柳田秀一 衆議院議員
26期国会発言一覧

柳田秀一[衆]在籍期 : 25期-|26期|-27期-28期-29期-30期-31期-32期
柳田秀一[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは柳田秀一衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院26期)

柳田秀一[衆]本会議発言(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 衆議院本会議 第6号(1953/05/29、26期、日本社会党(左))

○柳田秀一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、現在問題になつております在日中国人の送還問題、あわせてソ連抑留邦人の引揚げについて、いささか、政府、特に岡崎外務大臣にお尋ねいたしたいと思います。(拍手)  今次中国からの同胞帰国に関しましては、中国紅十字会の好意により、今日まですでに約一万五千名近くの帰国者を迎える運びと相なりました。ただその日の来るのを一日千秋の思いで待ち焦がれておりました留守家族の方々睾びはともより、われわれ同胞といたしましても、真に御同慶にたえぬところであります。しかしながら、その反面、在日中国人の送還問題はいまだに解決を見るに至つておりません。この問題は、ただに中国人……

柳田秀一[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院26期)

柳田秀一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第2号(1953/06/17、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ただいまの受田君の質問に関連して外務当局にお尋ねしますが、マヌスからお帰りになつた方のお話を聞きましても、マヌスにおけるところの一般の給与、あるいは作業状況というようなものが、われわれが想像しておつた以上に苛酷であり、さらに患者発生状況から見ましても、今帰られた方が八年間のこの苦しみを棒大針小にすら表現することができぬほどひどいものであることがわかつて、われわれはむしろ唖然としたのでありますが、外務省当局にお尋ねいたしますが、こういうような実情は、従来から外務当局としては把握されておりましたかどうか、まずもつてそれをお尋ねしたい。

第16回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第3号(1953/06/22、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 そこでちよつと、今の受田さんと佐藤さんの質問に関連するのですが、政府は最初、生存者名簿で五万九千名、状況不明者一万七千名と踏んでおられた。そこで、今度帰つて参りました一万五千は、生存者名簿のうちの何名、状況不明者のうちの何名、さらにそのいずれともつかない、全然生存者とも状況不明者とも政府が考えていなかつた、この人も帰つて来たというのが大体どれくらいあるかということを次会にでも受田さんに対する御答弁のときに数字でお知らせ願いたいと思います。それから同時に、生存者名簿五万九千名とおつしやつておつたうちに、どれだけ死亡が確認できたか。これは今お話のように約半数ほどしか調査が集まつておらぬ……

第16回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第10号(1953/08/04、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 議事進行に関して……。本委員会は海外同胞の引揚げ及び遺家族援護の委員会でございます。せつかく法務大臣もおいでになつておりますから、戦犯の問題に関連して、この機会に十分質問したいということはわかりますが、ただいま本会議も開かれておるのでありますし、特に巣鴨に入つてから後ということになつて来ますと、本委員会の所管ではないのではないか、むしろ法務委員会においてお尋ねになるべき問題じやないかと考えます。また中共及びソ連の方の引揚げの案件も残つておるかと思いますので、適当に議事をお進めになるようにお願いいたします。

第16回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第11号(1953/08/06、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 それに関連して、次長にお尋ねしますが、援護局へ参りましたときに、相当面会を制限しておるのです。ところが、先般横、浜ヘモンテンルパから帰つて参りましたときは、国民的の圧倒的な歓迎を受けておるわけなんですが、少しこの点にはなおしこりがあると思うのです。濠州政府から、このたびのマヌス引揚げに対して何か英雄的な迎え方みたようなものにしないようにという、少しアイロニカルな申入れがあつたということも、その間の事情を裏書きしておるのではないかと思う。それはそれとして、とにもかくにも、この間山下委員長はパル博士の言を引用されましたが、私もその通りに思うのでありまして、ここに戦犯はどうこうと言うので……

第16回国会 議院運営委員会 第38号(1953/10/26、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 原則は、外食券があつても、そういうまぎらわしいものは一切やめようということで、ただここに寝とまりしている議員があるのじやないかと思いますが、そういう特別な部類に関する限り、庶務小委員会でよく検討するということで、どうですか。

第16回国会 厚生委員会 第8号(1953/06/27、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 厚生年金保険法について少しお尋ねいたします。政府の方でこの厚生年金制度をこのたび一部改正されましたが、本法は戦時中の立法であり、本法を制定した当時と、社会的の背景が全然異なつておる関係上、すでに各方面から全面的改正の意見も出ておるのでありまするが、これらに対して政府はどういうふうにお考えになつておりますか。
【次の発言】 本法は大体労働者の福祉立法であることは間違いありませんが、ただいまの局長のお答えにも、改正案について非常な各方面の意見があつたということは、それはまつたく利害の相反した意見があつたと思います。それはいわゆる労働者側から出ている案と、資本家側から出ている案だと思うの……

第16回国会 厚生委員会 第12号(1953/07/03、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ちよつと局長にお尋ねいたします。国保の予算案で一割五分の給付の国庫補助ですが、これは昨年の十二月の国会における決議案にも医療給付の少くとも二割、こういうことになつておるのであります。われわれは医療給付費の少くとも二割を国庫負担、こういうふうに了解いたしておりまするが、ただいまの同僚滝井委員からの質問のように、必ずしも現在のやり方が医療給付の国庫負担でなしに、この二十九億何がしかを使つて、今申されたような官僚統制をやられるというようなにおいが多分にわれわれは感知できるのであります。局長の方ではそういうことはないとおつしやいますけれども、地方に行きますと、やはり多年物を言わせた権利でそ……

