心中、一家心中等の悲劇が十二件、十八名に達しておるありさまであります。人道上まことにゆゆしき事態といわなければなりません。(拍手)  昨年、小笠原帰郷促進連盟の幹部数名は、島民……

第24回国会 衆議院本会議 第52号(1956/05/22、27期、日本社会党)

○田中稔男君 私は、日本社会党を代表して、本協定の締結に反対するものであります。(拍手)  本協定は、いわゆるMSA協定第四条の規定に基いて起草されたものでありますが、わが党はMSA協定そのものに反対したのでありますから、その論理的帰結として本協定に関してもまた反対の態度を表明するものであります。(拍手)  そもそも、憲法第九条が戦争の放棄とともに軍備の禁止を規定していることは周知の事実でありますが、軍備禁止を貫徹するためには、兵員と装備の両面にわたって、これを実行しなければなりません。特に、今日原子弾頭をつけた大陸間誘導弾というような、一瞬にして大量に人類を殺戮する無人兵器が実現した時代にお……


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第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 衆議院本会議 第17号(1958/03/19、27期、日本社会党)

○田中稔男君 すでに同僚諸君も御存じの通り、今日、日本の外交は八方ふさがりの状態に陥っておるのであります。国民はひとしくこの現状を憂慮しております。私は、ここに、日本社会党を代表して、日ソ関係、日中関係及び日鮮関係の当面する諸問題について、岸総理、藤山外務大臣その他関係閣僚にお尋ねしたいと考えるものであります。(拍手)  まず第一に、日ソ関係についていえば、ことしの漁業交渉は、すでに六十日以上を経過したにもかかわらず、いまだに解決のきざしさえ見えません。ソ連側は、サケ、マス、ニシン、カニ等の漁業について、種々のきびしい条件を提示してきたのでありますが、二月二十七日の平塚・イシコフ会談において、……

田中稔男[衆]本会議発言(全期間)
23期-25期-26期-|27期|-28期

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委員会発言一覧(衆議院27期)

田中稔男[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-25期-26期-|27期|-28期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会 第3号(1955/04/06、27期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私はなるべく同僚委員の質問と重複しないように心がけてやっていきたいと思いますが、実は先ほどからずっと私聞いておりましたが、首相の御答弁が少し低声でありますために、お話になったことが私の耳に入らぬものも相当あるのであります。その点も一つお含みおきを願いたいと思います。  重光外相がある機会に、日本外交の第一義は対米協調にある、こういうことを言われたのであります。ところで首相にお伺いいたしますが、鳩山内閣の外交方針と、それから吉田前内閣の外交方針とは、どの点において異なっておるでありましょうか。その対米協調と言われる重光外相の言葉は、私どもはこれは結局向米一辺倒の対米外交と同義だ……

第22回国会 商工委員会 第41号(1955/07/13、27期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 簡単でありますが、伺います。  政府のこの改正法律案の提案理由説明によりますと、中国が政治的理由により貿易の独占態勢をとっているということでありますが、今日中国との自由な貿易が行われないというのは、単に相手国が貿易の独占態勢をとっているということだけでなく、そのほかにいろいろな事由があると思うのです。そういう事由について政府はどういうふうにお考えになっているか、大臣にお尋ねいたしたい。
【次の発言】 日本と中国との貿易が自由に行われない事情については、中国側が貿易について独占態勢をとっているということのほかにもいろいろ事情があると思うのですが、それについて一つお考えをお伺いし……

第22回国会 予算委員会 第3号(1955/03/26、27期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私は社会党左派を代表して、特に外交及び防衛の問題につきまして質問をいたしたいと思います。  イデオロギーとしての共産主義には反対であるが、共産主義をもって立国の原理とする中ソ両国とも国交を開くことが、戦争を防止し、かつ日本の平和と安全を守るために必要であるという鳩山首相の外交上の御所見に関しましては、オールド・リベラリストとしての良識として、いささか敬意を表したいと考えるものであります。この良識は、今日国民の常識を反映しているのであります。そのために民主党は、今度の総選挙におきまして予想外の勝利をおさめたのであります。私は中ソ両国との国交回復及び貿易拡大というようなスローガン……

