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漆原良夫 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

漆原良夫[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP1000(衆)
533位
委員会発言歴代TOP1000(衆)
790位
委員会出席(幹部)歴代TOP500
398位
委員会出席(無役)歴代TOP1000
708位
委員会発言(非役職)歴代TOP1000
560位

41期委員会出席TOP100
86位
41期委員会発言TOP100
85位
41期委員会出席(無役)TOP100
59位
41期委員会発言(非役職)TOP100
62位
42期委員会出席TOP50
38位
42期委員会出席(幹部)TOP10
10位
43期委員会出席TOP100
95位
43期委員会出席(幹部)TOP10
6位
43期委員会発言(非役職)TOP100
86位

このページでは漆原良夫衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。漆原良夫衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

41期(1996/10/20〜)

第139回国会 法務委員会 第2号(1996/12/13、41期、新進党)

○漆原委員 新進党の漆原でございます。  人権の擁護の施策を推進するということ自体は大変歓迎すべきものであると思います。しかし、本法案は、もともと同和問題という個別的な、具体的な人権問題を経緯として発生したところ、人権問題の全般を一般的、抽象的に論ずるという、大きく対象が異なっており、そこに質的な違いがあるのではないかという感を受けるものであります。  そんな観点から若干質問させていただきたいと思うのですが、まず、同和問題が一般的人権の中に全部含まれております。根深い差別が存在しておるのが現実でありますけれども、同和問題の解決方法としてこれで十分なのかどうか、現実に同和関係者の意見を聴取された……

第140回国会 厚生委員会 第16号(1997/04/15、41期、新進党)

○漆原委員 法律を議員同士がつくり合うということ、提案者に顔見知りの先生方がいらして、そこで議論できるということは本当にうれしいな、こう思っております。  そこで、中山案についてお尋ね申し上げます。  脳死を死とすることについて、社会的合意ができているとお考えでしょうか、そうお考えだとすればどのような理由でできているとお考えなのか、その根拠をお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 移植のために脳死を人の死とする旨の法律をつくらなければならないということは、逆に言いますと、脳死を人の死とすることについて社会的合意ができていないのではないか。  民法でも刑法でも、人の死の定義は法律関係を処……

第140回国会 災害対策特別委員会 第3号(1997/02/21、41期、新進党)

○漆原委員 新進党の漆原でございます。私は、ロシアタンカーによる重油流出事故について質問させていただきます。  総理の本会議における「現在の日本海のような荒天時における事故というものを想定していなかった」という御答弁が、日本海の人々に深い悲しみと失望を与えております。  その人々の声をちょっと御紹介いたしますと、冬の日本海が荒れるのは今に始まったことではない、親の代から、じいさんの代からずっと荒れているのだ。また、冬の日本海は荒れるからこそ事故が発生するのではないか。あるいは、総理は穏やかな瀬戸内の海は知っていても、冬の日本海のことは何も知らないのだ。中には、裏日本は総理に見捨てられたのだ、日……

第140回国会 法務委員会 第4号(1997/03/18、41期、新進党)

○漆原委員 新進党の漆原でございます。福岡委員に引き続いて、今の問題についてお尋ね申し上げたいと思います。  日弁連は昨年秋に、元裁判官であった弁護士から、裁判官時代の仕事上あるいは生活上のことについて聞き取り調査をいたしました。対象は、裁判官を退官してから五年以内の人、それから司法研修所を卒業してから八年目から三十三年目の人、五十六人の方が調査に協力してくださったわけでございます。その調査結果をもとにお尋ね申し上げたいと思います。  まず、裁判官一人の民事における手持ち件数でございますが、百件未満が二人、百件から二百件未満が五名、二百件から三百件未満が七名、三百件以上四百件未満が四名、四百件……

第140回国会 法務委員会 第5号(1997/04/18、41期、新進党)

○漆原委員 新進党の漆原でございます。  私の方からは、今回提出された条文について若干お尋ねしたいと思います。  まず、七十四条ですけれども、本条の処罰の対象となる主体ですが、「自己の支配又は管理の下にある集団密航者を」云々、こういうふうになっております。「自己の支配又は管理の下にある」云々というこの規定の主体、その範囲についてお尋ねをしたいと思いますが、どの範囲までが罰せられる範囲になるのか、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 今問題になっているいわゆる蛇頭グループというのがありますけれども、この組織的グループが、仮に密航船を仕立てて、そういう場合を前提としまして、一つは、その船に……

第140回国会 法務委員会 第7号(1997/05/14、41期、新進党)

○漆原委員 おはようございます。新進党の漆原でございます。  私の方からは、選択的夫婦別姓制度の導入と非嫡出子の差別撤廃に関して質問させていただきます。  法制審議会は、一九九一年一月以来、民法改正について審議を重ねまして、一九九六年二月、選択的夫婦別姓制度の導入と非嫡出子の相続分差別を撤廃することなどを内容とする民法の一部を改正する法律案要綱を答申いたしました。  しかし、その後、政府はこの答申に基づく民法改正案をいまだ国会に上程されておりませんが、法務省といたしましては、この答申に基づく民法改正案を今国会に上程するおつもりがあるかどうか、あるいは、いっその法案を提出されるおつもりなのか、そ……

第140回国会 法務委員会 第9号(1997/05/28、41期、新進党)

○漆原委員 新進党の漆原でございます。  先回私は法務委員会の席上で、選択的夫婦別姓制度の導入の問題と、それから非嫡に関する差別撤廃の問題、それから法律扶助に関する問題について質問させていただきましたが、今回も引き続いてこの問題を取り上げさせていただいて、時間があればその他の問題を質問させていただきたい、こう思っております。  まず、先回私が、選択的夫婦別姓につきましては、婚姻の際に夫婦同姓を強制しておる民法の七百五十条の規定は、憲法の十二条、十四条、二十四条に抵触する可能性があるのではないかということを指摘させていただきました。そして、その根拠としましては、最高裁判所の、氏名というのは「人格……

第140回国会 法務委員会 第10号(1997/06/11、41期、新進党)

○漆原委員 新進党の漆原でございます。本法案は選択的夫婦別氏制度の導入と非嫡出子の相続分差別の撤廃を内容とするものでございまして、私は基本的には賛成でございます。若干法律的な面についてお尋ねしたいと思います。  まず、子供の名前についてでございますけれども、別氏夫婦の子の氏については立法例として、あらかじめ婚姻の際に子の氏を決めておくという方法と、それから本法案のように「その出生の際における父母の協議で定められた父若しくは母の氏を称する。」というふうに規定して、出生の際に父母の協議で定めるという二つの方法があると思います。本法案は、なぜ婚姻の際にあらかじめ子の氏を決めるという方法をとらないで、……

第141回国会 法務委員会 第4号(1997/11/05、41期、新進党)

○漆原委員 新進党の漆原でございます。  今お話がありましたように、昭和五十六年に総会屋対策としての商法改正がなされまして、二百九十四条ノ二、四百九十七条が新設されたわけでございます。  この改正以前の実態をちょっと調べてみますと、大変な実態でございまして、総会屋の数が五十五年現在で五千八百人、暴力団構成員が千百名。それから、一社当たりつき合っている総会屋の数というのが、これは五十四年現在の東証一部、二部上場会社三百三十社に対する調査でございますけれども、五十人以下というのが二十八社、百人以下が五十四社、三百人以下というのが百六十四社、五百人以下というのが五十四社、七百人以下が二十一社、千人以……

第141回国会 法務委員会 第6号(1997/11/27、41期、新進党)

○漆原委員 私は、本年の五月二十八日の法務委員会で、当時の法務大臣でございました松浦法務大臣に法律扶助のことに関して質問をさせていただきました。若干その部分を引用したいと思います。  憲法三十二条では「何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。」こう規定しておりまして、これは、国民の基本的人権の一つとして裁判を受ける権利を保障しておるわけでございます。   しかし、現実には、裁判を遂行するためには相当高額な経済的な負担が必要となります。そのために、法的には保護されるべき権利が存在しても、経済的な理由から訴訟の遂行を断念し、泣き寝入りを余儀なくされるケースが非常に多いというのが実情でご……

第142回国会 逓信委員会 第9号(1998/05/15、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。  まず、郵便貯金法の改正についてお尋ねしたいと思うのですが、今回の法改正の一つは、金融自由化対策資金で取得をした債券を信託会社等に信託ができる、そういうふうにする改正であると聞いておりますが、なぜそう改正するかという理由として、事務の煩瑣、それから貸し債による収益の低迷ということが挙げられておるようですが、具体的な状況を御説明願いたいと思います。
【次の発言】 もう一点の収益の低迷についての御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 今の収益の低迷、今おっしゃったのは、人数が限られているので収益が上げられないということなのでしょうか、ちょっともう一度……

第142回国会 農林水産委員会 第5号(1998/03/18、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。この三法案につきまして質問させていただきます。  まず、青年の就農促進のための資金の貸し付け等に関する特別措置についてお聞きしますが、この法律は、元来は、農業の将来の担い手として可能性のある青年を対象として、その就農を促進するための就農資金の貸し付け及び農業改良資金の特例という特別措置を講ずることを目的としたものでございます。しかし、今回、この題名及び目的規定を改正し、青年以外の中高年層にまでこの制度適用の趣旨を拡大したことはどういう理由によるものなのか、お答え願いたいと思います。
【次の発言】 本法案の成立、制定当時、平成七年二月の本会議で、衆参それ……

第142回国会 農林水産委員会 第14号(1998/04/23、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。  私の方からは、まず政府保証についてお尋ねしたいと思うんですが、今回、金融システム安定化法案が制度化されたのは、大型の金融機関の経営破綻が続いて、預保の責任準備金勘定が大幅な負債を負った。そこで、このままでは制度の運営に著しい支障を来すおそれがあるということで制度化されたというふうに聞いておりますが、農協、漁協系統の金融機関で、今政府保証をつけなければ貯金保険法の制度の運用に支障を来すという事態が存在するかどうか、これを確認したいと思います。
【次の発言】 私も、貯金者の保護というこの目的、制度そのものについて、保護について反対するわけではないんです……

第142回国会 法務委員会 第2号(1998/03/11、41期、平和・改革)

○漆原委員 今、法務大臣の所信表明をお聞きいたしたわけでございますが、前法務大臣の松浦法務大臣の所信と際立った違いが一点だけございましたので、まずその点に関して御質問させていただきます。  大臣の所信表明の中には、民法改正の選択的夫婦別姓の導入の問題、それから非嫡出子の相続分差別の撤廃、これを内容とする民法改正問題について全く今回触れられていない。その理由は一体どういうことなのか、お尋ねしたいと思います。
【次の発言】 私もあっちこっちでいろいろな質問をされまして一夫婦別姓というと、夫婦が必ず別々の姓になるんだというふうに意外と間違って理解がされている。選択的なんだ、どちらでもいいんですよとい……

第142回国会 法務委員会 第3号(1998/03/13、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。  法務大臣にまずお伺いしたいんですが、新聞報道によりますと、法務大臣は、少年法の改正問題で、少年の年齢を引き下げるという方向での検討を事務当局に指示したというふうな報道がなされておるんですが、そういう事実がまずあるのかないのか。
【次の発言】 そうすると、ニュートラルな立場で検討するということで、必ずしも引き下げという法改正の方向での指示ではないというふうに今のお話をお伺いさせていただきます。  平成八年十一月から、最高裁、法務省、日弁連の法曹三者で、少年審判に関する意見交換会、これをずっと月一回のペースでやってこられまして、これがもうほぼ終わりで、……