第16回国会 厚生委員会 第14号(1953/07/06、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ただいま上程になりました健康保険法の一部を改正する法律案外三件に対しまして、われわれ日本社会党は賛成するものでありますが、特に健康保険法及び厚生年金に対しては幾多の不満がありますので、その二、三を申し述べてみたいと思います。  健康保険法、厚生年金保険法、船員保険法等が、適用範囲の拡張、あるいは療養給付期間の延長、それに伴うところの廃疾認定時期の調整等のために一部改正案が出たのでありますが、われわれはかくのごとき一部の改正案でなしに、少くともこの法律にまつ向かから取組んで、法の目的とするところに、もう少し抜本的な改正を望むのであります。健康保険法におきましては、質疑の際にも申しまし……

第16回国会 厚生委員会 第15号(1953/07/07、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 昨日も杉山委員から御指摘があつたのでありますが、本改正案で、社会保障制度審議会長の有田八郎氏及び社会保険審議会長末高信氏両方から出ております答申案は、いずれも三者構成をうたつてあるわけでありますが、その答申案の精神は――おそらく御答弁では、審査委員のほかに利益代表者が二名入るということでお答えになると思うのでありますが、わざわざこの法には、審査会は三者構成を破つて、三名を公益のみにおいておやりになるという特に強い線を出されました。その根本的な考え方はどういうものですか。
【次の発言】 中途ですが、公益代表のみにして三者構成をやめられた根本趣旨はどういうところにあるかということを尋ね……

第16回国会 厚生委員会 第17号(1953/07/10、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 医師等の免許及び試験の特例に関する法律案ですが、大体この法律案の要旨はわかるのです。問題は、二回受けて二回だめならば、その人はもう受験の資格がないという点に一つ問題があろうかと思うのでありますが、二回というような基準をつくられた動機、あるいは今までの実績はどういうふうになつておるか、その辺のところをひとつお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 二回受けて二回とも落ちたというのは、まだございませんか。
【次の発言】 この援護法並びに留守家族の法律、これは先般来非常に幾多の不満がわれわれにありまして一前委員会では青柳委員から、本日は中川委員から御質問がありまして、さらに堤委員から御……

第16回国会 厚生委員会 第18号(1953/07/11、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私は日本社会党を代表いたしまして、遺憾ながら本案には賛意と表するわけには参りません。現行社会保険審査会の三者構成の民主的制度を、官製化するというようなことは根本的にその趣旨において逆行しておる思います。ただ、請求事案が累積いたしまして、審査が非常に遅延しておるという理由をもつてして、このような官製的な、逆行的な法案を出されたことは、その意図を了解するに苦しむのでありまして、このねらいは、おそらくや、現在各省がねらつておりますところの、官僚の姥捨山的な特別職のはけ口をここに求められたといつても、これは決して言い過ぎではないと思うのであります。なおこの制度が実施されますと、さらに現行の……

第16回国会 厚生委員会 第22号(1953/07/21、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 直接日雇労働者健康保険法案に関連してはおらぬのですが、この機会にお尋ねしておきませんと、社会保険についてあとで質問する機会がないように思いますので、保険局長にお尋ねいたしますが、聞くところによりますと、先般北海道におきまして、保険医に対して大量の不当処分をなされたそうであります。私たちはこういう問題を聞くたびにはなはだにがにがしく思うのであります。社会保険が最近政府当局の努力により、また各政党間におきましても、この社会保障制度の確立という点を大きく取上げまして、ようやくにしてわが国の社会保障制度の中核として漸次伸びて参らんとする傾向であるやさき、何としても社会保険というものは、保険……

第16回国会 厚生委員会 第25号(1953/07/24、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 この歯科医師が死亡診断書を交付することが法的にできるできないというようなことは、従来の旧法の場合にはどうなつておりましたか。
【次の発言】 医務局長にお尋ねしますが、従来の法律ではこの辺のことが少し不明確でなかつたか、別にこういうような禁止条項はなかつたが、特にこれに対しては何ら条文をうたつてなかつた。診断書を出してもよろしいが、別にそれを出すことができるとも書いてない、出してはならないとも書いてなかつたというふうに了解しておりますが、どうでございますか。今の御説明のように占領政策の間にならないという禁止条項ができたのはわかりましたが……。

第16回国会 厚生委員会 第27号(1953/07/27、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私は日本社会党を代表いたしまして、われわれ両派社会党提案の日雇労働者健康保険法に賛成いたし、政府提案の同名法案には反対せんとするものであります。  本法案に関しましては、先国会におきましても、わが党は法案提出の趣旨弁明をし、さらに討論をいたし、本国会におきましても、八木一男君より趣旨弁明をいたしましたので、本法案に関するところの内容等にはあえて触れません。しかしながら社会保険立法といたしましてこの両案を比較いたしますのに、適用範囲におきましても、あるいは給付の内容におきましても、どちらが真に社会保険立法としてすぐれておるかは、喋々申し上げるまでもなく一目瞭然であります。現に昨年の国……

第16回国会 厚生委員会 第28号(1953/07/29、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私は先般、北海道に起りました保険医四十五名の大量不当処分に関してお尋ねしたのでありますが、その節には、久下局長より、なお詳細な報告を聞いておらないというような御答弁もありました。しかしこのように国会におきまして質問もあり、大きな問題になつておりますので、もうすでに保険局長においては当然十分に無査になつておるはずでありますので、その前提のもとに、先般お尋ねして、なお残つておる点をお尋ねいたしたいと思います。  この四十五名の大量処分が行われたということは、どう考えてみても納得できない。たまたま不在の三月十五日か何日かに北海道の全道の医師大会が開かれて、いわゆる暖房料の件に関して、道の……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第2号(1953/10/31、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私は直接大臣の御答弁を願いますが、本委員会が昨年の十二月に発足いたしましてから大体一年、たまたまけさの新聞によりますと、中国からの引揚が、今次の第七次船で一応集団帰国というものは打切つて、あとは個別的な帰国になる、こういうふうに承知したのであります。そこで、われわれ、この委員会の任務にかんがみまして、従来帰つて来られました方の住宅問題あるいは就職問題、その他集団入植あるいは個別入植、そういうような開拓地に対する入植問題等がいかがになつたであろうかということを、われわれ委員会としては一応ここで再検討する時期に来ておると思うのであります。とかく、最初の引揚げのときには、非常にはなはだし……