第22回国会 予算委員会 第9号(1955/05/10、27期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私は、鳩山内閣の平和外交、自主外交というものの達成を心から希望するものであります。自由党の橋本委員などは、この平和外交や自主外交、これはナンセンスであるというように言って非常にけなしたのでありますが、私は、今日日本が置かれている具体的な国際関係におきまして、日本の内閣総理大臣があえて平和外交、自主外交という言葉を言われることは、十分意味があると思う。ただ問題は、この平和外交なり自主外交という言葉が、単に羊頭狗肉ということに終ってはいけないということであります。ところがこの平和外交というものは、まず今日われわれが持っております平和憲法を堅持するということから始まると思うのであり……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 社会労働委員会 第6号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 たった一問簡単に財政課長にお尋ねいたします。私の選挙区に大牟田市という町がありますが、これは今日呉市と並んで非常に失業状態の深刻な町であります。労働都市大牟田でなく、失業都市大牟田という言葉があるくらいであります。これは御承知のごとく炭鉱及び関連重要工業が事業不振であり、さらにまた合理化近代化が進められておる結果でもあります。先ほどまで大牟田の市長も心配してここに傍聴に来ておりましたが、私どもが提案しております緊急失業対策法の一部修正法律案が幸いに成立いたしますならば、問題は立ちどころに解決するのでありますが、それがうまくいかなかった場合のことを考えてお尋ねしたい。大牟田市の……

第23回国会 予算委員会 第5号(1955/12/10、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 外務大臣にお尋ねいたしますが、この数年来中国を訪問してその偉大なる建設の状況を視察した日本人の数は・今日までにすでに一千名をこえ、そのうちで国会議員だけでも百四十人に及んでおるのであります。他方、中国人にして日本に来た人の数は、最近参りました中国科学院院長前国務院副総理郭沫若氏一行をもって百名をこえることになります。しかし、こういう東西の人的交流は中日両国間だけの現象ではないのでありまして、過般来米ソ両国の間においてもこういう人的交流が行われております。特に上院議員の中でも有力なキーフォーヴァー氏あたりもソ連を訪問したようでありますが、個人の場合と同じく、国と国との間におきま……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会 第2号(1956/02/03、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 外務大臣にちょっとお尋ねいたしますが、昨年末だと思いますが、アリソン大使から申し入れがあって、日本の国民が盛んに中国やソ連に行って文化交流とか経済交流をやっておる、そしてそれがいろいろな民間協定なり、あるいはコミュニケとなって発表される。一体日本政府は何をしておるかというような抗議が行われたということでありました。私はこの前の国会の予算委員会で、その点について外務大臣に質問をいたしましたが、どうも最近政府の態度が急に変って、中国あたりから人が来る場合に、これに対する入国査証の問題が、たとえば今度の全国教研大会の場合でもそうですが、非常に厳重になってきた、こういう一般的な傾向が……

第24回国会 外務委員会 第11号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 まず防衛庁長官に一つお尋ねします。何でも栃木県出身者で兵馬の権を握ったのは足利尊氏とあなたと二人だということを聞いております。自衛隊がおもちゃの兵隊ならばあなたが兵馬の権をとられても私ども大して問題にしないが、しかしこれはおもちゃの軍隊ではない、二十万近い実質的な軍隊であります。しかも国民の税金を二千億近くもつぎ込んでおる、こういう軍隊を統率されていくあなたの立場は非常に重大だ。昨日の穗積君に対する御答弁なんかを見ましても、どうも防衛庁の一事務官程度の低調なお話で、国際情勢たんかにつきましても、少しも見識というものをお伺いすることができなかったのです。私はそのことを非常に遺憾……

第24回国会 外務委員会 第24号(1956/03/29、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 総理にお伺いいたします。日ソの国交の回復はもちろん実現しなければならない事柄でありますが、日本人の国民感情としては、日本と中国との国交回復をさらに強く要望しておるのであります。経団連の新会長となられました石坂泰三氏のごときも、日ソ国交回復についてはやや消極的な考えを持っておられるにもかかわらず、日本と中国との国交の回復の必要を、非常に強く唱えておられるのであります。そこで、政府としては、日ソの国交回復とともに、日本と中国との国交の回復について、どういうお考えを持っておられますか、総理の御所見をお伺いしたいと思います。

第24回国会 外務委員会 第25号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 それでは私からオランダの関係について簡単に質問いたします。  最近イギリスで「アリスのような街」と題した映画が非常に好評を博しております。この映画のストーリーというのは、今度の戦争に際して日本軍がマレーで婦女子を捕虜として無理やりに行進させ、途中多くの者が死んでいくありさまを描いたものであります。イギリス国民の日本に対する感情というものは、最近は幾らかよくなりましたが、戦後非常に悪かった。先年吉田首相や皇太子などがイギリスを訪問した場合にも、非常に露骨な反感が示されたことは御承知の通りであります。それでこれはイギリスのことでありますけれども、イギリスに限らず、フランスにしても……