第142回国会 法務委員会 第4号(1998/03/17、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。  提案理由の中にこういう記載があります。「企業内部に多額の資本準備金が積み立てられ、資本市場における資金需給の硬直化と非効率化を招いている」、こういう記述がありまして、この多額の資本準備金の積み立てがどうして資金需給の硬直化と非効率化を招いているのか、その辺をちょっと具体的に御説明していただければと思うのです。
【次の発言】 よくわかりました。どうも上田さんが相手だとやりにくくてしょうがないのですが……。  この自己株の取得と消却についてなんですが、九四年に、配当可能利益の範囲内で株主総会決議をもって自己株を消却することが認められました。九七年にも、……

第142回国会 法務委員会 第8号(1998/04/08、41期、平和・改革)

○漆原委員 おはようございます。  平和・改革の漆原でございます。  法務省は、司法試験合格者の数を十一年から年間千人に増加しよう、近い将来、千五百人にしょうというふうに伺っておりますが、平成二年度までの司法試験の合格者というのは年間五百人程度だったわけでありますが、これを一挙に千人とか千五百人、二倍、三倍にしょうというその根拠は一体どこにあるのか、それを尋ねたいと思います。
【次の発言】 下級裁判所における事件の適正迅速な処理を図るということのためには裁判官の数を大幅に増員すべきだということは、もうずっと一貫してこの法務委員会でも主張をされてきているわけなのですが、現実に、今回も判事補の数を……

第142回国会 法務委員会 第9号(1998/04/10、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。きょうはどうもありがとうございました。  私の方は武内参考人の方からお聞きしたいと思いますが、まず、短縮は分離修習案で反対だ、こういうことをおっしゃいました。三者協議の合意でも統一修習の原則を堅持していく、こんなふうに書かれているのですが、また先回、法務省も最高裁も今までの修習の意義を確認して今後とも統一修習をやっていくというふうに言っておるのですが、この点についていかがでしょうか。
【次の発言】 もう一点お伺いします。  今回の一年半という案は、千人体制にするということで、実務修習が四カ月間ぐらいダブります。そのダブりのときにもう到底指導ができなくな……

第142回国会 法務委員会 第12号(1998/05/06、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。  この外弁法が施行されてから十一年になるわけですが、施行当時は、大挙してたくさんの人が来るということで、弁護士会も非常に心配した時期があったのですが、その後登録される方は大変少ない、こう聞いております。  そこで、現在何名の人がその登録をされておるのか。また、少ない理由は一体どう認識されているのか。そしてもう一つは、法務省として、現在の企業等の要請によりどのくらいの人数が相当とお考えなのか。この辺をお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 それでは、今回の法案に即して、まず職務経験の要件の緩和についてお尋ねします。  現行の外弁法は、職務経験を五年以上……

第142回国会 法務委員会 第15号(1998/05/15、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。  まず、債権譲渡の登記というのは今回初めてのことなので、ちょっとお尋ねしたいのですが、不動産登記が物権ごとにつくられているのと違って、債権ごとの登記というのは不可能だと思います。したがって、同一の債権が二重に登記されるという可能性があると思います。  そこで、本登記の手続の制度上、登記官によって二重登記を排除する等、そういう二重登記を防ぐ措置は新しい登記法上講じられるのかどうか、お尋ねしたいと思います。
【次の発言】 今証明書の発行という話が出たわけですが、この証明書を発行する指定法務局、これは現在幾つぐらいのことを考えられておるのか、また、どこに置……

第142回国会 法務委員会 第16号(1998/05/19、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。  本日は、通信の現場を預かる郵政省に来てもらっておりますので、お尋ねしたいと思います。  まず、原則論を聞きますが、憲法二十一条二項は通信の秘密の不可侵を保障しておりますが、これは思想の自由だとか表現の自由、プライバシーの自由を保障するという意味の保護規定であると私は考えております。これは健全な民主主義社会の形成に欠くことのできない権利であると思います。国家からのぞき見されないというこの権利というのは、この情報化社会には最も大事な権利であると思いますが、郵政省はこの点につきどのような認識を持っておられるか、お尋ねしたいと思います。

第143回国会 農林水産委員会 第3号(1998/09/22、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。  私は、新潟県の八月四日の集中豪雨と福島県の八月末の集中豪雨についてお尋ねしたいと思います。  まずは質問の前に、今回の集中豪雨によって不幸にして亡くなられた方に対しては心から御冥福を祈り、また、被害に遭われた方にはお見舞いを申し上げる次第でございます。  既に両県から具体的な被害状況が関係省庁に届いていると思いますので重複は避けますが、両県の被害状況を踏まえた上で具体的な質問をまずさせていただきたい、こう思っております。  被害の復旧に必要な各般の政策を円滑にやるために、両県については速やかに激甚災害の指定がなされるべきであろう、私はこういうふうに……

第143回国会 法務委員会 第3号(1998/10/06、41期、平和・改革)

○漆原委員 平和・改革の漆原でございます。  本日は、中村法務大臣が御就任されて最初の衆議院での法務委員会でございますが、私は、弁護士時代から一貫して日本の法律扶助制度について強い関心を持ってまいりました。この問題につきましては、松浦元法務大臣からも、また下稲葉法務大臣からも、いろいろその導入について積極的な御答弁をちょうだいしているところでございますが、改めて新法務大臣にお尋ねしたいと思っております。  この法律扶助制度というのは、もう御存じのとおりですが、憲法三十二条の「裁判を受ける権利」という、この権利を実質的に保障する制度であるというふうに考えております。しかし、現在の我が国においては……

第144回国会 農林水産委員会 第1号(1998/12/11、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  まず、新協定について。  今回、日韓新漁業協定の締結に際し、外務大臣は、これにより両国は国連海洋法条約を踏まえた新たな関係を構築されることを期待する、こう述べておられます。私も、日韓間の現行の漁業協定が平成十一年一月二十三日に終了することを考えれば、日本海における日韓の間の漁業秩序の混乱を回避し、また、国連海洋法条約に基づいた両国の新たな漁業秩序の基礎を築いたものとして、基本的には評価をしたいと思います。また、本協定の締結に当たりまして、中川大臣、大変御尽力されて、御苦労さまでございました。関係者の皆様には心より敬意を表するものでございます……

第145回国会 農林水産委員会 第6号(1999/03/16、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  今回の政府の決定は、関税化の特例措置を関税措置に切りかえるというものでございまして、私は、今回の政府の決定自体も多くの問題を含んでいる、こう考えておりますが、まず、その決定に至る経緯、手法におきまして、これは国民の意思を軽視するものとして大いに疑問を持っております。  このミニマムアクセスの受け入れに際しましては、大臣が既によく御存じのとおり、国論を二分したあの大激論の末に、苦悩の選択としてこれを受け入れたという経緯がございます。今回の政府の決定は、大事な大きな米政策の一大方向転換をしたわけでございますけれども、この決定は、政府、自民党、農……

第145回国会 農林水産委員会 第9号(1999/04/22、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  まず、特殊法人の整理合理化についてお尋ねをしたいと思います。今回の三法案、いわゆる行革三法案と言われている法案でございますが、これは、政府の行政改革の一環として、平成九年の「特殊法人等の整理合理化について」という閣議決定を受けて行われたものだと思います。総理は、今回の通常国会における所信表明で、こうおっしゃっております。「我が国財政は、公債残高が三百二十七兆円にも達する見込みであるなど極めて厳しい状況にあり、将来世代のことを考えるとき、私は、財政構造改革という大変重い課題を背負っていると痛感いたしております。」大変に厳しい現状認識を総理がさ……

第145回国会 農林水産委員会 第13号(1999/05/18、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  我が国の食料自給率の低下は、食料安全保障という観点から見て、極めて私は重大な問題であると思います。我が国の食料自給率は、昭和三十五年は七九%でありましたが、平成九年度では四一%に低下しております。また、人口一億人以上を有する国の穀物自給率は、平成九年度の我が国は二八%である、いずれの国々も八〇%以上となっておる、我が国は異常に低い水準になっておるわけでございます。  今回、各党からいろいろなこの食料自給率に関する論点が提示されておるわけでございますが、まず、この自給率向上に向けた政府の意欲についてお聞きしたいと思います。

第145回国会 農林水産委員会 第18号(1999/06/02、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  私は、きょうは各論の方に移ってお話を聞きたいと思いますが、まず、食品の表示の適正化、この問題からお尋ねしたいと思います。  十六条は、食料の安全性の確保を図るとともに、消費者の合理的な選択に資するため、食品の表示の適正化の施策を講ずるとしております。この消費者ニーズの多様化、技術開発の進展等によりまして、新製品の開発、生産、流通形態の変化、輸入食品の増加などから、いろいろな情報を表示した食品が今流通しております。この食品の表示は消費者が合理的な商品選択の根拠となっておるものでありまして、表示の適正化を図るということは私は非常に大事なことであ……

第145回国会 農林水産委員会 第24号(1999/07/21、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。私の方からは、持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律、まずこの法律からお伺いしたいと思います。  農業は、元来、自然の持っている循環機能を基礎とする産業でありまして、この意味では最も環境と調和したものであろう、こう思います。また一方では、環境に負荷を与えるという側面もあります。したがって、農業の持続的発展を図るためには、環境に対するプラスの面を維持増進する、同時にマイナスの面を軽減することが必要であろうというのが、先進国の、世界の潮流となっております。  このため、過剰な農業生産資材の投入の軽減などに努める等、適切な農業生産活動を通じ……

第145回国会 法務委員会 第2号(1999/02/10、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  いつも司法制度改革に積極的に取り組んでおられる中村法務大臣には、深く敬意を表するものでございます。総理大臣も今回、所信表明で、「すべての人々の人権が最大限に尊重される社会の実現に努力するとともに、より国民に身近な司法制度の構築にも取り組んでまいりたいと思います。」こう述べられて、司法制度改革に対する積極的な決意を表明されておられます。この司法制度改革の衝に当たる法務省、なかんずく法制度全般を所管する法務大臣の責任というのは、まことに私は大きいものがあると思っております。  そんな中で、本年一月四日、五日付の各紙では、一斉に四日の法務省賀詞交……

第145回国会 法務委員会 第3号(1999/03/19、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  中村前法務大臣が憲法発言問題などで辞任されたことはまことに残念なことでありますが、新法務大臣に御就任されました陣内法務大臣の御感想を、まずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 私が当選させてもらってから、陣内法務大臣は実は四代目の法務大臣、こうなりますが、私の大変短い経験からいって、積極的に自分の意見を話される大臣と、あるいは比較的必要最小限度のことしかしゃべらないという法務大臣がおられました。  日本国憲法の施行後、まさに五十年を経過した現在、日本の法制度は、今大臣がおっしゃったように、抜本的に制度を変えよう、そういう大変大きな課題に直……

第145回国会 法務委員会 第6号(1999/03/31、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  司法制度の改革の必要性と方向性については、経済団体とか日弁連とか、いろいろな意見が出されております。私は、いろいろな意見を読ませていただきまして、経済団体の自己責任、それから自由競争という考え、経済的必要性の観点にやや重点が置かれ過ぎておって、人権の擁護という視点が欠落しているのではないかなという実感を持っております。また逆に、弁護士会の方は、社会的弱者の権利の擁護という点に非常に重きを置いた文面になっておりまして、これもこちらの方にいささか重点が置かれ過ぎているのではないかな、こんな感想を持っております。  私は、日本の司法改革の方向性と……