第17回国会 厚生委員会 第2号(1953/11/02、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 第一の生活保護費に関してちよつと伺いますが、これの摘要に「冷害による増加」となつておりますが、これは冷害だけですか。水害、風水害はどうですか。
【次の発言】 すると災害の分は従来の既定予算内でまかなえるというお見通しでございますか。
【次の発言】 どうもその点私にはのみ込めぬのですが、災害に関しても当然増加があるはずである。冷害にあるならば当然災害にもある。災害の方で従来の既定予算をずいぶん食うから、あとからの冷害に対して当然生活保護が加わつて来るので足らぬからふやす。こういうふうに解釈すると、例外なしに冷災害ということになりますが、どうもその点もう一つわからぬのでありますが、ここ……

第17回国会 水害地緊急対策特別委員会 第3号(1953/11/03、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私は、ただいまの八木委員に引続きまして、昭和二十八年六月及び七月の大水害により被害を受けた地方公共団体の起債の特例に関する法律等の一部を改正する法律案に対する修正案を提出いたします。  まず案文を朗読いたします。  以上であります。  今次の十三号台風によりまして、滋賀県、京都府、大阪府等におきましては、干拓地もしくは低地に非常に多量の水がたまりまして、これらはとうてい指定をもつてしては排水のできない地方であります。従つてこれらに対しましては、さきの堆積土砂等と同様に扱いまして、これの排水事業を全額国庫負担とせんとするものであります。  何とぞ御審議の上御可決あらんことをお願いいた……

第17回国会 水害地緊急対策特別委員会 第5号(1953/11/07、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 先ほど次長から説明を受けましたが、十月六日に大蔵省からわれわれに配付された資料によると、被害報告額が二千七百八十二億、それを、大蔵省の方で、過去三箇年間の大体の実績平均によつて、査定見込額を二千十一億に踏まれた。それに対して、国費の所要額として、特別措置法による場合を、十三号台風を入れて、これだけは十月一日の調べですが、そういうものを加えて千七百九十九億、大体千八百億というものを、大蔵省が、被害総額の報告を受け、過去三箇年の実績に徴して特別措置法を適用したとしての国費の所要額として見られた、こういうようにわれわれは了解しておつたところが、その後の経過に従つて、この千七百九十九億が千……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第3号(1953/12/07、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 皆さん、長らくの間、ほんとうに筆舌に尽せない御苦労を重ねてお帰りになつたのでありますが、先般私も委員長その他同僚諸君にお供いたしまして皆様のお帰りを舞鶴にお迎えに参りました。そこで、皆様のお喜びのさ中において、なお残つておられる方々の帰還の問題に対して大会が開かれることに胸に迫るものがあつたのでありますが、実際にこの留守家族の御心境を思うと、なお生死が不明で、どこにいるのかわからない、文通もない、いつになつたら帰つて来るのかというような方々が非常にたくさんあるのでありまして、そういう方の気持をそんたくして二、三お尋ねをしてみたいと思います。  実は、日本政府の発表によりますと、昭和……

第18回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第5号(1953/12/09、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 島津、工藤御両氏は、中国と引続きソ連にお使いされまして、御大役を果されまして、まことに私ども国民としても感謝にたえないのであります。  そこで、一、二点お尋ねしたいのですが、島津社長が先般中国に行かれました場合と、今回ソビエトに行かれました場合、交渉する相手はどちらも同じく赤十字でありまするが、受けられました印象と申しますか、そういう点で、中国及びソビエトを比較されて、いかようにお考えになりますか。
【次の発言】 とかく、ソビエとのことになりますと、わが国においては、底ぎみ悪いと申しますか、さらに、せんさくするといいますか、ことさらに何らか悪意をもつて見たがる感じですべての問題に捜……

第18回国会 厚生委員会 第2号(1953/12/04、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 関連して。今国立予防衛生研究所の問題で自由党の青柳君から御質問がありました。私もまつたく同感であります。ただ少しく観点をかえて御質問をしてみたいと思います。青柳君も言われましたように、予研の設立の目的は現在の伝研とはまつたく設立の目的が違つております。従いましてその活動の部面が違うことは当然であります。また研究の内容が違うことも当然でありますが、新聞でほのかに知るところによりますと、行政機構改革で伝研の方に吸収併合されるということで、これらに関しましては私の質問するほこ先が違つておる、むしろ塚田国務大臣なり、あるいは内閣委員会等においてやるべきかと思うのでありますが、この際明らかに……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第3号(1954/03/02、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私は、ただいまの本委員会の決議には、日本社会党を代表し満腔の賛意を表するのです。そこで、一応政府にお尋ねしてみたいのですが、この中国からの帰国の問題は何に主眼を置くか。これは、私はあくまでもやはり留守家族の心情になつて、留守家族のほんとうの身内の気持になつてものを考えなければならぬと思う。外務省の面子だとか、そんなことにこだわるべきではない。あくまでも留守家族の方々が一日千秋の思いで待つておられるその気持を体してのみ解決される。私はかように考えるのであります。そこで、この中国からの帰国の問題について、過ぐる一年前からの跡を振り返つてみますときに、外務省自身としても反省する余地が多分……