第24回国会 外務委員会 第26号(1956/03/31、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 外務大臣に若干の御質問をいたしたいと思います。実は昨日鳩山総理にお尋ねいたしました際に御答弁がありました。それはこういうことでございます。私の賛同は、速記録でありますが、鳩山総理でなくともよろしいから、重光外相と会いたい、あるいは大使級の人に会いたい、総領下級の人と話をしたいという場合に、これを断わる理由はないわけでしょうと私は聞いたのであります。そうしますと総理は「そうです。重光君に向うの外務大臣が会いたいというような場合に、今日のような事情ならば、これを拒否する理由は少しもないと思います。」こういうふうに御答弁になっております。これは速記録ですから正確ですが、そこで総理の……

第24回国会 外務委員会 第27号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 時間が時間ですから、関連してちょっと一点だけ。ソ連の経済援助は非常に評判がよい。そしてアメリカの援助については非常に警戒的な気味があるということ。これは経済企画庁のデータにもありますが、よくひもつき援助ということを言いますね。アメリカの援助はひもつきだからいかぬ。このひもつきということを外務大臣はどういうふうに解釈なさっておりますか。
【次の発言】 そうではありません。よくアメリカの援助はひもつき援助ということを言われます。そのひもつき援助ということはどういう意味かということです。
【次の発言】 これは大事なことです。アメリカの援助は海外においてひもつき援助だということを非難……

第24回国会 外務委員会 第29号(1956/04/07、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 きょうの日本経済を見ますと、最近アメリカの方から話がありました余剰農産物買付の交渉を政府が断わることに内定しているということですが、これは御存じのごとくアメリカから余剰農産物を日本に入れて、その代金の円を積み立てておいて、その円資金をアメリカが利用して東南アジアに対するいろいろな援助物資を日本で調進する、こういう三角関係経済でありますが、このことについての経緯をお伺いしたい。
【次の発言】 重光外相がお話しになりましたように、政府は東南アジア開発の援助計画をいろいろ研究しておる、また研究でなくても、今までも吉田前首相が、アメリカから十億ドルかの金を東南アジアに出させて、今度は……

第24回国会 外務委員会 第33号(1956/04/17、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私は穗積委員の議事進行に関する御意見に賛成であります。と申しますのは、実はわが党の党内事情としまして、金融公社の案件についてまだ賛否の態度がきまっていないのであります。そしてきょう外務委員だけでなく、大蔵委員等の関係の諸君と十分打ち合せ、その上で採決に臨みたいと思いますから、どうぞ一つお互い政党間の仁義を御尊重願いまして、きょうは質疑だけにして、あす採決ということにしていただきたいと思います。
【次の発言】 一、二点お尋ねしたい。第三条の第九項には「政治活動の禁止」ということが書いてあります。ちょっと参考のためにお聞きしたいと思いますが、国際復興開発銀行に関する協定ですが、定……

第24回国会 外務委員会 第40号(1956/05/08、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 大臣にごく簡単に御質問を申し上げます。  アメリカで余ってもてあましておるような農産物を、いかにも恩恵がましい態度で売りつけられる、こういうことは私はどうもおもしろくないと思いますが、それはそれとしまして、日本としては今後アジアアフリカ諸国の貿易を盛んにしなければならない。ところがこれらの地域には農産物が非常に豊富にある。たとえばビルマにしましてもたくさんの米を生産する。この間ブルガーニン、フルシチョフが行きまして、その次ミコヤンも行きまして、ビルマの米を大量に買い付けるという話をしたことは御承知の通りであります。また中国の方でもビルマの米を大量に買い付けておる。日本としまし……

第24回国会 外務委員会 第41号(1956/05/09、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 関連して。海外渡航の自由は、御承知の通り憲法によって保障された基本的人権の一つでありますが、これを旅券法によって制限している。このことも非常に重大なことです。それをその旅券法の条文の解釈に相当するそういう執務準則を作られたということがさらに重大な問題ですが、そういう基本的人権を制約するような重大事項を、秘密のまま国民に公表しないなんということは大へんなことだと思いますが、そういう執務上のいろいろな要領や何かを、国民に秘密にしておいていいといったふうに大臣はお考えになりますか。
【次の発言】 旅券法の第十三条に渡航の自由を制限する規定があるのですが、これは何も共産圏を対象にした……