第145回国会 法務委員会 第8号(1999/04/21、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  私は、昭和四十六年に弁護士登録をして以来二十八年間になるわけでございますが、今回、司法制度改革にかける総理の所信を今国会で聞かせていただいて、大変にうれしく思っている一人でございます。  昭和三十七年にも臨時司法制度調査会が内閣のもとに設置されて、司法制度改革に着手したわけでございますが、必ずしも十分な成果を上げたとは言いがたいというふうに認識しております。憲法施行後五十年を経過した今日、司法制度を抜本的に見直すべきだという声が各方面から上がっておりますが、政府は、この国民の声を的確にとらえていただいて、司法が本当に真の意味の国民の司法にな……

第145回国会 法務委員会 第9号(1999/04/28、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  きょうは本当にありがとうございました。  まず、平良木参考人からお聞きしたいと思うんですが、先生がドイツにいらっしゃるときの経験を話していただきました。麻薬と犯罪組織撲滅の立法と取り締まりをドイツが強化して成果を上げたというふうな話でございましたが、今回の通信傍受法案との関連で見てみますと、今回は麻薬に限られていないということで、非常に広い犯罪が対象になっているということが一つと、それから、二人以上の共謀があればいいということで、組織性も要求されていないという、この点について先生の御意見があればお聞かせ願いたいと思います。

第145回国会 法務委員会 第14号(1999/05/19、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  犯罪捜査のために通信の傍受を認める本法案は、通信の秘密の保障という国民の基本的人権と深くかかわっております。他方、犯罪のための通信傍受を認めることによって保護される利益も、国民の生命、身体、財産といった大変重要な人権でございます。この相反する人権の保護をどのように調整すべきか、この本法案の審議に課せられた大きな命題であると考えております。  私は、この問題を解くためには、次の二つの点を検証する必要があると思います。  その第一は、裁判所の令状実務が現在どのように行われているのか。そして、裁判所に人権擁護の最終的なとりでとしての機能を期待でき……

第145回国会 法務委員会 第15号(1999/05/21、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。私の方からは、三条一項三号についてまずお尋ねしたいと思います。  本号は、通信傍受の要件として犯罪の高度の嫌疑の存在を要件とした規定と説明されております。しかし、傍受の対象犯罪となっていない禁錮以上の刑が定められている罪全般に対して、対象犯罪の観点からすれば、広く通信傍受の道を開いた規定と見ることができます。  対象犯罪を明記する場合にはできるだけ客観的、一律であるべきであって、そこに主観的判断の介入する余地はなるべく少なくする方が立法方法としては正しかろうと思います。しかし、本法案のように、一方で対象犯罪を別表の罪に限定しておきながら、他方で……

第145回国会 法務委員会 第16号(1999/05/25、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。きょうは大変ありがとうございます。  まず、今回対象となっている犯罪は非常に広い犯罪なのですね。これはやはり必要最小限度に絞り込まなければならない、組織性だとかあるいは必要性だとかという観点から必要最小限度に絞り込まなければならないというふうに考えております。  いろいろなところでいろいろな人と話をするのですが、大変素朴な質問を受けて、例えば、ある御婦人が、子供が誘拐された、誘拐犯人の居場所はわかっているのだけれども子供の居場所がわからない、そういう場合に、逮捕するにも踏み込めない、通信傍受という方法によってその子供の居場所がわかれば子供の命が……

第145回国会 法務委員会 第17号(1999/05/27、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  修正案は、対象犯罪を麻薬関連、銃器関連、集団密航、そして組織的な殺人の四種類に限定をしております。  原案が通信傍受の一般法と言われたことに比べてみますと、修正案は、特殊な犯罪に対する特殊な捜査方法を導入したというもので、私は大変評価したいと思っております。  そこでまず、対象犯罪をこの四つの罪種に限定した理由についてお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 本法は、あくまでも組織的な犯罪に対処するものとしてつくられた法律でございますが、今回は、組織的なものを要件とする犯罪は組織的な殺人だけで、あとの麻薬関連、銃器関連、集団密航、これは組織性……

第145回国会 法務委員会 第18号(1999/05/28、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  昨日は、立会人の立会について、提案者及び法務省から詳細な答弁をいただきました。ここで整理しておきたいと思います。  立会の目的は、通信傍受による捜査の適法性を担保することであります。私はここで、立会によって担保される捜査の適法性については、二つの側面があると思っております。  その第一は、そもそも当該通信内容を傍受することが適法か否かの判断であります。もしも不適法であるならば、これを切断しなければならないということになります。  その第二は、当該傍受が令状記載の要件、これは、傍受すべき通信か否か、傍受の対象とすべき通信手段であるか否か、ある……

第145回国会 法務委員会 第19号(1999/06/11、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  まず、成年後見制度についてお尋ねしたいと思うのですが、判断能力が十分でない人のための制度として、現行法では禁治産、準禁治産の制度があるわけでございますが、この制度、なかなか利用度も少ない、問題点も多いということで、十分な機能を果たしていない。今回、新しく成年後見制度が法案として審議されているわけでございますが、利用度の少ない原因は何だったのか。現行法の今までの総括と今後の改正への意図、この辺をお聞かせ願いたい、こう思います。
【次の発言】 現行の禁治産宣告の申し立てをしたり、あるいは準禁治産の申し立てを家裁にした場合には必ず医師の鑑定を受け……

第145回国会 法務委員会 第20号(1999/06/15、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。発言の順序を逆にして、金参考人の方からお尋ねをさせていただきたいと思います。  今の日野委員の方からお話があった件でございますが、そのまま続けていただきたいのですが、補助制度を設けることによって、逆に相手が不安を感じて、補助をつけていらっしゃいと、契約を結べなくなる可能性もあるのだとおっしゃっていましたね。この制度を設ける以上は必ずそういう問題は出てくると思うのですが、それが人権侵害の可能性がある、何か具体的にそれを解決するお考え、方法をお持ちでしょうか。いかがでしょう。
【次の発言】 もう一点、法人後見について、金参考人は、本人が所属している……

第145回国会 法務委員会 第25号(1999/07/30、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  まず冒頭に、指紋押捺制度につきまして、これは大臣にお伺いしたいと思います。  本改正案は、外国人登録における指紋押捺制度を全廃しようということでございまして、そのこと自体は私は評価をしてもよいと思っております。  政府は、この改正に当たって、外国人登録制度のあり方については、平成四年の外国人登録法の一部改正の際の衆参両院法務委員会における附帯決議を踏まえ検討を重ねてきたその結果であるというふうに御説明されております。  しかし、指紋押捺制度の全廃といっても、既に永住者及び特別永住者については平成四年から実施されておりまして、先進諸国でもこの……

第145回国会 法務委員会 第26号(1999/08/03、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  きょうは、四人の先生方、大変貴重な意見を大変にありがとうございました。  今までの話をお聞きして総括しますと、大きく、まず不法残留者をどうするかあるいは不法入国者をどうするかという防止策の視点と、もう一つは、家族の結合権、あるいは、渡辺参考人のおっしゃった、同じ人間なんだという観点からの政策、こういう視点の違いによって参考人の皆様の意見が二つずつに分かれたかな、こんな印象を持っております。  そこで、まず森木参考人と渡辺参考人にお尋ねしたいんです。  不法残留者、二十七万人いる。また、不法入国者も、平成九年度では千四百六十三人いた。また平成……

第145回国会 法務委員会 第27号(1999/08/06、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  まず、私の方からは不法在留罪の新設についてお尋ねしたいと思いますが、日本国内における在留を伴わない不法入国とかあるいは不法上陸というのはあり得ないと思います。しかし、それにもかかわらず、現行法は不法入国または不法上陸後の在留についてはこれまで処罰の対象としてこなかったわけでありますけれども、従来ともこういうケースが非常に多かったと思います。  しかし、従来そういうことについて処罰の規定を置かなかった、その理由について法務省はどのように認識しておられるのでしょうか。
【次の発言】 今局長の答弁の中で、不法入国、不法上陸は在留を必ずしも前提とし……

第145回国会 労働委員会 第7号(1999/04/14、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。私は当委員会で質問させていただくのが初めてでございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。  私は新潟県の燕市というところで生まれましたが、この燕市というのは洋食器の町でございまして、町全体が中小企業、零細企業また家内工業という集合体でございまして、各工場というのは全部、プレス部門だとか彫金部門また研磨部門、そういう部門別の洋食器製造にかかわる一工程部分を分業して担当している、そういうふうな町でございます。昭和三十五年に私はこの燕の中学校を卒業したわけでございますが、私の仲間はほとんど自分の家業である洋食器の仕事に従事いたしました。  当時……

第146回国会 農林水産委員会 第3号(1999/11/17、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  本日は、政府委員制度がなくなって初めての国会であり、また私も当委員会で初めて質問をさせていただくわけでございますが、玉沢大臣、また谷津政務次官、金田政務次官、どうぞひとつよろしくお願い申し上げます。  まず冒頭にお尋ねしたいことは、中国のWTO加入問題に関してでございます。  中国のWTO加入に関する米中二国間交渉が十五日妥結したわけでございますが、これによって中国への配慮からおくれていた台湾の加入も実現に向けて前進し、中台がそろって早い段階から次期交渉に加わることになるだろう、こういう予想でございます。中台がWTOに加入すれば、貿易額で世……

第146回国会 法務委員会 第2号(1999/11/09、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  まず、無差別大量殺人行為を行った団体に対する規制について、破防法ではなくて、新法を制定して行うというふうにした理由はなぜかということと、それから、オウム真理教の現在の活動に対して破防法では適用できないのか、あわせてお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 オウムの考え方の中に、人を殺傷することも許されるというふうな考え方がある、こういうふうに聞いておりますが、どんな教義に基づくと認識されているのか。  それから、実際に松本サリン事件と地下鉄サリン事件でたくさんの死傷者が出たわけでございますが、オウムがこれらの無差別大量殺人事件を犯した理由は一……

第146回国会 法務委員会 第12号(1999/12/07、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原議員 本法案による特定調停制度は、現行の民事調停法の特例を設けて、個人、法人を問わず、経済的に破綻するおそれのある債務者の経済的再生に資するという観点から、公平かつ妥当で経済的合理性を有する内容の調停の成立を図ろうとするものでございます。このような調停が成立し、これを履行することによって、個人や事業者が倒産や破産に至る事態を回避するということができます。  委員御指摘のとおり、個人債務者については、いわゆるサラ金等による多重債務者の申し立てる民事調停事件、また破産事件が急増しているところでありまして、また今後住宅ローン債務者の経済的破綻がふえることも懸念される状況でございます。また、法人……

第147回国会 農林水産委員会 第1号(2000/01/25、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  農水大臣におかれましては、新年早々、ベルギーのブリュッセルで開催されました日本・欧州連合閣僚会議に参加されるなど、大変活発な御活躍に敬意を表するものでございます。  ここで私は、WTO閣僚会議最終日の様子を掲載した日本農業新聞の記事をぜひ御紹介したいと思っております。  こんなふうに書いてありました。  各国が激しい舌戦を繰り広げた。緊迫の場面は、八時間近い議論を続けた午後一時半過ぎに訪れた。バシェフスキー議長、論点は輸出補助金、市場アクセス、国内支持、食料の安全の四点に絞られた、取りまとめに入りたい。しばしの沈黙の後、玉沢徳一郎農相が声を張り上げた。……