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第11号(1954/05/29、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 議事進行について……。一昨日の本会議で、懸案の中国紅十字会代表の招請問題が全会一致をもつて本会議を通過したことは、まことに御同慶にたえないのであります。慣例によりますと、当然所管大臣より院議を尊重して何らかの発言があるものとわれわれ期待しておつたのでありますが、当日岡崎外務大臣は大臣席に着席しながら何らの意思表示もせずに退場したのは、はなはだ遺憾であり、まして、このわれわれの院議をどのように具現するかという当然の意思表示がなさるべきでありますが、これは対しては委員長はどのようにお考えになつておりますか、委員長の御所見を伺いたい。それによつてわれわれはきようの委員会の運営等を考えてみ……

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第14号(1954/09/06、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 議事進行について。この引揚者の収容施設ですが、先般当委員会から派遣せられまして御視察を願つたと思いますから、まずその視察の結果を御報告していただいて、その結果かくかくとの御判断が出ると思いますから、これに基いて質疑をやつていただいたら、その方が順序として適切ではないかと思いますが、さようとりはからいを願いたいと思います。

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第15号(1954/09/07、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 関連して。そうすると、最初の表の中の、ある時期の生存資料のあるもので、資料年次を書いてあるところのソ連関係集計一万七百七十九、この中にはうしろの表の生存資料のうちの二千二百八から二千四百七十四というものも含んでいるのですか。同様に中国の分で計三万一千九百三十二の中には八千六十三というものも入つているのかどうですか。
【次の発言】 それでは直ねてお伺いいたしますが、この一万七百七十九と三万一千九百三十二という数の中には、あとの表の二千二百八ないし二千四百七十四、それから八千六十三というものが大体において入つているが、それ以外のものもあるということですか。

第19回国会 厚生委員会 第1号(1953/12/11、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 政務次官にお尋ねいたしますが、聞くところによりますと、今回の行政整理で厚生省は厚生省内部において機構の簡素化と申しますか、あるいは簡素化に名をかりての圧縮のようなことを御計画なさつておられるように思うのです。そこで私のお尋ねしたいのは、今の厚生省というものが独立した意義、昔内務省の中にささやかであつた厚生省が独立した意義、そういう意義から思いをいたしまして、今の厚生省の内部機構を見ておりますと、私は私なりにこういうふうに考えるのです。たとえば医務局、薬務局とかいうものがございますが、これは平面的な行政機構であると思うのです。いわばスタチックな行政機構、ところが環境衛生なんかつかさど……

第19回国会 厚生委員会 第3号(1954/01/29、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ちよつと委員長にお尋ねします。  きようは十時から参議院で本会議がありますが、大臣わざわざこちらに御出席願つたのでありますけれども、大臣の御予定はどういうようになつておりますか。
【次の発言】 三十分ぐらいでありますと、おそらく質問もほとんどできません。またほかにも通告者がありますから、私一人でもできませんが、しかしそのつもりでごく簡潔にお尋ねしたい。  今回大臣は、非常に問題になりました二十九年度の予算の編成さ中において、辞表をふところにして闘われました山縣前大臣のあとをお引受けになつたのですが、非常に事の多い、また事の非常にむずかしい厚生行政を御担当願う御労苦は、われわれ野党の……

第19回国会 厚生委員会 第10号(1954/03/02、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ちよつと関連して。今の四百六十億ですが、これは無審査を幾らに置いての額ですか。
【次の発言】 そうなりますと、二十万円になりますか、三十万円になりますか、無審査の額が引上げられるに従つて、この積立金が多くなると思うのですが、今高橋委員から簡易水道その他の衛生関係の、特に環境衛生等の関係にこれを補助事業のみでなく、単独事業についてもこういう簡易保険積立金を還元するということは、私も満腔の敬意を表し、賛意を表するのです。そこで特に高橋委員に次いでこれを要望いたしておきますが、現在簡易保険は、御承知のように本年度予算でも六億四千万円、実質的には四億円なのです。これはわが党の組みかえ案にお……

第19回国会 厚生委員会 第11号(1954/03/04、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ちよつと質問しておきますが、私のところにこんな陳情が来ております。傷病恩給受給者が戦時中公務により病を得て長い間療養生活を続けながら、未復員者給与法の適用者にはこのたびの法改正によつて医療給付が行われるのに、一方の傷病恩給受給者は医療の給付が行われないというようなことは、不公平ではないかという陳情であります。つまり傷病恩受給者で現在まで引続き療養を続けておる者についても、未復員者給与法の適用者と同様に医療の給付を受けられるよう、その際給付の一部を差引かれるわけでありますが、そういうような御考慮を願いたいということであります。これは審五療第三十八号という通達で、法第十八条に規定する者……

第19回国会 厚生委員会 第12号(1954/03/09、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 この日雇い労働者の健康保険に関しましては、過ぐる前々国会に本案が上程されましたときに、われわれ社会党といたしましては、本案のごとき名は日雇労働者健康保険法でありますが、その実は、はなはだしくその名にそぐわない本案に対しまして、反対いたしまして、両派社会党で共同修正案を出したのであります。その趣旨といたしましたところは、この日雇労働者健康保険法が給付の条件において、あるいは内容において、その他諸手当において、それらをつぶさに検討いたしますのに、真に社会保障の一環としての健康保険法の実を備えていないというところにあつたわけであります。しかもわれわれの修正案によります法案は、むしろ厚生省……

第19回国会 厚生委員会 第15号(1954/03/17、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ビキニ環礁で原子実験がりました際に、たまたま公海に出漁中の漁船が、その原子被害をこうむつて帰つた事件があります。この問題は、国際法上も、あるいは原子力管理の問題、あるいは原子兵器禁止の問題、あるいはその後国家補償の問題等、幾多の問題もありまして、外務委員会あるいは予算委員会、水産委員会で問題になつておりますが、私は衛生立法上、あるいは衛生行政上、あるいは原子医学上、あるいは患者の対策上、非常に重要な問題と思いますので、大臣にお尋ねしてみたいと思うのであります。ことに世界中ただ一つ原子力の被害をこうむつた日本人として、第一号、第二号、さらに今回の第三号の原子被害をこうりまして、世界の……