第24回国会 外務委員会 第44号(1956/05/16、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 二、三大臣にお尋ねしたいと思います。大臣の憂国の至情というようなものは、私どもも共感するところでありまして、私どももそういう気持です。ただ不幸にして意見が非常に違う。  そこで私は、今度の漁業問題と関連して日ソの国交回復の問題、これが最初鳩山吉相あるいはその側近の御意見では、領土問題はあと回しにしてとにかく国交の回復をはかろう、それから領土問題につきましては、歯舞、色丹で大体妥結をして、自余の領土につきましてはこれを将来に保留する、大体こういうふうな御意見であったと思うのであります。ところが自民党の内部のいろいろな意見があり、外務大臣はその自民党の中の強硬派といいますか、そう……

第24回国会 外務委員会 第46号(1956/05/19、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 防衛生産ということか平気で言われておるのですが、実は私基本的な疑問を持つのであります。と申しますのは、憲法第九条では、戦争を放棄し、軍備を禁止した規定が明記されておりますが、軍備と申しましても、これは兵員だけの問題じゃない、青年の血潮だけの問題じゃない。どうしてもやはり兵器、装備というような物質的な条件が伴わなければ、軍備というものは成立しないことは明らかであります。そうなりますと、憲法第九条の建前から申しますと、これはどうしても防衛生産も禁止されてお参る、こういうふうに解釈しなければならぬ。これは新憲法の制定当時の議会における審議においても、そういう解釈が当然の解釈であった……

第24回国会 外務委員会 第48号(1956/05/23、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 高碕長官に一言お尋ねしたいと思いますが、松本委員から最近のフィリピンの政治的な動向についてお話がありました。フィリピンがアメリカの植民地主義に対して、非常に批判的な傾向を強めておる。私どももそう聞いておる。最近読みましたものでも、下院議長のラウレル・ジュニアがある機会においてアメリカに対して非常に強い批判的な言辞を弄している。今度高碕さんは調印のためにマニラに行かれました。わずか数日間の滞在でありましたし、新聞のゴシップ欄によると、何でも宴会とシャワーで数日間を暮されたというようなことで、あるいはフィリピンの政界、財界の要人なんかと意見を交換されるような機会はなかったかと思い……

第24回国会 外務委員会 第49号(1956/05/24、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 アジア局長に一問だけお尋ねしたいと思います。北鮮に帰りたいという朝鮮人の帰国問題というのは、長い間の懸案であります。これを根本的に解決することは容易ではないと思いますが、とりあえず日赤の前に四、五十人の人がテントか何か張ってそこにすわり込んでいる状態にある。そういう人はほんとうに早く帰らなければ住むに家がないというような実情にあるようです。このことにつきましては、外務省、厚生省両当局の間に、とにかくこれだけは帰そうというような合意が成り立っておったと聞いている。しかもそのために必要な経費、の方も、厚生省の方で生活保護関係の費用か何かを流用でもして、一つ考えようという具体的な話……

第24回国会 外務委員会 第50号(1956/05/25、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 鳩山総理にお尋ねいたしたいと思いますが、まず総理がソ連との国交を回復しよう、こういうふうなお考えをお持ちになって、そのために努力されたことにつきましては、わが党かねて敬意を表しておることは御承知の通りであります。わが党がこの総理のお考えなり、御努力を支持するゆえんのものは、このことが従来対米従属を基本方針としました日本の外交に一大転期を作るものである、こういう意味においてこれを支持してきたわけであります。現在日本の外交の前途には二つの道があるのであります。一つは従来の対米従属の方針を堅持して進む、この道であります。この道を進んで参りますと、結局はSEATOに加盟する、あるいは……

第24回国会 外務委員会 第52号(1956/05/28、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 重光外相に若干お尋ねいたします。このフィリピンとの賠償協定につきましては、他の委員から内容的に詳細にしてしかも非常に掘り下げた質問がすでに行われました。私はむしろこの協定が他の国との賠慣に及ぼす影響というようなことを中心にいたしまして、若干お尋ねいたしたい。まずインドネシアとの関係でありますが、インドネシアにおきましては、最近第二次アリ・サストロアミジョヨ内閣が成立いたしました。この政権は国民党、マシュミ党、ナフダトゥル・ウラマ、この三大政党の連立内閣でありまして、これは相当長期にわたって安定性を持った政権である、こういうふうに考えられておるのであります。そこでいよいよインド……