第147回国会 農林水産委員会 第5号(2000/03/08、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 おはようございます。公明党・改革クラブの漆原でございます。  まず、私の方からは、農水省の構造改善局の不祥事について若干お尋ねしたいと思います。  一連の構造改善局の不祥事は、三月二日、元課長補佐の収賄容疑での逮捕、そして三月三日、農水省本省に対する強制捜索という最悪の事態に発展したわけでございます。  新農業基本法が制定されて、日本の農政が、従来のいわば保護主義的な農政から脱却をして、環境への配慮とか市場原理の導入など、新たに生まれ変わろうとしている重大な時期であると私は考えております。抜本的改革に向けた取り組みには国民の信頼と支持がどうしても必要であります。業者との癒着の構造が……

第147回国会 農林水産委員会 第7号(2000/03/23、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  青年等の就農促進のための資金の貸付け等に関する特別措置法及び農業信用保証保険法の一部を改正する法律案についてお尋ねしたいと思います。  まず、農業者の減少、高齢化が進む中で、将来の農業の担い手の確保を図るために、新規就農の一層の促進を図ることが現在重要な課題となっております。本法案は、このような状況に対応して、新規就農者の就農を支援するための制度、資金制度の一層の充実を図ろうとするものであって、評価されるべきものであると考えております。  その上で質問申し上げます。  我が国の農業就業人口を見ますと、平成二年の五百六十五万三千人から平成十一……

第147回国会 農林水産委員会 第11号(2000/04/20、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。よろしくお願いします。  まず、本改正案の改正の趣旨についてお尋ねしたいと思います。本法案は、行政改革及び規制緩和の一環として農産物検査業務を民営化しようとするものであって、私どもは基本的に評価したいと思っております。  本法案提出に至る経過を若干振り返ってみたいと思います。平成八年十一月、行政改革会議が政府に発足をして、行政機構の減量が課題として取り上げられて、行政のスリム化、民間能力の活用の精神が議論をされました。平成九年十二月、行政改革会議最終報告が取りまとめられまして、その中で、「食糧検査等については、積極的に民営化、民間移譲を検討する……

第147回国会 農林水産委員会 第12号(2000/04/26、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  まず、農水産業協同組合貯金保険法及び農林中央金庫と信用農業協同組合連合会との合併等に関する法律の一部を改正する法律案は、農協系統の信用事業のセーフティーネットについて、他の金融業態のセーフティーネットと基本的に同様の整備を図ろうとする、こういうものであります。そしてまた、農水産業協同組合の再生手続の特例等に関する法律案は、農水産業協同組合の再生手続及び破産手続について迅速、円滑な処理を行うための特例の措置を講ずることによって貯金者そして組合員の利益を図ろうとする、こういう内容でございますので、評価をしたいと思っております。  そこで、ペイオ……

第147回国会 農林水産委員会 第14号(2000/05/10、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 おはようございます。公明党・改革クラブの漆原でございます。  新農業基本法は、十七条で「国は、食品産業が食料の供給において果たす役割の重要性にかんがみ、その健全な発展を図るため、」中略「事業基盤の強化、農業との連携の推進、流通の合理化その他必要な施策を講ずるものとする。」と規定しております。  今回の改正案は、この規定にのっとり、三つの観点、一つは、食品産業と農林漁業との連携の推進、二番目、卸売市場間の連携の強化による流通の合理化、三番目は、食品産業に係る新技術の研究開発の推進による事業基盤の強化という具体的な施策を講ずるものと説明されております。  まず総括的に大臣にお尋ねしたい……

第147回国会 農林水産委員会 第15号(2000/05/11、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。私の方から若干お尋ねをしたいと思います。  今回の法律の改正は、地方分権を推進し、地方公共団体による主体的かつ効率的な漁港の整備及び維持管理を可能にするため、第一種漁港の指定については市町村、第二種漁港については都道府県が指定を行うということとして、権限がそれぞれ移譲されているところでございます。  そこで、二点についてお伺いしたい。  今回の法改正において、第一種漁港、第二種漁港が地方自治体に移譲されておりますけれども、改正以降の指定はどの程度あるというふうに想定されているのか、その見通しをお尋ねしたい。  もう一点は、この改正によって地方自……

第147回国会 法務委員会 第2号(2000/02/18、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  まず最初に、最高裁判所の方にお尋ねをしたいと思います。  被害者の遺品の還付手続についてでございますけれども、一九八〇年に起きた富山・長野連続誘拐殺人事件の判決が確定した。それに伴って、一審を担当した富山地裁は、昨年に、殺された女性のセーター、バッグ、手帳、ブローチ、仮免許証、こういういわゆる遺品の還付手続をとったわけでございますが、還付した先が、遺族の方ではなくて、いわゆる被告人、名古屋拘置所に拘留されている死刑囚のところに返ってしまった。地裁から連絡を受けた被害者の遺族が、死刑囚に娘の遺品の返還を求めたところ、その死刑囚からの返答は、も……

第147回国会 法務委員会 第4号(2000/03/21、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原委員 公明党・改革クラブの漆原でございます。  本法案は、我が党もずっとその実現に向けて頑張ってきたものでありまして、本法案の成立のために御尽力ちょうだいした法務省初め関係の皆様に本当に心から敬意を表したい、こういうつもりでいっぱいでございます。  そこで、単刀直入にお伺いしたいのでございますが、先ほどから、まず目的が問題になっております。この第一条で、本法案の目的については、「民事法律扶助事業が司法制度の充実に寄与する公共性の高いものであることにかんがみ」云々、こういうふうな規定になっておりまして、どうもいま一つ文言が抽象的で、内容がつかめません。具体的に説明していただければありがたい……


42期(2000/06/25〜)

第149回国会 法務委員会 第1号(2000/08/04、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  保岡法務大臣、そして上田総括政務次官、御就任まことにおめでとうございました。第二次森内閣の中で、私は、この二人が一番ぴったりはまった人事だなというふうに感じておりまして、存分な御活躍を期待しております。  そこで、私の方からはあっせん利得罪についてお尋ねしたいんですが、六月三十日に、建設省発注工事の指名競争入札の選定をめぐって、中尾元建設大臣が中堅ゼネコンからわいろを受け取ったとして受託収賄罪の容疑で逮捕されております。元建設大臣の逮捕という事態は、私ども国会議員にとっても、また国民にとっても大きな衝撃で、また不幸な事態であると思っております。  また……

第150回国会 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 第6号(2000/11/02、42期、公明党)

○漆原議員 お答え申し上げます。  まず、御指摘になった行為でございます。すなわち、予算措置や予算の箇所づけ、それから、場合によっては租税の特別措置なども含むかもしれませんが、そういう行為は、与党案においては処罰対象としておりません。なぜなら、このような行為は、広く国民、地域住民全体の利益を図るための行為でございまして、本来、政治公務員に期待されているところでございます。本法案の保護法益である、公職にある者の政治活動の廉潔性、清廉潔白性を害するものではない、こう考えております。  これに対して、本法案が処罰の対象としている契約や処分の段階でのあっせん行為は、当該契約の相手方や処分の対象者等、特……

第150回国会 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 第7号(2000/11/06、42期、公明党)

○漆原議員 今「特定の者」に対して名あて人と申し上げましたのは、行政処分の名あて人、こういうことでございますので、今木島提案者が答えた内容とは全く違っております。
【次の発言】 基本的には、先ほど大野先生がお答えになったことと同じでございます。  党の政調会長としての立場、幹事長としての立場、いろいろあろうかと思いますが、あくまでもこれは国会議員としての地位を前提とした立場でございまして、職務権限ということは国会議員の権限から出てくるものですから、そういう意味では同じことでございます。  事実上影響力がある、間接的に、あるいは事実上の行為も含むということは、例えばほかの同僚議員に働きかける行為……

第150回国会 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 第9号(2000/11/08、42期、公明党)

○漆原議員 どちらが正しいかということではなくて、どちらも正しいんだ。  私が言ったことは北側さんの話と大野先生の話との中間のような話とおっしゃいましたが、あくまでも国会議員としての地位が前提になっているというふうに理解をしております。どちらも正しい、同じことを言っていると思います。
【次の発言】 今、党内で納得していないというお話がありましたが……(大幡委員「党内も」と呼ぶ)党内もという話がありました。それは、もし公明党のことをおっしゃっているのであれば、公明党は党内で一致しております。

第150回国会 法務委員会 第2号(2000/10/10、42期、公明党)

○漆原議員 今委員から、少年法改正の視点、それから委員が取り組んでおられるいろいろな提言をいただいたわけでございますが、殊に少年問題は、少年法を改正すればすべて終わる、解決する問題じゃないんだということ、私どもも同じような考えを持っております。まさに、少年の犯罪をどう防止し、更生させ、社会復帰させるか、こういう総合的な観点からの取り組みが必要だ、こう考えておるところでございます。先ほど河村委員の質問に対して大臣が答えておられましたが、まさに同じ趣旨の答えであったと思います。  また、平成十二年五月二十三日に決議されました本委員会における少年非行対策に関する件という決議があるわけなんですが、この……

第150回国会 法務委員会 第4号(2000/10/17、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、三人の参考人の先生方、本当にありがとうございました。  まず、森田参考人に三点お伺いしたいんですが、第一点は年齢問題でございます。  刑法で刑事責任能力は十四歳、少年法では刑事処分の可能年齢を十六歳としている。こうなった理由について少し詳しく述べていただきたい。第一点でございます。  第二点は、先生が日経新聞でリレー討論された新聞を読ませていただきまして、少年法の責任と保護の関係について、「いわば厳父として少年なりの責任を持たせ、慈母として保護を加えるという考え方を追求してきたのが、明治末以来の日本の少年法の基本的スタンスです。」そして「保護……

第150回国会 法務委員会 第5号(2000/10/24、42期、公明党)

○漆原議員 今の御意見は、外国においてもなされているというふうに聞いておりますし、また日弁連の提言の中にもございまして、我々も検討させていただきました。ただ、実際にそれを実現するとなると非常に難しいなと。いつの段階でやるか。加害者の方の承諾、被害者の方の承諾を得なきゃならない。どこでやるか。  将来、そういう方向に向かって、加害少年が被害者の方と会っていろいろな被害者の心情、気持ちの状況を知るということは、これは大変更生に役立つことだろうと思いますが、それを実現するにはまだまだいっぱい難所があるということで、今回とりあえず私どもも我が党内で見送って、もう少し将来の方向を待とう、こういうふうにし……

第150回国会 法務委員会 第6号(2000/10/25、42期、公明党)

○漆原議員 それは審判の協力者という格好で、今も少年法では、弁護士の付添人も審判の協力者という立場で少年審判に関与しているわけでございますが、同じ立場で、裁判官の主宰をする審判の協力者という観点で関与する、こういうことでございます。
【次の発言】 今の質問で、審判の証人調べ、少年本人の尋問、どんなふうなイメージをされているかという御質問ですが、検察官が関与された場合には、必要な証人調べが行われます。この場合は、刑事訴訟のように主尋問は検察官からということには必ずしもならない。裁判所が主導的にまず尋問を始めて、そして検察官が補充的に尋問を行うということも、最終的には裁判官の判断ですが、私はそうい……

第150回国会 法務委員会 第7号(2000/10/27、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。きょうは三人の参考人の方、お忙しいところ、本当にありがとうございました。  それでは、時間もありませんので、早速質問させていただきます。まず、守屋参考人の方からお尋ねさせてもらいたいと思います。  先生のお書きになった「現代の非行と少年審判」という著書を読ませていただきました。非行事実の認定のための手続の二分論、そしてまた先生の私案も書いてありまして、大変興味深く読ませていただきました。  事実認定をどうするかということは今回の改正点の非常に大きな柱となっております。先生の御主張が今回、民主党の修正案の中に取り入れられたのかなという感じで受けとめておるわけ……