第19回国会 厚生委員会 第17号(1954/03/20、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私は一昨日とりあえず本委員会においてビキニ環礁の問題に関しまして、衛生立法上、あるいは衛生行政上、あるいは医療対策上、あるいは患者の厚生対策というような面に対して緊急質問したのでありますが、その際にも、この患者の治療を進めるには、何としても、いかなる原子核分裂が行われたか、その放射能にはいかなる物質、いかなる量の放射能が含まれておるかというような点を早急に明らかにしなければ、これは当面患者の生命に及ぶ問題であるから、至急にこれを解明してほしい、同時にそれを解明することは、現在アメリカからMSAによつて受入れる兵器、弾薬、武器等においてもなおかつ秘密保持法のごときものを立法せんとする……

第19回国会 厚生委員会 第18号(1954/03/22、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 都築先生にお尋ねしたいのは、放射物質の内容が明かにならなくても、アメリカの方から治療法を十分に心得たお医者さんが来るんだから、それによつて適当な治療ができることになると思う、こういう意見も今一部にあるのですが、先生の新聞発表等を読みましても、最初にはいかなる核分裂をしたか、その正体を知るのが先決問題であると言われている。ただいま承りますと、それは月の世界ではなし、地球の上のどこか知つてる人間から教えていただかなくても十分やれるというお話でありますから、われわれもやや安堵したのでありますが、それはとにかく、最初に私の申しましたようにそれに対して十分に治療ができるであろう、こういう見解……

第19回国会 厚生委員会 第19号(1954/03/23、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 関連して……。岡委員が先の委員会から引続き数回このヒロポン禍に関する質問を展開しておるのですが、私もまつたく同感であります。今大臣の答弁によりますと、問題は漸次結論に参りまして、結局岡委員の言うごとく、わが国からヒロポン禍を一掃するにはどうすべきか、これに対して大臣は密売、密造の根源をつくにある、こういうところまで結論が来たと思う。従つてそれならば具体的に、実際的に密造、密売をどういうふうな方法でもつて根源をつくかという点であります。このヒロポン禍につきましては、今に始まつた問題ではないのであつて、これが社会問題として大きく取上げられて参りましてから、すでに久しいのであります。従い……

第19回国会 厚生委員会 第20号(1954/03/24、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私はビキニ環礁における第五福竜丸の被災事件について、いささか外務当局に質問したいのであります。要求いたしておりました外務大臣が、弾丸道路の視察のために十二時まで来られないとかいうことでありますが、外務省からはどなたが今おいでになつておられますか。
【次の発言】 それじやだめです。外務大臣か、少くとも政務次官、事務次官等を呼んでいただきたい。

第19回国会 厚生委員会 第21号(1954/03/25、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 今の岡君の質問に関連して少しお尋ねいたします。自由主義国の一環としてむしろ協力しなければならぬというような今のお言葉でありましたが、私は少くとも原爆に関しては、世界中で皮肉と申しますか、不幸と申しますか、第一、第二、第三の被害をこうむつた日本としては、原子力兵器を禁止するような措置を、世界各国に当然要求する権利もあると思うし、また同時に責任もあると思うのであります。きようの新聞を見ますると、チヤーチル英国首相はこういうものを禁止する意図はないかというような議員の質問に、こういう原子力というものは発見するのにも苦労したが、これをなくするのにもさらに困難を伴うということを、目に涙を浮べ……

第19回国会 厚生委員会 第40号(1954/04/22、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 最近京都におきまして国会議員が遺族大会に出席をいたしましたところ、退席を命ぜられたという非常なる不祥事件が発生いたしましたにつきましては、われわれ遺家族援護の問題に対して、従来より超党派的に、真に戦争による犠牲者に対して、われわれとしてできるだけのことをして来た厚生委員会として、かくのごとき事態の発生をまことに遺憾といたしますので、大臣から所感を伺い、あわせて各党の各位からも御意見が伺えるならば幸いと思います。  まず大臣に御質問したいと思うのでありますが、初めに事件の概要を四月十五日の毎日新聞が報道しておりますので、簡潔にそれを申さしていただきます。「十四日草葉厚相を迎えて京都円……

第19回国会 厚生委員会 第41号(1954/04/23、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 それでは具体的にひとつ伺います。たとえば駐留米軍が、皇居前広場において分列式等を行いたいという場合は、厚生大臣はどう処置されますか。
【次の発言】 それに関連してさらに保安隊、自衛隊がそこにおいて分列行進をするような場合はいかがでございますか。

第19回国会 厚生委員会 第42号(1954/04/28、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私はこの機会に水道行政に関して、少し厚生省の意見を聞いておきます。水道行政は御存じのように、排水道に関しては厚生省が主管しておりますが、一般水道に関しましては、なお古色蒼然たる法律によつて、従来内務省が主管しておりました関係上、現在でもなお建設省と厚生省でこれを所管しておるわけであります。これに関しましても前からこれの一元化を言つておるわけですが、聞くところによりますと、最近建設委員会でしかも議員立法で水道に対する立法措置が考えられておるやに聞き及ぶのであります。厚生当局はこれに対して何らか御相談にあずかられたのかどうか。御相談にあずかられたとするならば、建設省との所管関係等におい……

第19回国会 厚生委員会 第44号(1954/05/11、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 委員長にお願いしておきましたが、厚生関係でまだ審議すべき問題点が残つておる。一応大体法律案の審議は済んだと思いますが、最近問題になつておりまするヒロポン禍の問題等に関しては同僚岡議員から発言がございましたが、なおこの問題は最近特に大きく社会問題となつておりますので、これに対する当局の考え等をお尋ねしてみたい。さらに今問題になつております白い羽根募金等に関しても昨年相当問題を起しております。輸血銀行あるいは乾燥血液会社等の問題、そのほかビキニの水爆禍の患者のその後の処置の問題、あるいは生活保護面における医療扶助打切りの問題、あるいは健康保険の単価の問題、あるいは監査の問題、そういうよ……