第24回国会 外務委員会 第54号(1956/05/31、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私は日本社会党を代表して、本決議案に賛成の意を表するのであります。  沖縄が日本の固有の領土であることは歴史的に明瞭であります。さらにまたここに住む八十万の住民がわが同胞であることも明瞭な事実であります。しかるに戦後沖縄はアメリカによりまして占領され、立法、行政、司法の三権が事実上アメリカによって行われておるのであります。しかもただアメリカがこれを占領しただけでなく、極東における最大の軍事基地としてこれを築き上げております。先年、当時の内閣委員長であるわが党の稻村順三君が、国会を代表して沖縄に視察に参りました。その視察の報告の中に、沖縄の中に基地があるのではなく、基地の中に沖……

第24回国会 外務委員会 第57号(1956/06/03、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私も穗積委員にならって、有能な外務省の高官連中に一つお願いかたがたお尋ねしたいのであります。中国の方で、戦犯を帰すというような周恩来総理の談話が発表されたのでありますが、これは必ず実現するものと考えております。何でも、第一回に三百何十名帰ってくる。そうしますと興安丸を向うに送るわけでありますが、行きはから船であります。慰問品を積んでいくのもけっこうでありますが、かねて問題になっております遺骨の送還の問題をやはり考えなければならぬと思います。御承知のように、戦時中日本に連れてこられて虐待を受けて死んだ中国人の遺骨が無数にあるのでありますが、現在まで五回にわたってこれが中国に送り……

第24回国会 外務委員会 第59号(1956/07/12、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 時間もあまりありませんので、きわめて簡単にお聞きをしてみたいと思います。沖繩が平和条約の第一条で規定されておりますように、アメリカを唯一の施政権者とする信託統治制度のもとに置く、こういうアメリカ側の提案には同意を与えておるわけであります。朝鮮戦争が起ったあとにできたこの平和条約でこういう取りきめをしましても、実際問題として沖繩が国連の安全保障理事会において信託統治制度のもとに置かれるということは、ソ連の反対を予想します場合には、これはおそらく実現は不可能であろうと思う。これはあの当時からすでにわかっていたことだと思います。当時平和条約に調印した全権を呼んでその意見を聞けば非常……

第24回国会 外務委員会 第60号(1956/07/23、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私もあしたやります。
【次の発言】 政府が日ソ交渉に関して、しきりに国論への統一を云々しておるのでありますが、国論の統一のためには、与野党が会しまして十分論議を尽すことが必要である。そのためにこそ、わが党その他野党は臨時国会の開会を要求したのでありますが、今の御答弁によりますと、政府はその意がない。ところが日ソの交渉は、私はそう長くはかからない、そうして政府はいわゆる規定方針に基いて交渉に臨みましても、おそらく領土問題を中心にして、すぐこれはデッド・ロックに乗り上げると思う。その場合に、重光全権としましては重大な請訓を本国政府に要請するという段取りになろうと私は思うのでありま……

第24回国会 外務委員会 第61号(1956/07/28、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 高碕外相代理にお伺いしたいと思います。外相代理というよりも私どもは新外相を迎えた気持でおるのであります。そのまま一つやっていただきたいのでありますが、そういうわけでございますから、新大臣就任の抱負を一つきょうこの席で披露していただきたいと思います。  そこで、最近の報道によりますと、国連の中のアジア・アフリカ・グループが、日本の国連加盟を支持する旨の決議か決定かしたそうであります。これが事実であるかどうか。そうしてこのことにつきまして外相代理の御所見を聞きたいと思います。
【次の発言】 そうすると今度、AAグループが日本の国連加盟を支持したことは、高碕さんのバンドン会議におけ……

第24回国会 外務委員会 第63号(1956/08/30、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 重光外相がモスクワに参りまして、急に態度を変えた。重光豹変ということがいわれております。しかしながら私は決してそうではないと思います。 重光外相は外務委員会その他管公開の席上でもたびたび言われたのでありますが、日本の外務大臣として領土問題で初めからソ連の主張をそのままのむとは言えない。外務大臣としてもちろん正当な要求は堂々としなければならないが、相手あってのことであるから、どうしてもソ連が聞かない場合には、それは考えなければならぬ、こういうお話があったのであります。その重光外相のお気持をそんたくすれば、私はああいうふうな態度に変られることは、一つの必然性を持っておると思う。そ……


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第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 外務委員会 第4号(1957/02/20、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 岸外務大臣に対して質問いたしたいと思いますが、先般の委員会で、国会でも済んだら東南アジア方面を訪問したい、こういうふうな御意向の表明がありました。その訪問の御予定なり、あるいは特に目的についてお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 訪問先の国々の大体のあらましを……。
【次の発言】 私はこれは非常なけっこうな企てだと思うのです。ダレスもそうでありますが、周恩来でも、最近盛んに外国に行って首脳者と会談をしております。今日は飛行機の時代ですから、昔と違って、一つ外務大臣でも総理大臣でも必要に応じてどんどん出かけていただきたいと思う。その岸外相のよき意図は私どもは大いに支持するので……