第150回国会 法務委員会 第8号(2000/10/31、42期、公明党)

○漆原議員 十六歳未満の少年の場合は、そのまま少年刑務所というわけにはいかない、まだ義務教育も終わっていない人がいるわけですから、その方については、やはり義務教育を受けさせるという観点から少年院の方が妥当だろう、こういう判断でございます。  具体的にどんなふうな処遇をするかということは、今おっしゃったような方法も踏まえて今後検討していくんだろうなというふうに考えております。
【次の発言】 まことに大事な視点であると思いますが、少年院受刑者についてもそのような方向でやられるものと考えております。
【次の発言】 やはり少年刑務所における受刑者にしても、自律心がなければ刑執行の効力がないわけでござい……

第151回国会 農林水産委員会 第15号(2001/05/29、42期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。久しぶりに農水委員会で質問をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。  きょうは、FRP船の処理についてお尋ねしたいと思うんですが、一九六〇年ころから漁船だとかプレジャーボートなどにFRPが使われまして、その素材は薄くて強いことから、従来の木とか鉄を使った船に取ってかわっております。今、我が国においても多くのFRPを素材とした船が建造されております。  しかし、このFRPというのは、今度処理の段階ではその強さが弱点になりまして、焼けばガラス成分が溶けて、焼却炉を傷めてしまいます。また、有害ガスも発生し、大量の二酸化炭素を出し……

第151回国会 法務委員会 第3号(2001/02/27、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  大臣は、所信で、司法改革元年というふうに本年を名づけられております。司法改革に対する大臣の決意のあらわれというふうに強く感じ、敬意を表しているところでございます。百年に一回あるかないかという大変大きな司法制度改革でございまして、大変な責務でございます。高村法務大臣、長勢副大臣、また大野政務官、本当に御苦労だと思いますが、全力でこれをなし遂げていただきたい、こういうふうにお願いを申し上げたいと思います。  ただ、私、心配しているのは、大臣先ほどおっしゃっていましたが、この問題に対する国民の関心がいまいち少ないかなという感じを受けております。私もいろいろな……

第151回国会 法務委員会 第5号(2001/03/16、42期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。  法務大臣を中心に、きょうは、福岡地検の前山下次席検事による捜査情報の漏えい事件でお尋ね申し上げたいと思います。  最高検は、九日に、この前次席検事に対する国家公務員法違反被疑事件を嫌疑不十分で不起訴処分としております。法務省は、同日、これを懲戒処分として六カ月の停職処分とされております。しかし、国民は、この処分については身内同士の軽い処分ではないのか、また、臭い物にふたをしたんじゃないのか、むしろ国家公務員法百条の守秘義務違反による刑事訴追をすべきではないのかという思いを持っております。  今回の事件は、検察庁そのものが国民に疑惑の……

第151回国会 法務委員会 第6号(2001/03/21、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず古川判事の件からお伺いしたいと思いますが、調査報告書によりますと、古川判事が証拠隠滅にかかわっていないというふうに判断されておりますが、それを判断された理由をお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 今の御説明はほとんど御説明になっていないんじゃないのかな。もっと詳しく、どんな理由でかかわっていないと判断されたのか、その理由をお聞きしたいのであって、本人が、かかわっていない、していないと言うからしていないというのじゃ、これは理由にならない。どんなやりとりがあって、だから客観的にこれはしていないというふうに判断されたのか、その判断の内容を言っていただか……

第151回国会 法務委員会 第8号(2001/04/06、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。おはようございます。  この法案の取りまとめに当たっていただきました参議院の先生方、本当にありがとうございました。心から敬意を表したいと思います。  早速質問に入らせていただきますが、まず、保護命令についてでございますけれども、保護命令の申し立ては口頭あるいはファクスですることができるのでしょうか。いかがでしょう。
【次の発言】 十二条の第二項では、保護命令の申し立て書に配偶者からの暴力に関して作成された宣誓供述書の添付が必要とされておりますが、宣誓供述書の添付を必要とする理由はどんな理由なんでしょうか。

第151回国会 法務委員会 第11号(2001/05/23、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  今回は、弁護士事務所の法人化の問題でございますが、この問題は、私が弁護士登録をした四十六年当時からずっと、法人化、ローファーム化の問題として議論されてまいりました。また、三十九年の臨司でも、法曹一元の基盤整備の一つとして取り上げられたところでございます。  現行の弁護士法では、法人化を認めていないために、事務所経営というのは個人経営であり、いわゆる町医者的な経営にならざるを得ないところでございまして、弁護士事務所の経営というのは、弁護士個人と依頼者個人との極めて人的関係の強いものとなってまいりました。そのため、我々の間では、弁護士が病気やその他の理由で……

第151回国会 法務委員会 第14号(2001/06/01、42期、公明党)

○漆原議員 おっしゃるとおり、五年以内というふうに規定があるんですが、この五年以内というのは、五年を経ない段階でのサービサー法の改正を禁ずるという趣旨ではなくて、むしろ、五年を経過していなくても、制度の定着状況を見定めながら、必要があれば早期に改正することも求めていると考えております。  現在、サービサー法施行後約二年四カ月が経過したところでありますけれども、その間、許可の会社も四十八社に増加し、各社とも、債権回収過程の適正を確保しながら不良債権の実質的処理だとかあるいは債権の流動化を促進するという立法目的にかなった展開をしておりまして、ある意味ではサービサーは我が国の経済社会における必要不可……

第151回国会 法務委員会 第15号(2001/06/05、42期、公明党)

○漆原議員 山本議員に御質問ですが、私からお答えさせていただきます。  貸金業者の貸付契約に係る債権の譲渡を受けた場合、譲り受け人は、貸金業法二十四条二項による十七条の準用によって、債務者への書面の交付が義務づけられております。サービサーが貸金業者から貸付債権を譲り受ける場合にも、当然この義務を果たすことが求められております。  したがって、その前提として、当該貸付債権の譲渡人から、貸付債権の発生、消滅の経緯あるいは弁済履歴等の情報を承継して、これら承継した情報に基づいて元利金の残高を計算するということになろうかと思います。  しかしながら、サービサーが、弁護士法の例外として債権の譲り受けを業……

第151回国会 法務委員会 第16号(2001/06/08、42期、公明党)

○漆原議員 今回の改正で百六十八条の三を廃止したその趣旨ということで今お尋ねいただいたわけなんですが、百六十八条の規定は、株式の大きさが小さいと会社が要する株主管理費用、コストとの間に不均衡が生じて経済的に見て問題がある、したがって発行価額を五万円以上とするというふうな規制をそういう理由で設けたわけですね。  しかしながら、株式の大きさというのは、各会社が資金調達の便利、また株主管理コスト等を考えて自由に決めるのが本来のあり方だろうと私は思っております。法でこれを幾ら幾らというふうに強制するものではない。また、株式の大きさについての規制があるために、今度は株式の分割ができないという不都合が生じ……

第151回国会 法務委員会 第17号(2001/06/12、42期、公明党)

○漆原議員 そこのところは先生の御持論のところでございまして、私どもは、株式会社というのは有限責任だというところでございますから、この有限責任である株式会社が会社債権者を害さないようにしなくちゃならない、会社の財産が散逸をすることを防がなきゃならない、こういう認識に立っております。  したがって、もしも自己株取得の財源に規制をかけない場合には、例えば自己株式の取得財源が資本に食い込んでいくような場合、これはやはり自己株式の取得が出資の払い戻しになる場合もあり得ます。その結果、会社債権者の本来引き当てとなるべき会社資産が先に株主に払い戻される、こういうことになりかねません。したがって、改正法案で……

第151回国会 法務委員会 第20号(2001/06/20、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず、法曹人口の拡大についてお尋ねしたいのですが、意見書では、法曹人口を二万人から五万人にする、目指すということが書いてありまして、法曹人口の拡大そのものは、私は大変喜ばしいことだなと思っております。弁護士が爆発的にふえるだろうなと思っておりますが、二十一世紀の社会の法曹の姿として、弁護士が爆発的にふえるようなこの姿に対して、光も影もあると思うのですが、まず法務大臣の御感想をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 それでは、佐藤参考人にお伺いします。  平成九年の段階で法曹人口は約二万人だ、六千三百人に一人。平成三十年には五万人にもっていきたい、目指し……

第153回国会 法務委員会 第3号(2001/10/24、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、四人の先生方、本当に貴重な御意見ありがとうございました。  まず久保井参考人からお伺いしたいんですが、一点目は、弁護士会において、弁護士が大幅に大変飛躍的な増大をするということは、ある意味では大変な乱訴の危険性があるとか、それだけ仕事があるのかとか、会内で大変な議論があって、御苦労をされて取りまとめされたんだなということを本当に敬意を表しております。  今のままの仕事のやり方で、あれだけふえる弁護士、多分やっていけないんじゃないかなと、私は今本当は率直のところ思うんですね。弁護士は訴訟活動が中心なんだ、訴訟活動以外のことはある意味では弁護士の……

第153回国会 法務委員会 第4号(2001/10/25、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  今回の司法制度改革の眼目の一つとして、基本方針にも示されておるとおり、法曹人口の大幅な増加、裁判所、検察庁等の人的体制の充実といった司法制度を支える体制の充実強化が挙げられております。いわば、国全体としては行財政改革といったことで小さな政府を目指している流れの中で、司法改革はむしろ大きな司法を目指していると言うことができると思います。  そこで、きょうは総務省、財務省においでいただいておりますが、まず総務省にお伺いしたいと思っております。  この意見書の中ではこう言っております。   全体としての法曹人口の増加を図る中で、裁判官、検察官を大幅に増員すべ……

第153回国会 法務委員会 第6号(2001/10/30、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  私の方からは、まず、大臣に二点お伺いしたいと思います。  まず第一点目は、この商法改正作業ですが、来年に向けて全面的改正に取り組んでおられると先ほどお伺いしました。そんな経過の中で、今回、三点、ストックオプション制度の改善、種類株式制度の弾力化を内容とする株式制度の見直し、三点目は会社関係書類の電子化などを盛り込んだ本法案をある意味で前倒しして、今回、今国会に提出されたわけなんですが、その理由として、田村委員の質問に対して、この三点は特に緊急性を要する事柄なんだというふうに先ほどお答えいただきましたが、その、まさに、特に緊急性を要するという中身をお尋ね……

第153回国会 法務委員会 第8号(2001/11/06、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず大臣にお伺いしますが、今回、危険運転致死傷罪が新設をされた経緯についてお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 続いて、この危険運転致死傷罪、これは刑法の二十七章「傷害の罪」の中に今回入っております。第二十八章「過失傷害の罪」の中に入れなかった理由についてお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 本罪の保護法益はどんなものが考えられるか、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 保護法益が人の生命、身体ということだとすると、本罪は、人の生命、身体についての故意がないという前提なわけですね。だから、そういう意味ではこれは過失の部類に入るのじゃないか、……

第153回国会 法務委員会 第9号(2001/11/07、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、三人の参考人の皆さん、本当に貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございます。  早速御質問させていただきますが、まず井手参考人に質問させていただきます。  なかなか刑法の改正というのはないわけなんですが、皆様の粘り強い御努力によって刑法の基本法が改正されようという運びになったということは、本当に敬意を表したいと思っております。  今回の御意見の中で、刑の裁量的免除のことについて詳しく述べられております。その中で、この裁量的免除を規定することによって現在よりもなお一層ずさんな捜査が行われるんじゃないかということを非常に御懸念されていますね。被害……