第19回国会 厚生委員会 第45号(1954/05/13、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私は、結論は最近各地で保存血液の血液銀行あるいは乾燥血漿を製造するところの乾燥血液会社のごときもの、あるいはその他各医療施設で直接患者に輸血する場合、こういうような血液を供給する機会が非常にふえて参つておりまするが、これに対するところの厚生省の何らかの法的な取締り、あるいはこれを規制する基準というものがとられる必要があるのではなかろうかという観点に立つてお尋ねするのですが、話を都内に限定いたしまして、現在東京都内で、業として血液を売つて、これによつて生活の全部ではありませんが、生活の資に供しておる者、こういう者は大体どれくらいの人間がおりますかお聞きしたい。

第19回国会 厚生委員会 第48号(1954/05/20、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私は最近大きな社会問題になつておりますところの覚醒剤による、特にヒロポンによる幾多の犯罪事犯、特にこの覚醒剤が日本の青少年に及ぼしている害毒について、かつて中国は阿片によつて中国全体が虫ばまれておりましたが、今にして抜本的の対策を立てずんば、戦後の日本はヒロポンによつてくずれるということもあえて言い過ぎではなかろうかと思います。そういう意味におきまして当委員会におきましても、このヒロポン禍に関する論議は数回重ねられて来ております。これを立法的に、あるいは患者を収容するところの予算措置の問題、あるいは精神衛生の問題等からも論議されておりますが、それを通じて承ります厚生当局の考え方がは……

第19回国会 厚生委員会 第50号(1954/05/26、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 この水道の設置主体は府県を含めた自治体になつておりますが、かつて陸海軍等が陸海軍用に布設した水道が現在あるはずです。そういうものもおそらく無償貸付の形において、経営の主体は自治体だと思いますが、水道の施設そのものはいまだ国に残つているものかあると思います。こういう点の関係はいかがでございますか。
【次の発言】 たいへんけつこうです。事実そういう必要性に迫られている問題になるのであります。特に災害の場合に、経営主体は自治体でありましても、その施設そのものが国にある。従つて国のものに国が補助するということはどうにもできない。従つて災害があつても、拡張した分に関しては、これは自治体でやり……

第19回国会 厚生委員会 第51号(1954/05/27、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 水道によりまして伝染病が集団的に発生いたしますと、そのもたらす災禍が非常に大きいのでありまして、これは日本あるいはその他の諸外国においてもずいぶんと例があり、しかも水道の分布の地域によつてはつきりとこれが証明されるというような幾多の事例もあるのでありますが、この資料の「水道によつて集団的に発生、流行したと認められる伝染病調」というところを見ますと、従来は赤痢よりもチフス系統の疾患が比較的多かつたのであります。最近チフス系統の疾患はほとんど跡を絶つておるように思うのですが、この点はまことに御同慶の至りであります。問題は赤痢がやはり依然として非常に多いようですが、これの原因等について調……

第19回国会 厚生委員会 第54号(1954/06/01、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 保険局長にお尋ねいたしますが、私は昨年北海道で起りました保険医の監査に対して、保険局長にいろいろと申し上げたが、そのときに申したように、保険医の中に不正な人なしとは決して言わないのでありまして、多くの保険医の中には、やはりそういう事例のあることは、私は決して否定するものではありません。ただ問題は、そういうためにこれから大きく動いて行かなければならぬ日本の社会保険が、こういう事例のために歪曲されたり、あるいはそのために本来の保険者、被保険者及び担当医の三者が緊密な連携のもとにやつて行けなくなることのあるのをおそれて申し上げたのですが、聞くところによりますと、最近大阪でまたまたこういう……

第19回国会 厚生委員会 第57号(1954/08/11、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 問題になつております黄変米の配給の件でありますが、まず厚生大臣にお尋ねいたします。厚生大臣は先般、三月六日ですか、婦人議員が大臣に面会を求めたときも、あるいは昨日の参議院の委員会においても、現在の厚生省の基準では無害だと確信するというふうに御答弁になつておりますが、それには間違いございませんか。
【次の発言】 絶対無害だと確信すると言つておられるのですが、確信するとよほどの信念を持つてお答えになつておるようでありますが、それには厚生省の独自のお考えでなしに、あまねく学界の意見等も参酌せられまして、科学的根拠の上で絶対無害だということを確信されておりますかどうか、その点を結論的にお伺……

第19回国会 厚生委員会 第58号(1954/08/12、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 議事進行について。四人の先生のうちお二人済んだのですが、ずつと続けておやりとなりますか。それとも時間の関係で途中で休憩を設けますか、設けられないとすると、先生方に対する質問は休憩前のところで一段落つけて質問を設けられますか、質問は最後に一括しておやりになるようになりますか。
【次の発言】 この黄変米の配給基準の問題は、国民にとつてたいへん重大で、特に最近大きな社会問題とまでなつているようです。昨日私たち厚生委員会はこれを主として厚生委員会の分野の面で取上げたのですが、現在これを農林委員会及び決算委員会でも取上げており、農林委員会の面はこれをタイ国あるいはビルマ等から買いつけるときの……

第19回国会 厚生委員会 第59号(1954/08/13、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 長谷川君の質問に関連して。これは非常に大事なことで、患者諸君がすわり込みをやる以前の問題です。本年の四月三十日の朝日新聞の投書を読んでみます。「私たちの療友会員であつたTさんは、退所後半年もたたぬというのに、自分で縫つた白衣をまといさびしく死んで行つた。この方は十年以上も療養していた人で、長年闘病のかいあり、ようやくいま一歩というところまでこぎつけたのです。ところが待つていましたとばかりに、地方の社会福祉事務所から医療費の打切りが来た。理由は一定基準の治療に達したというのです。まだとうては社会復帰に自信のないTさんは、その後も自己負担で療養を続けていたが、滞納が重なるばかりなので仕……