第26回国会 外務委員会 第7号(1957/02/27、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 先日の委員会でインドネシアの賠償問題に関して外務大臣に御質問いたしましたが、それは要点だけに限られておりました。きょうはもっと詳細に具体的に問題点を取り上げて、主務局長であるアジア局長に一つお尋ねいたしたいと思います。政務次官もおられますが、御新任早々でもあり、従来の関係から局長に御答弁をわずらわした方がよかろうと存じます。  まず第一にお尋ねしたいのは、この間参議院の外務委員会において、わが党の加藤シヅエ君がインドネシア賠償問題について外務大臣に質問をいたしました。その際の大臣の答弁が何でもインドネシア側で問題になった。そしてアリ・サストロアミジョヨ首相が倭島公使を呼んで、……

第26回国会 外務委員会 第12号(1957/03/16、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私に与えられた時間は十分ほどでありますので、二、三点簡単に御質問を申し上げたいと思います。  首相は国会が済んだらアメリカに行かれるということであります。アメリカに行かれることは決して私ども反対いたしません。わが党の鈴木委員長もいずれまあそのうち機会がありましたら、アメリカを訪問するそうであります。ただ首相は東南アジア諸国も訪問したいということを言っておられますので、アメリカを先にするか、アジア諸国を先にするかという順序の問題が非常に重要だと私は思います。特に首相の今までの政治的な経歴にかんがみて重要だと私は思う。アメリカにおいでになる前に、アジア各国の真の姿をよく見、またそ……

第26回国会 外務委員会 第24号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 四月十九日の外務委員会において、公安調査庁長官藤井政府委員の答弁が問題になったのであります。これはすでに御承知のように、アメリカ大使官が、日本の共産党やあるいは日中友好協会その他の団体の経理の内容につきましてある発表をした。そのジャパン・タイムスに載った新聞記事について、菊池委員から質問がありまして、その際に行われた長官の答弁で、藤井長官は、日中友好協会、日ソ親善協会、及び日本平和委員会、こういう団体は共産主義団体であるかのごとく述べられて、そしてその経理の内容を調査する正当な権限があるように述べられたのであります。これが新聞に発表されました結果、それらの団体にとっても非常に……

第26回国会 外務委員会 第26号(1957/07/31、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私も簡潔に質問いたしますから、答弁も一つ簡潔にお願いいたします。  まず第一に、きょうは外務委員会が開かれましたが、この日米会談の内容は非常に重要でもありますし、それから九州では未曾有の大水害も起っておりますから、社会党がかねて要求しております臨時国会を早急に開く必要があると思いますが、政府にその意思があるかどうか、簡単に御答弁願いたいと思います。
【次の発言】 岸総則はたびたび太平洋の東西にかけ橋をかけるのだということを言われたのであります。幸い鳩山内閣の時代にソ連の方にもとにかく岸が一つできた。そういうわけで太平洋の、両岸に橋をかけるという、これが両岸外交であるならば、こ……

第26回国会 外務委員会 第27号(1957/09/06、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 関連しまして一言お伺いいたします。外務大臣は、中国から参ります通商関係の機関は民間的な性格のものとしたい、具体的にはそれはたとえば中国進出口公司というああいうふうな団体の人を認めるというようなお考えでしょうか。
【次の発言】 中国進出口公司というのは中国の国営貿易の機関、国家機関ですが、これは公務員であるわけですが、そういうことは御承知だと思います。そうすると指紋問題なんかでも公務員もしくは公務員に準ずるものとして免除するというお考えがあるかどうか。
【次の発言】 そうするとそういう場合政府は、参ります中国の代表者全部について指紋は免除する、こういうふうなお考えでありましょう……

第26回国会 外務委員会 第28号(1957/10/15、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 米英及び国連を訪問された御報告がありました。その御報告の中になかったことでありますが、これは目下北京において交渉中の日中貿易協定のこととも関連いたしますから、ややエピソードに類することですけれども、ちょっとお尋ねしておきたい。藤山外相は、日本が中国貿易をやることは何かネセサリー・イーブルだというようなことをおっしゃった。それが事実であるなら、これは非常に重大だと思います。しかしながらあれは外務大臣がみずから言ったのではなく、アメリカの新聞記者が日本にとって中国貿易は必要悪ですか、こういうふうな問いを発したときに、そうだとは言わないけれども、聞き流した、それが誤解された、こうい……