第153回国会 法務委員会 第12号(2001/11/21、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。おはようございます。  まず、冒頭に大臣に一問だけお尋ね申し上げたいと思います。  今回の法案は、国際競技会だけでなくて、国際会議に関連して暴行等を行う外国人も上陸拒否や退去強制の対象になっておりますが、これは、過去に米国のシアトルやイタリアのジェノバで発生した暴動事件を念頭に置いたものと考えられますが、新たな上陸拒否事由の運用によっては、NGO等の意思表明の機会を失うことにもなりかねないという懸念がなされております。  そこで、この上陸拒否事由の新設がこうした団体の活動を不当に制限するものにならないか、この点について大臣にお伺いしたいと思います。

第153回国会 法務委員会 第13号(2001/11/27、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。おはようございます。  提案者の皆様にまずお尋ねしますが、今回の取締役の責任を軽減する理由として、こう提案理由にあります。「取締役の法令違反行為等に基づく会社に対する責任について、取締役が高額の賠償責任を負担することを恐れて経営が萎縮することがないように」こう説明されておりますが、取締役が高額な賠償責任を命じられた具体的な事例だとか、あるいはその賠償額について把握されておられたら、教えてもらいたいと思います。
【次の発言】 株主代表訴訟が増加しており、また高額化傾向にあるというふうに私も認識しておりますが、今の二つの事件、それからそういう増額化傾向、こうい……

第153回国会 法務委員会 第14号(2001/11/28、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  本当に急なお願いで、お忙しいところ、きょうおいでいただきまして本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。  基本的にお二方の参考人ともに、今回の原案、そしてまた修正案に賛成していただいているということで、大変うれしく思っている次第でございます。  そこで、まずお二人にお聞きしたいんですが、取締役の責任軽減というのが非常に大きな今回の改正だろうと思っております。いろいろな御意見がありまして、コーポレートガバナンスの観点からいって、取締役の責任を軽減するというのは必ずしもコーポレートガバナンスと関係ないよというふうな見解もございますし、あるいは……

第153回国会 法務委員会 第15号(2001/12/05、42期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。  法務省は、今年五月の二十五日、人権擁護推進審議会の答申を受けましてこの立法作業をしている、作業中であると聞いておりますが、法案の骨子、骨格と今後のスケジュールを教えていただきたいと思います。
【次の発言】 人権救済機関の組織については、答申では、「積極的救済を含む救済を行う人権救済機関は、政府からの独立性が不可欠であり、そのような独立性を有する委員会組織とする必要がある」、こうしておりますが、現在、人権救済機関の組織についてどのような形態を考えておるか、説明願いたいと思います。

第154回国会 経済産業委員会 第28号(2002/07/17、42期、公明党)

○漆原議員 本法案における内部調査につきましては、その実効性を上げるという観点から、六条に、指定職員による調査という規定を設けておりまして、内容は四つあります。  第一番目は、内部調査を行う各省庁の長や任命権者が、調査を実施する職員を指定するということであります。二番目は、その指定職員には、当該調査を適正に調査をするに足る能力、経験等を有する職員を指定する。三番目は、指定職員は、調査に当たっては、公正かつ中立に調査を実施しなければならない。四番目は、各省庁の職員は、当該調査に協力しなければならない。こういう四項目の措置を講じておりますので、これらの措置によって実効性のある調査がなされるものと考……

第154回国会 内閣委員会 第12号(2002/05/22、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  本法案についてお尋ねします。  個人情報保護法を今国会で成立させる必要性について、先進諸国における法制化の状況も踏まえて御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 法案の中身についてお尋ねしたいと思うのですが、法第一条、目的が書いてありますが、ここで、「個人情報を取り扱う事業者の遵守すべき義務等を定めることにより、個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを目的とする。」こう規定しております。  ここで言う個人情報の有用性というのはどんなことを意味するのか、お聞きしたいと思います。

第154回国会 法務委員会 第2号(2002/02/27、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず第一番目に、司法制度改革についてお尋ねします。  大臣が、所信の中でこの司法制度改革を第一番に取り上げていただいて、その実現に向けて強い決意を表明されておられます。大変敬意を表したいと思っております。  この推進法の第七条は、政府に司法制度改革推進計画の策定を義務づけておりますが、その作業の進捗状況についてお尋ね申し上げたいと思います。
【次の発言】 ぜひとも、日弁連、最高裁と連携を密にしながらやっていただきたいと思います。  それで、今後のことなんですが、この国会に提出される法案はどのくらいになるのか。特に十五年、十六年の国会では大変な数になるん……

第154回国会 法務委員会 第7号(2002/04/09、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは大変にありがとうございました。  早速質問に移らせてもらいますが、今回は、司法書士さんに簡裁の訴訟代理権を与えるということで、国民に身近な司法の確立という点で大変画期的な法案だと思っておりますが、この点について児玉参考人に、司法制度改革という観点から、この司法書士さんに対する簡裁の訴訟代理権の付与についての御見解、意義をお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 もう一点だけお伺いしたいんですが、全国各地で司法書士の先生方に訴訟代理権が付与される。今まで本人訴訟でほとんどやってこられた方が代理人を立てられるケースが多くなってくると思うんですね。  ……

第154回国会 法務委員会 第9号(2002/04/12、42期、公明党)

○漆原委員 今回の改正では、アメリカ型の機関制度を取り入れた委員会等設置会社の制定に注目が集まっており、ずっとその議論が当委員会でもなされてまいりました。私は、株式関係においても、昨年の臨時国会での改正に続いて、今回は注目すべき改正の内容が盛り込まれていると思っております。  その一つが、取締役や監査役の選解任を種類株主ごとに行うこととなる株式の発行を可能とする、こういう改正でありますが、この点、大臣の提案理由説明によれば、こうおっしゃっています。ジョイントベンチャーとして合弁会社を設立することや、ベンチャーキャピタルによるベンチャー企業への投資を行いやすくすることを目的とする改正である、こう……

第154回国会 法務委員会 第10号(2002/04/16、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  前回の審議では株式関係の改正について質問をさせていただきましたが、今回は、機関関係を中心にお伺いしたいと思います。  機関関係につきましては、前回の審議、今回の参考人の質疑においても、委員会等設置会社の制度、これに質疑が、討議が集中されておりますが、一般の会社についても、機動的な業務決定を可能とするため、重要財産委員会制度の創設ということが改正案に盛り込まれておりますので、これについてお尋ねします。  大臣の提案理由説明によれば、この重要財産委員会制度は、従来型の大規模会社について、社外取締役を選任している場合には、取締役会がその中に取締役三人以上で組……

第154回国会 法務委員会 第14号(2002/05/17、42期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。  平成十二年に少年法の大変大きな改正がなされたわけでございます。少年審判における事実認定手続のあり方とかあるいは検察官送致のあり方、保護観察期間の延長などについての大変大きな改正がなされました。その審議の中で、保護主義なのかあるいは厳罰主義なのかということで、当委員会でも大変激しい議論がされたことを本当に私よく覚えております。  我が党は、法改正は必要だという観点で意見を述べさせてもらいましたが、ただ法改正すればいいというものじゃなくて、そのほかに、少年の健全育成、これについて全力で取り組むべきだということを強く訴えさせていただきなが……

第154回国会 法務委員会 第15号(2002/05/31、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  私の方からは、受刑者移送に関する要件について少しお尋ねしてみたいと思います。  まず、第五条の第二号でございますが、「十四歳に満たないとき」というふうに要件になっておりますが、実際に年齢十四歳未満の者が海外で刑の執行を受けているかどうかわかりませんが、仮にこういう人がいたとしたら、むしろそういう少年こそ更生保護の対象にすべきではないのかなという感じがします。  それで、条約を見ましても、この条約では「犯罪を構成すること」というふうになっているわけですね。日本では確かに十四歳というのが刑事責任年齢でございまして、十四歳に満たない者は犯罪成立しない。ただ、……

第154回国会 法務委員会 第17号(2002/06/07、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、政府案のほかに民主党案も出ているわけでございますが、政府案を中心にお聞きしたいと思います。提案者平岡先生には申しわけありません。また別の機会にゆっくりとお尋ねをさせていただきますので、よろしくお願いします。  本法案は、心神喪失等の状況で重大な他害行為を行った者の処遇について、新たな処遇制度を創設するものであります。特に、今までなかった、裁判所だとかあるいは保護観察所を関与させるという、ある意味では大きな枠組みの変化、処遇制度の変化があるわけでございますが、この裁判所あるいは保護観察所を関与させる意義と効果についてお尋ねしたいと思います。特に……

第154回国会 予算委員会 第15号(2002/02/21、42期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  まず最初に、司法改革についてお尋ね申し上げたいんですが、昨年、内閣では、内閣総理大臣を本部長とする司法制度改革推進本部を発足させました。そこで、まず、この司法制度改革の意義と実行の決意について官房長官にお伺いしたい、こう思います。よろしくお願いします。
【次の発言】 本年の一月三日付の信濃毎日新聞の朝刊に、この司法制度改革に関する大変ショッキングなアンケート調査結果が載っていたわけでございます。  その内容は二点ありまして、第一点は、司法制度改革が必要だと考えている人は八〇%にも上っておりますが、実……

第154回国会 予算委員会 第24号(2002/04/08、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原良夫でございます。  国民は、今、長引く不況とリストラに大変な苦しみを強いられております。加藤参考人、あなたはこの国民の苦しみをしり目に、一カ月百十万円という高級マンションに住んで、しかも、その家賃を社計研に払わせて、平然としておられる。さらには、毎月五十万円から六十万円と言われる生活費まで社計研に捻出させて、何と四年間で一億一千万という蓄財までされているという報道をされております。新聞にはこう書いてあります。「腹心の金庫番は公共事業をエサに業者からカネを吸い上げ、本人は政治資金を流用して優雅な暮らし。これでなお国会議員の職にとどまろうというなら、見上げるまでの心臓であ……

第155回国会 経済産業委員会 第7号(2002/11/20、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。きょうは、貴重な御意見をちょうだいしまして、本当にありがとうございました。  早速質問に移らせてもらいたいと思うのですが、原子力政策におきまして最も大事なものは、やはり立地住民との信頼関係であるというふうに思っております。今回の事件では、一事業者だけではなくて、国との信頼関係もまた大きく損なわれたというふうに認識しております。  長年にわたって虚偽の報告をしてきた事業者、そしてその偽りを見抜けなかった国の検査体制、そして何よりも、この不正について二年前に国に情報の提供があったにもかかわらず、二年間もこれを地元住民に知らせなかったという国の対応のまずさ。私は……

第155回国会 法務委員会 第2号(2002/10/30、42期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。  十月二十五日、民主党の石井紘基衆議院議員が暴漢に刺殺されるというまことに残忍な事件が発生したわけでございますが、心より哀悼の意を表するものでございます。政治家の言論を暴力でもって封殺するということは、この民主主義社会において絶対に許されるものではないと思います。  法務大臣は、この事件についてどのような御感想をお持ちなのか、また、再発防止のためにどのような措置を講ずるべきとお考えなのか、御所見をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 警察庁にお尋ねしますが、再発防止のためには、徹底した動機の解明、政治的背景の有無の確認等がなされなけ……