第19回国会 厚生委員会 第60号(1954/10/01、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ただいま岡議員から資料の要求並びに質問がありましたが、きようわれわれは質問には入らない、従つてただいまの資料の提出は、これは委員長よりしかるべくおとりはからい願いたい。なおこの問題は非常に重大な問題でありますから、覆われわれがかりにこれを何日間に審議することになるか、これはともかくといたしまして、その期間中は当然大臣は、ことに休会中でもありますから、他の委員会等に御出席になるというようなことも数少いと思います。従つて手もすいておられると思いますので、おそらく委員会開催ごとに御出席願えるものとこちらは期待しておる、従つてそういう機会にいずれ理事会等にお諮りになつてしかるべくおとりはか……

第19回国会 厚生委員会 第61号(1954/10/02、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ちようどお彼岸の中日の午後六時五十五分、第五福竜丸の無線長久保口愛吉さんが遂に逝去されました。この一報はひとしく八千五百万のわれわれ国民が、真に哀悼の痛恨やるかたなき感慨に打たれたのであります。私はこの問題に関しましてごく簡潔に政府にただしてみたいと思います。もとよりかような最悪な事態はだれしも希望するものではありませんが、草葉厚生大臣はこのような事態に陥るのではなかろうかと思つておられましたかどうか、その点をお伺いいたします。
【次の発言】 大臣の出席も遅れまして時間も余すところありませんし、同僚岡委員があとから御質問の予定でありますから、大臣も簡潔に要点だけをお答え願いたい。 ……

第19回国会 厚生委員会 第63号(1954/10/05、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 その前に議事進行について一言……。  この厖大な資料をわれわれいただきまして、とうていこれを全部精密に検討する時間的の余裕はなかなかないのであります。しかしながらその乏しき時間をさいて、われわれはできる限り検討をしておるつもりであります。というのは、この新医療費体系が現在、将来の日本の医療に非常に大きな影響を及ぼすことを、われわれは知つておるからであります。そういう意味において、われわれはこの審議を十分にしたいと思つておる。その意味で、冒頭にもでき得る限り大臣の出席を要求してあります。しかも大臣は、休会中でもあり他に委員会もありませんので、大臣にしてここに出席する意思あるならば出て……

第19回国会 厚生委員会 第64号(1954/10/06、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 よく統計を論ずるときにこういうことがいわれます。統計とはまことらしきごまかしを数字をもつて表わしたものなり、こういう一つのアイロニーがある。これは一つのアイロニーですが、大臣は今初めてお聞きになつたか知りませんが、どういうふうに御解釈されますか。まずそれから伺いたい。
【次の発言】 実は大臣にお尋ねしたのは、こういうことなんです。統計というものはそれほどむずかしいものである。ところが今大臣もおつしやつた通り、従来の日本の行政には統計が欠如しておる。これが非常な欠陥とされておつた。ところが今大臣の言われるように、漸次統計というものが日本の行政の基礎になつて来ておることは事実であります……

第19回国会 厚生委員会 第65号(1954/10/07、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 議事進行について……。われわれは十月一日以来新医療費体系を審議しておることは委員長御存じだと思う。この新医療費体系について厚生大臣はこれを医薬分業とは可分のものだと言つております。これは少しおかしい。きのうの私の質問でも、この新医療費体系を医薬分業の手段方法としてやる。医薬分業が目的であつて目的に到達するものが可分であるというような論理は不幸にして私の論理的な推理からは出て参らぬのであります。かりに百歩譲つて厚生大臣の言う通り可分であるとしても、とにかくそれならそれで新医療費体系というものをわれわれは今論じておる。その意味において参考人をお呼びして御意見を聞く。そこで参考人の方に御……

第19回国会 厚生委員会 第66号(1954/10/08、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ちよつと委員長にお願いいたします。昨日と本日と参考人をお招きいたしまして、われわれはこの新医療費体系について各角度がらこれに対する問題点をお聞かせ願つた。われわれ委員といたしましては、日本の医療を大きく変革せんとするこの新医療費体系に対しては、参考人をお呼びしたときにも虚心坦懐に意見を聞いて参つたつもりであります。また今後これを実施せんとするその衝に当つている厚生省当局としても、この声は十分肝に銘じてよく検討しなければならぬ。しかるにもかかわりませず、昨日本日と二回にわたりまして厚生当局がここに顔を見せておりません。これは別に顔を見せぬからどうこうというのではございません。われわれ……

第19回国会 厚生委員会 第67号(1954/10/09、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ちよつと関連して。きようはたいへん重大なことを承りました。私に先般の委員会で大臣にこの現在の一点単価が構成されておるものは、分子の方は二十四年九月の医療経費に関する実績調査を二十七年一月現在の物価賃金指数にスライドしたもの、さらに一般家計調査の報告二割増、さらに税、こういうものを加えたもの、それを分母の一箇月稼動点数平均四千九百点で割つたものである。その四千九百点の分母はかりにコンスタント――かわらざるものとして、分子の方は私はいろいろ例を引きましたが、物価住民金指数が上昇しておるのだから当然原則論的にはかわらなければならぬが、これもどうかと言つたところ、大臣は非常に奇妙な答弁をさ……

第19回国会 厚生委員会 第68号(1954/10/11、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 最初に医務局長にお尋ねして、あとで保険局長にお尋ねいたします。あとの質問者が大分残つておりますし、委員会も大分日を重ねましたので、ごく簡単にお答えを願いたい。医務局長はこの統計から出て来た数字でそう大した変動がなかろう、数字に非常に自信を持つておられるようでありますが、このサンプリング抽出法あるいはサンプリングによつて出て来た数字をこういうような統計に載せて来るまでの間の計数の方法において、誤差率その他等から考えて、この数字は正しいものであるということが断言し得られますかどうか、結論的に簡単にお答えを願いたい。
【次の発言】 今のお考え、よくわかります。これは確かにこの医療のごとき……