第26回国会 地方行政委員会 第6号(1957/03/06、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 申すまでもなく一国の民主政治というものは、地方自治が健全に発達するということにかかっておるのでありますが、往々にして地方自治体が少数のボスによって聾断されておる事例が伝えられておるのであります。ボスの町ボスの市というものはずいぶんあります。ここに私が御質問申し上げたいのもその一つの事例でありますが、実は福岡県の山門郡瀬高町下庄矢部川二丁目及び大竹両部落にまたがる用水路の問題であります。この用水路は本来は灌漑のための水路でありましたが、その後農耕地が漸次市街地になりまして、その用途は今はなくなって、むしろ下水の排水路及び防火用水路として重要な役割を持っておるわけであります。こう……

第26回国会 地方行政委員会 第29号(1957/05/15、27期、日本社会党)【政府役職】

○田中国務大臣 給与改訂のやり方でございますが、大体において二つに分けて考えております。  一つは再建指定団体の場合と、それ以外の場合という考え方でございます。赤字であるとないとにかかわらず指定を受けておらない団体につきましては、国家公務員の態様が細目に至るまで決定されるのが近いと思いますから、その方針の決定を待ちまして、全面的にこれに右へならえをせしめるという方向に向って通牒の用意をいたしまして――まだすっかりできているわけではございませんが、全国に通牒を出す考えでございます。その内容は国家公務員の給与改訂の線に全面的に従う方針でございます。  それから赤字再建指定の団体につきましては、文字……

第26回国会 地方行政委員会 第30号(1957/05/16、27期、日本社会党)【政府役職】

○田中国務大臣 さきに御答弁申し上げてありますが、重要な点でありますので、ここにあらためてお答えを申し上げます。  昭和三十二年度におきましても、昨三十一年度同様の行政措置を講じまして、御意向に沿う考えであります。
【次の発言】 三十三年度以降の措置でございますが、これは御熱意のある御質問の御趣旨を十分に尊重いたしまして、検討の上、いやしくもこの問題は不都合を生ずることのないように責任をもって善処いたします。
【次の発言】 この問題は、御趣旨はまことにごもっともな点がございますが、行政措置をいたして参ります上には、これを三十三年度以降においても永久にこの行政措置をこのままの形で続けることがよい……

第26回国会 予算委員会 第21号(1957/04/22、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 今日、不平等条約改廃の要求は国民の世論であり、かつ識者の声であります。岸総理の訪米は、この国民的要求にこたえるものでなければならないと考えます。しかし私は、遺憾ながらこの意味において総理の使命が成功するものと期待することはできないのであります。  総理は、一昨日本委員会における与党の船田委員の質問に答えて、日本の真の独立を速成することの必要を説かれました。今日の日本がなおいまだ完全に独立していない理由は、日本に十万のアメリカ軍が駐留を続け、六百に及ぶ軍事基地が存在しておるからであります。それはつまり日米安全保障条約があるからであります。総理はたびたびこの日米安全保障条約の将来……


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第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 外務委員会 第7号(1958/02/27、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 ただいま手元にいわゆるブルガーニン書簡に対する政府の回答の文書が配付されたのであります。これを一読いたしますと、一口に言えば味もそっけもない、何らの理想も情熱もない外交文書にすぎないという感じがいたすのであります。そこで私はこの回答文書の内容につきまして外務大臣に若干の点につきましてお尋ねをいたしたいと思います。その場合ブルガーニン書簡をも引用いたしましてお尋ねいたしたいと思います。  まずこの回答文書の前文でありますが、これを見ますというと、東西両陣営の緊張が非常に強化されているということだけ書いてあります。なるほど東西両陣営の緊張はありますけれども、一方また緊張緩和の努力……

第28回国会 外務委員会 第10号(1958/03/07、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 議事進行について。第二十六通常国会における各種委員会における所管大臣の出席の状況を調べてもらったのでありますが、外務委員会は二十八回開かれました。農林水産は五十八回、社会労働は五十七回、大蔵は五十二回、だから委員会開会の回数が外務委員会は一番少いのであります。だからこれはわれわれ同僚の方でもっと開催して熱心に討議したいと思いますが、大臣の出席状況は、外務委員会二十八回のうち十五回であります。出席率は五三・六%であります。必ずしも悪いとは思いませんが、もっと悪い委員会、たとえば経済企画庁関係では、大臣の出席率はわずか八・九%でありまして、いかに河野長官が怠慢であるかということを……