第155回国会 法務委員会 第3号(2002/11/01、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  通告と順序が逆になりますが、まず財政支援策についてお伺いしたいと思います。  まず、冒頭に法務大臣にお伺いしたいんですが、先日私は、この法科大学院を進める立場の者として大変つらい思いをしたわけでございます。新潟のある女子大学生でございますが、私と話をしておりましたが、法科大学院に私は行きません、予備校に通います、予備試験を受けます、こう言うわけですね。どうしてと聞くと、二百万かかるか三百万かかるかわからない法科大学院に行くお金が私にはないんですという話でした。お金がない、三年間でも六百万から八百万かかる、そんなお金、自分のうちにはありません、私は予備校……

第155回国会 法務委員会 第9号(2002/11/19、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず、大臣にお尋ねしたいんですが、長引く不況によって、大規模な倒産事件が急増しています。しかし、これに対応する会社更生法は、先ほども話がありましたように、申請から開始決定まで四カ月ぐらいかかる。また、再建計画の認可には、さらにそこから二年以上もかかる。大変時間がかかるという批判がなされておりますし、また、平成十二年に施行された民事再生法に比べて企業再建の手法が弱い、もっと再建手法の強化をすべきであるとの指摘がなされておりますが、今回のこの大改正はこれらの要請にこたえたものであるというふうに私は理解しておりますが、今回の法改正の意義について、改めて大臣の……

第155回国会 法務委員会 第12号(2002/11/26、42期、公明党)【議会役職】

○漆原委員長代理 続いて、鍵田節哉君。

第155回国会 法務委員会 第13号(2002/11/27、42期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。  ただいま法務大臣から、名古屋刑務所の事件に関する事件の概要、背景、再発防止策などについて御報告を受けましたが、大変に驚いております。今日本の刑務所内でこんなことが行われていたのか、本当にびっくりしておりますし、また本当に残念なことであります。刑務官が受刑者に暴行を加える、考えられないことであります。  現在の矯正施設が過剰収容問題等のさまざまな困難な問題を抱えておりまして、矯正に対する国民的な関心も高まり、政府・与党の重要政策として今取り組んでいるさなかに今回の事件を初め刑務官による事故が多発し、矯正行政に対する国民の信頼が大きく失……

第155回国会 法務委員会 第14号(2002/12/03、42期、公明党)

○漆原委員 本法律案につきましては、これまで既に二十時間を超える審議が行われてきましたが、その中で、最も対立する本質的な問題として議論が行われた問題は、本制度の趣旨、目的に関するものではなかったのかなというふうに考えております。  この制度が、心神喪失等の状況で重大な他害行為を行った者について、医療を行うため本人の同意がなくとも入院させるというふうな趣旨のものですから、これが、刑罰にかわる制裁を科するものではないか、あるいは、社会防衛を目的とする保安処分ではないのかというふうな観点からの議論がなされてきたと思っております。  これに対し、政府からは、本制度は本人の社会復帰を促進することを最終的……

第155回国会 法務委員会 第15号(2002/12/06、42期、公明党)

○漆原委員 今の質問にお答えしたいと思うんですが、まず政府案では、先ほど塩崎議員がおっしゃっていましたが、「再び対象行為を行うおそれ」というのが中心的な要件になっております。それに対して、この修正案の方では、「対象行為を行った際の精神障害を改善し、」というのが一つの要件になっておりますね。だから、対象者の精神障害に治療可能性がない、医療の必要がない、こういう場合には、政府案によれば、再犯のおそれがあるということで対象になる可能性がある、しかし、修正案によれば、入院の可能性はない。これは明白でございます。  また、さらに、この法律による手厚い専門的な医療までは特に必要としない場合があると思います……

第156回国会 個人情報の保護に関する特別委員会 第4号(2003/04/16、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  個人情報保護法制についての政府案、野党案が出そろいまして、これにより、本会議における質疑、あるいは本特別委員会における各党の質疑がほぼ一巡したと大変喜んでおります。  政府案、野党案についての論議が深まって、一致する点も相当あると感じられます。すなわち、IT社会の進展に伴う個人情報保護法制の早急な整備の必要性については、まず、すべての与野党で異論のないところであります。また、IT社会における個人情報の保護に関しては、業種、業態を超えた相当程度広範な法制が必要であるということも同様であるというふうに思っております。  他方、私は、四つほど大きな論点の違い……

第156回国会 個人情報の保護に関する特別委員会 第8号(2003/04/22、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、野党案についてお尋ねしたいと思っております。同じ議員の仲間として、これだけ難しい法案をおまとめいただいて提出された野党の皆さんには本当に敬意を表しながら御質問をさせていただきます。  まず、自己情報コントロール権ということについてお尋ねしたいんですが、余りメディアの方から評判がよろしくないというふうに私は認識しておりますが、四月七日付の読売新聞は、社説で、「「表現の自由」と矛盾する野党案」という大きな見出しをつけまして、野党案の問題点を指摘して、その中で、自己情報コントロール権については、「これについては、様々な学説があり、内容も法的性格も固……

第156回国会 法務委員会 第1号(2003/03/18、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  早速質問させてもらいますが、私は、二月の二十一日、衆議院の予算委員会で大臣に、この名古屋刑務所問題で次のように質問をさせてもらいました。受刑者が名古屋刑務所内で刑務官の暴行により死亡させられた、しかも、同刑務所は虚偽の報告書を作成して事件をやみからやみに葬り去ろうとした、受刑者と刑務官という圧倒的な力関係と、刑務所という密閉された社会で一体どんなことが行われているのか、再発防止のために、この際徹底して検証がなされるべきであろうと思うという趣旨の質問をさせていただきました。  ところで、大臣は、三月の五日、法務大臣指示という形で矯正行政の改革に向けての大……

第156回国会 法務委員会 第2号(2003/03/19、42期、公明党)

○漆原議員 今委員がおっしゃいました元本の確定に係る三百九十八条ノ二十第一項第一号、これは、担保すべき債権の範囲の変更、それから、取引の終了その他の事由によって担保すべき元本が生じないこととなった場合には、根抵当権の担保すべき元本は確定するというふうに規定しておりますが、このように規定した理由は、取引の終了等の事由によって担保すべき元本が生じないことになったときは、もはや、継続して発生する不特定の債権を担保するという根抵当権の特性を保持せしめる必要がなくなったと考えられるものでありますから、これを根抵当権の担保すべき元本の確定事由としたというふうに考えております。  どのような場合に取引の終了……

第156回国会 法務委員会 第7号(2003/04/15、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  永井参考人、道参考人、きょうはありがとうございました。  まず道参考人にお尋ねしたいんですが、法科大学院派遣法四つの疑問と心配という道参考人の手紙が届きまして、まず一つに、「現職の公務員が、法科大学院の管理運営に関与することは妥当なのか」というところで、この法案は文部省と法務省に設置やその取り消し等に関し各種の権限を与えている、こうした権限を有する省庁に属する公務員が、公務員として給与を受けながら法科大学院の管理運営に関与することが妥当なのかどうかという、御疑問点、御心配な点として挙げられておりますが、具体的に、こういう設置、取り消しに関する権限を持っ……

第156回国会 法務委員会 第10号(2003/05/07、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。きょうは大変ありがとうございました。  まず、両先生に共通の話をお伺いしますが、三木参考人の方から、先ほど、長い裁判として、オウムの裁判七年、リクルート十四年、こういう例が挙がりました。この長い原因は一体何なのかな。弁護士の方が何かめちゃくちゃな訴訟をやったのが原因なのかな。あるいは、本人が無罪を争っているわけですから、ある意味では、もし無罪であれば、これは大変な人権問題になるわけですね。無罪かどうかは判決をもらなきゃわからない。そうすると、弁護人としては、最大限の争いをしなくちゃならぬ、最大限の努力をしなくちゃならぬ。  こういう観点から見てみますと、こ……

第156回国会 法務委員会 第13号(2003/05/14、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  本日は、小泉総理が総理大臣になられて初めて当法務委員会に御出席ということで、本当にうれしく思っております。そしてまた、大変な、御多忙な外交日程を目前に控えた中での御出席を賜りまして本当に感謝申し上げるとともに、総理の外交が大成功されることをまずお祈り申し上げたいと思います。  早速質問に入らせていただきますが、まず司法制度改革の意義についてお尋ね申し上げます。  現在、総理は行政改革を初めとする諸般の構造改革を進めておられます。事前規制型社会から事後チェック・救済型社会への転換を図られる中で、司法の果たす役割は今後ますます重要になるものと考えております……

第156回国会 法務委員会 第17号(2003/05/23、42期、公明党)

○漆原委員 ただいま議題となりました塩崎恭久君外一名提出の修正案について、提出者を代表して、その概要を説明申し上げます。  まず、弁護士資格の特例に関して、原案では、司法試験合格後、衆議院議員または参議院議員の職にあった期間が通算して五年以上になる者、または検察庁法第十八条第三項の考試を経た後、いわゆる特任検事の職にあった期間が通算して五年以上になる者、いずれについても、弁護士資格取得に研修を要件としていませんが、修正案では、いずれの場合も、司法試験合格後、いわゆる企業法務や公務員の職務に従事した期間が通算して七年以上になる者と同様、所定の研修を修了することを要件としようとするものであります。……

第156回国会 法務委員会 第23号(2003/06/10、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原良夫でございます。  まず、財産開示の点から、私が悩んでいることを率直に三人の参考人の方にお尋ねします。  今回の財産開示の対象となるもの、例えば、親から相続を受けたとかあるいは贈与を受けた現金、動産も対象になりますし、あるいは給与債権、これも対象になると思います。悪質金融業者の債務者は、預金債権や給与債権も差し押さえの対象となるため、親兄弟から生活のためにもらったお金も預金しないで現金で持っているとか、あるいは給与債権を差し押さえられないために勤務先を業者に教えないとかいう工夫をして生活を立てて家族を養っている人も結構多いわけですね。  今回、この財産開示によって、こ……

第156回国会 法務委員会 第33号(2003/07/18、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。きょうは、先生方、ありがとうございました。  実は、私も選択的夫婦別姓の法案をこの衆議院に提案させていただいているわけなんです。この問題は今大問題になっておるんですが、ただ、先ほど民部参考人がおっしゃいました、現に我が国に困っている、同姓が困るという方がたくさんいらっしゃる、だとすれば、その方々も別姓を認めてさしあげる、そういう多様な社会を認めてもいいのではないかなという、こんな観点で法案を提出させてもらっているんですが、議論を聞いていますと本当に大議論になって、日本の社会がごちゃごちゃになるんじゃないかというふうな議論からイデオロギー対決までという話があ……

第156回国会 予算委員会 第16号(2003/02/21、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  名古屋刑務所事件、お尋ねしたいと思うんですが、受刑者が名古屋刑務所内で刑務官の暴行によって死亡した、殺された、しかも、この刑務所は虚偽の報告書を作成して事件をやみからやみへ葬ろうとした、刑務所は無法地帯か、名古屋刑務所は一体どうなっているんだという私は驚きと怒りでいっぱいでございます。  受刑者と刑務官という圧倒的な力関係と、刑務所という密閉された社会で一体どんなことが行われているのか。再発防止のために、この際、徹底して検証されるべきだと思いますが、まず法務大臣の所見をお尋ねしたいと思います。


43期(2003/11/09〜)