第19回国会 厚生委員会 第69号(1954/10/12、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 関連ですが、それでは厚生大臣は、本日そういうようなある特殊の病院の払下げ等に関する委員会が今どこかで開かれておるのを御存じですか。
【次の発言】 あなたは努力すると言つておられるが、今この本院の中で炭鉱病院の払下げに関する件というのが議題になつて、ほかの委員会でちやんとやつておられるのを厚生大臣は全然御存じないでしよう。そういうことで全然努力しておられない。現に今、炭鉱病院の払下げに関する件という議題になつてきようはやつておるのです。そういうふうに、あつちこつちで支離滅裂になつてやつておる。
【次の発言】 そこでこの問題に関連して大臣に伺いますが、たとえばよく新聞の医薬品の広告に、……

第19回国会 厚生委員会 第70号(1954/10/14、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 緒方さんは十一時までというお約束でありますので、一点だけごく簡単にお尋ねいたします。  この厖大な新医療費体系は、厚生省の説明では、これを手段、方法にして医薬分業に持つて行きたい、こういうことであります。ただいま緒方さんも、非常に慎重に検討したいと、非常に率直な御答弁を得て意のあるところはよくわかりました。そこで一点だけお尋ねいたしますが、その慎重ということは、こういう国民の保健、医療に関して非常に重要な問題は、閣議了解とか閣議決定とかむずかしいことはともかくとして、一応閣議においても十分意見をまとめ、各方面の意見も聞き、そうして態度をきめる、こういうような御意図のように慎重という……

第19回国会 厚生委員会 第72号(1954/11/19、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私はごく簡単に大臣にお尋ねします。先般新医療費体系が出て参りましたときにも質問しましたが、あの新医療費体系は、結局百五十五の病院と、二百十七の診療所から抽出された結果出て参つたのですが、その当時はどちらにおきましても経営が赤字であつたということであります。これは大臣も認めておる。先ほど来滝井君も質問をしておりましたが、これは支払いの方法をかえるのであつて、また別途考えなければならぬ。別途考えなければならぬのは、おそらく単価の問題等もその一つであろう、今医務局長はそういうふうに答えた。そういう御答弁があつたのです。従つて今度この新医療費体系を翻訳した社会保険の報酬点数表を中央社会保険……

第19回国会 厚生委員会 第73号(1954/11/20、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 この問題は大事でありますから関連して伺いたい。そこで特にということでありますから今の薬務局長の意味深長な答弁で大体わかりましたが、厚生省においてはその特にを何らか省令あるいはその他の措置において、こういうの場合には特にであつて、こういうの場合には特にでないというようなことを明確にするような措置をおとりになる意思がありますかどうですか、この点大事なことでありますから伺つておきます。
【次の発言】 関連して……。今の局長の御答弁は非常におかしい。夜間のそういうような初診料、再診料は認めない、新医療費体系の初診料、再診料にそういうものを含めて提案されておるというならば、新医費体系の数字の……

第19回国会 厚生委員会 第74号(1954/11/25、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 黄変米の問題は八月でしたか、委員会を開きまして厚生当局の態度等を聞いたのでありますが、最近新聞を読みますと、白い黄変米は無害であるとか、つき直せば配給できるとかいうような記事が出ておりまして、これは必ずしも厚生当局の意図を正確に伝えておらぬ、また全国民一般の生活の問題ですから、波及するところが大きいと思いますので、きょうは幸い環境衛生部長もお越しになっておりますから、その辺のところを確かめてみたいと思います。  十月の二十六日参議院の厚生委員会で環境衛生部長は、白い黄変米は化学試験では毒性を認めていない。それから顕微鏡検査を行ったが、菌の付着は表面的で内部に変化は与えていない。それ……


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第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第1号(1954/12/14、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 この際動議を提出いたします。委員長の互選は、投票を用いずに、園田直君を委員長に推薦いたしたいと思います。

第21回国会 厚生委員会 第1号(1954/12/17、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 私は冒頭に新大臣に御祝詞を申し述べたい。と申しますのは、われわれの尊敬しておりました後藤新平氏の女婿であられる鶴見さんが厚生大臣になられた。後藤さんの伝記を読んでみても、いかに卓越された政治家だつたかということもわかりますが、とりわけ厚生行政に関して、当時においてすでに先見の明を持つておられたことを、今もつてわれわれは見出す。そういう意味において鶴見さんがこの難局の、ことにデフレ政策のしわ寄せが来ておる厚生行政に当られることは、さだめし大臣においても本懐でありましようが、地下に眠られる岳父もさぞかし御満足のことであろう、そういう意味で、今後私は大臣に御奮闘を願いたいと思つております……


柳田秀一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(衆議院26期)

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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 内閣委員会厚生委員会海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会連合審査会 第1号(1953/07/13、26期、日本社会党(左))

○柳田委員 ただいまの同僚長谷川委員の質問に関連してお伺いいたします。従来の恩給の観念は、これは天皇から恩恵としていただく、さように解釈しておりました。もとよりこの恩給ができましたのは、西南の役の後のことでありまして、文官恩給はそれからずつと遅れております。ところが主権在民の今日では、この恩給という字句そのものがおかしいのですが、少くとも国民の血税から出た金ですから、結局恩給の概念というものは、そういう点においてはかわつておると思いますが、その点に関してひとつ副総理のお答えを伺いたいと思います。
【次の発言】 それではお尋ねいたします。旧軍人恩給の復活ということを言つておられますが、この恩給法……



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データ更新日:2023/02/05

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