第28回国会 外務委員会 第11号(1958/03/11、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 前回の本委員会において、同僚戸叶里子君から、およそ問題点と考えられる諸点につきましては、漏れのない質問が行われたようでありますが、私は重複を避けまして、若干の点について藤山外務大臣に質問申し上げたいと思います。  まず第一に、政府としてはこの平和条約と賠償協定を、本国会においてすみやかに通過させたい、こういう御意向のようであります。一方インドネシアの国会におきましても、すでに委員会を通過しまして、近く本会議に上程されることになっております。何でも十五日ごろには本会議において可決される見込みだそうであります。政府は一体衆参両院を通じて、これが国会を通過する予定について大よそどう……

第28回国会 外務委員会 第12号(1958/03/12、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 岸総理大臣及び藤山外務大臣から、現在不安定を伝えられておるインドネシアの政情につきまして、政府としてはあくまでもスカルノを中心とする現在のインドネシアの中央政権を支持する、賠償問題の解決もむしろこのスカルノ政権を強化するために役立つことを希望しておる、こういうふうな言明がたびたびあったようであります。私は、これは非常にいいことであって、そういう態度を一つ今後も堅持してもらいたいと思います。またオランダあるいはアメリカ方面から、反乱軍に対しまして何かこれを支援するような動きがあるという情報もありますけれども、これはそう大して発展しないと思う。そういうことで、スカルノ政権が今後強……

第28回国会 外務委員会 第13号(1958/03/14、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 外務大臣に対しましては大体質疑は済んだのでありますが、二、三残っておる点をお尋ねいたしたい。賠償協定の実施に関する細目に関する交換公文、このうちに、「日本国政府は、使節団に対し、賠償契約を締結する適性を有する日本国の国民及び法人を推薦することができる。」こういうことがあります。この日本国政府の推薦が公正に行われれば、これは問題はないわけでありますけれども、やはり人間のやることでありますから、公正を欠く、へんぱな取扱いをするというようなことになりますと、これはきわめて重大な問題であります。また「使節団は、そのように推薦を受けた者とのみ賠償契約を締結するよう拘束されることはない。……

第28回国会 外務委員会 第20号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 先月の十二日に、中国人の劉連仁という人の問題につきまして岸総理に質問をいたしましたが、すでに御承知のように劉君は、終戦直前にその使役されておりました明治鉱業所の昭和炭鉱を脱出して、北海道の山の中に今日まで十三年間生活してきたのでありますが、この劉君につきましては、総理から、私に対する御答弁の中で非常に誠意ある御答弁をいただきましたので、私は非常に満足の意を表したのであります。その中で総理はこういうふうに言っておられます。「劉君の問題につきましては、今言ったような手順になっておりますが、これに対しまして十分に一つ慰労もいたし、これらの日本における御苦労に対しまして、私は十分に報……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会内閣委員会法務委員会連合審査会 第2号(1956/07/13、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 当面日本の外交は、沖繩問題でアメリカとの関連がある、それからソ連との国交回復の問題がある、二つの大きな外交問題に当面しておるわけであります。外務大臣は聞くところによりますと、今度日ソ国交回復の交渉の首席全席としておいでになるそうであります。この二つの外交問題は大きな関連がありますので、日ソの国交回復交渉のことにつきましてお尋ねしてみたいと思います。  まず重光外務大臣が日ソ国交回復交渉の全権としておいでになるに当りまして国論を統一するということが必要であることは政府が常に言っておることであります。私どもも大体鳩山首相のお考えには賛成でありまして、わが党の委員長もたびたび首相を……


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第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1958/02/14、27期、日本社会党)

○田中(稔)分科員 藤山外務大臣にお尋ねします。岡田委員の質問に答えて、岸首相と同様に、日ソの平和条約締結の申し入れがあれば、これに応ずる、こういう御答弁がありました。まことにけっこうだと思います。これは日ソ共同宣言が発表されました際に、すでに今後も平和条約締結の交渉を継続するということが、日ソ双方において約束されておることでありますから、これは当然のことだと考えるのであります。ところが平和条約の問題になりますと、領土問題で双方の主張が従来非常にかけ離れておりまして、この妥結は容易でないことはもう十分にわかっておることであります。  そこで私がこの際外務大臣にお尋ねいたしたいと思いますのは、外……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

田中稔男[衆]在籍期 : 23期-25期-26期-|27期|-28期
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