第159回国会 災害対策特別委員会 第8号(2004/07/29、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  新潟県の三条市は私が高校生活を送った町でありまして、多くの友人、知人がおられます。このたびの災害でお亡くなりになった皆様には本当に御冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた方々に対してはお見舞いを申し上げます。  小泉総理、井上防災担当大臣、石原国土交通大臣、また佐藤内閣府副大臣が新潟県及び福井県の被災現場を視察されたこと、心より敬意を表するものであります。また、不眠不休で復旧作業に取り組んでくださっている皆様にも、深くこの場をかりて感謝を申し上げます。  そこで質問させていただきますが、まず激甚災害法の早期適用についてでございますが、七・一三……

第159回国会 法務委員会 第2号(2004/02/25、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  法務大臣には初めて御質問をさせていただきます。よろしくお願いします。  大臣おっしゃるとおり、本年は、まさに六十年、百年に一度と言われる司法制度改革の総仕上げの年であります。国民にとって身近で頼りがいのある司法制度の構築に、政府は全力を挙げてその実現に取り組んでもらいたい、こう思います。  このときに、司法制度改革推進本部の副本部長、そしてまた法務大臣に就任された野沢大臣の決意をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 司法ネットについてお伺いしますが、これは私の思い入れもありますので、若干意見も長々述べさせてもらいます。  国民がいつでもどこでも気軽に……

第159回国会 法務委員会 第3号(2004/03/12、43期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。  まず、三月十日に神戸市の連続児童殺傷事件の加害者が関東医療少年院から仮退院になったわけでございますけれども、どういう理由で仮退院にされたのか、御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 この加害者の仮退院については、法務省が初めて公表に踏み切ったということで、新聞、テレビ、大変大騒ぎをしておるわけなんですが、今回、仮退院について公表をしたという理由について御説明願いたいと思います。
【次の発言】 新聞報道によりますと、今回の公表についてこう書いてあるんですね。  インターネットでは早速、仮退院をめぐる情報が駆けめぐった。掲示板、2ち……

第159回国会 法務委員会 第5号(2004/03/23、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原良夫でございます。  社会経済状況の変化とか長引く不況のために、労働者と事業者との民事に関する紛争がふえております。労働者が賃金カットやリストラの対象になった場合には、最終的には裁判という格好で救済を求めなければなりませんけれども、裁判をやれば、裁判の長期化、その間の生活費の問題あるいは弁護料の負担、さらには、賃金の未払いなどの少額事件では弁護士さえも引き受けてくれないというふうなケースがあるわけですね。そういう意味では、労働者にとって非常にリスクが大きいと私は思います。この社会的、経済的に弱い立場にある労働者が泣き寝入りをしなきゃならぬようなことは断じてあってはならな……

第159回国会 法務委員会 第7号(2004/03/30、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  市民感覚にマッチした人権感覚豊かな裁判官、検察官をどうやって育成するかということは、今後の司法にとって大変大きな課題であると思っております。  そんな観点から、私は、かつて、平成十一年の三月三十一日の当委員会の質問で、研修弁護士制度を導入してはどうかという御質問をさせてもらったんですが、この研修弁護士制度、日弁連の提案でございます。この制度は判事補が判事に任官する前に必ず一定期間弁護士実務を経験させる、こういう制度でございますけれども、この法律案はこの研修弁護士制度とその発想を同じくするものだというふうに私は認識をしております。  そこで、改めて本法律……

第159回国会 法務委員会 第8号(2004/03/31、43期、公明党)【議会役職】

○漆原委員長代理 続いて、永田寿康君。
【次の発言】 ちょっととめて。ちょっとストップして。
【次の発言】 速記を起こしてください。  具体的な事件になっておりますが、全く一般論と委員もおっしゃっていたように、具体的事件に影響を及ぼさない一般論としてお聞きいただくということでお願いします。永田寿康君。

第159回国会 法務委員会 第9号(2004/04/02、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず、裁判員の参加する刑事裁判に関する法律案についてお尋ねします。  裁判員制度は、国民が自律性と責任感を持って国民のための司法をみずから実現し支えるという理念に基づくものであります。極めて有意義な制度であると考えておりまして、我が党といたしましても、参加する国民にとって、参加しやすく、わかりやすい裁判員制度、そして何よりも、参加した国民が参加してよかったと実感できる裁判員制度をぜひとも実現したいというふうに考えております。  下村委員からも話がありましたが、この裁判員制度というのは、まさに司法制度改革の大きな目玉の一つであるというふうに考えております……

第159回国会 法務委員会 第10号(2004/04/06、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。よろしくお願いします。  きょうは、三人の参考人の先生方、本当にきょうは貴重な御意見をちょうだいしまして、ありがとうございました。  清原参考人にお尋ね申し上げます。  裁判体の人数のことでございますけれども、裁判官三人、裁判員六人、自分の感覚とぴったりだというふうにおっしゃっていただいて、よかったな、こう思っておるところでございます。  ただ、この考え方に関しては、司法制度改革審議会意見書の中の、裁判員の主体的、実質的な関与という要請がありますね、その関与の要請にこたえ切れないんじゃないか、むしろ裁判官一人で裁判員が十名くらいがいいのではないかというふう……

第159回国会 法務委員会 第11号(2004/04/07、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原良夫でございます。  本日は、刑訴法等の一部を改正する法律案について質問をさせてもらいます。  御存じのとおり、現行の刑訴法二百九十九条の第一項では、検察官が証人の尋問を請求する場合に、氏名と住所を被告人側に明らかにすればいい、その証人の供述調書等を開示しなければならないということになっていないわけでありますが、今回の改正案では、三百十六条の十四、検察官が証人尋問を請求する場合にも、その証人の供述内容が明らかになる供述調書等を開示しなければならないものとされております。  検察官が証人尋問を請求した場合にも、その証人の供述内容が明らかになる供述調書等を開示しなければなら……

第159回国会 法務委員会 第12号(2004/04/09、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  一昨日に続きまして、本日も、刑訴法等の一部を改正する法律案のうち、証拠開示に関する質問をきょうは主に法務大臣にお伺いしたい、こう思っております。  今回の法案では、検察官による証拠開示を拡充するほか、裁判所が証拠開示に関する裁定をするという制度を新たに設けておりますが、裁判所による証拠開示に関する裁定の制度、これを新たに設けた理由をお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 事務局にお伺いしますが、証拠開示に関する裁定の手続の流れ、これを概略的に説明をしてもらいたいと思います。
【次の発言】 そこで、法務大臣にお尋ねしたいんですが、裁判所の判断の方法、枠組……

第159回国会 法務委員会 第17号(2004/04/21、43期、公明党)【議会役職】

○漆原委員長代理 左藤章君。
【次の発言】 桜井郁三君。
【次の発言】 公明党の漆原良夫でございます。  総合法律支援法は、全国どこでもだれでも利用できる身近で頼りになる司法の実現を目指すということで、私は、この司法制度改革の根幹をなす大事な法案だと思っております。  きょうは、実川法務副大臣を中心に御質問をさせていただきます。  この国民に身近な司法の実現に関しては、私ども公明党は、かねてから法律相談をずっとやってきたり、あるいは民事法律扶助制度の制定、予算の増額、この扶助事業の拡充に努力をしてきたところであります。総合法律支援法は、身近な司法の実現を目指して我が党やほかの関係機関、団体にお……

第159回国会 法務委員会 第19号(2004/04/23、43期、公明党)

○漆原委員 ただいま議題となりました修正案について、提出者を代表して、その主な趣旨及び概要を御説明いたします。  第一は、被告人または弁護人が、開示された証拠の目的外使用の禁止規定に違反した場合の措置について、本修正案は、被告人の防御権を踏まえ、複製等の内容、行為の目的及び態様等の諸事情を考慮する旨の条項を加えるものであります。  第二は、検察官請求証拠の証明力判断のために開示され得る証拠の類型のうち、検察官請求証人の供述録取書等について、原案は、当該証人の証言予定事項と同一事項のものに限るとしておりますところ、そのような限定を削除するものであります。  第三は、検察審査員等による秘密漏示罪に……

第159回国会 法務委員会 第20号(2004/04/27、43期、公明党)【議会役職】

○漆原委員長代理 塩崎恭久君。

第159回国会 法務委員会 第21号(2004/04/28、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  我が党は、早くから行政訴訟制度の改革について積極的な取り組みをしてまいりました。二〇〇〇年の十一月の「司法制度改革に向けての提言」、この中では、行政訴訟制度の改革については、訴訟要件の緩和など、国民が利用しやすい行政事件訴訟法に改正すべきであるという基本的な考えを示しております。また、昨年八月には、司法制度改革推進本部に対して、国民の裁判を受ける権利を保障し、利用しやすい行政訴訟制度にするよう申し入れを行ってまいりました。  一九六二年制定の現行行政事件訴訟法は、改革の具体的なきっかけがないまま、これまで実質的な改正はほとんどなされてこなかった。今回、……

第159回国会 法務委員会 第22号(2004/05/07、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  先回に引き続きまして、行政事件訴訟法の改正について質問させていただきたいと思います。  時間の関係上、質問通告の順序をちょっと変えさせていただきまして、少し細かいことをお尋ねします。  まず、今、早川委員からの質問もありましたけれども、二十三条の二、裁判所が行政庁に対して資料の提出を求める釈明処分の特則を新設しております。これまで、原告である国民にとって、行政の間違いを示す証拠をそろえるということは大変難しくて至難のわざでありまして、これがそろわないために審理が充実しない、あるいは国民が負けてしまう、こういう結果が非常に多かったんじゃないのかなと私は思……

第159回国会 法務委員会 第23号(2004/05/11、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。最後のバッターになります。  不動産登記法は、国民生活や経済活動の基盤である不動産について、その権利関係などを公示することによりまして、国民の権利の保全または取引の安全、これを円滑に行うことを図るための制度でありまして、国民にとっては大変重要な制度であるというふうに思っております。今回、この改正法が今国会に提出されて、今、本日より審議が始まっているわけでございますけれども、副大臣にお尋ねしたいと思います。  今回の改正法案の理念はどんなものなのか、それから二番目に、不動産登記制度にとって最も大切なものは何と考えていらっしゃるか、この二点について副大臣にお尋……

第159回国会 法務委員会 第26号(2004/05/18、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。きょうはどうもありがとうございました。  早速質問に入りますが、まず青山先生に、冒頭のお話の中で今回のこの法案の意義について、債務者に対する再チャレンジ、セーフティーネットというような話がございました。破産といえばもうとにかくすっからかんになるんだというふうに頭の中にあったんですが、しかし再チャレンジ、セーフティーネットという意義づけがあるんだということをお聞きしましたが、今までの破産に対する考え方が変わったのか、あるいは、さらに具体的にどんな法文になってあらわれているのか、その辺の御説明をしていただきたいと思います。

第159回国会 法務委員会 第29号(2004/05/25、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、本当に三人の参考人の皆様、ありがとうございました。  竹花参考人からお話をまずお伺いしますが、私も東京都の住民で、杉並に住んでいるんですが、入管法とは直接関係ないんですけれども、私の近くに交番がありまして、この交番、いつもだれもいないんですよ。巡回されているんだと思うんだけれども、だれも本当に、私二十年ぐらい住んでいるんですが、交番にいるお巡りさんと目が合ったことが、お巡りさんを見たことがない。いや、本当に。我が党も空き交番ゼロ作戦ということをやりまして、いろいろな提言をしているんですが、多分、私のところだけじゃなくて、東京都あるいは全国たく……

第159回国会 法務委員会 第31号(2004/05/28、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  早速質問に入らせてもらいます。  公告義務の一部撤廃関係についてお尋ねしたいと思うんですが、この公告義務の一部撤廃については参議院の質疑ではほとんど行われていなかったので、この改正点について質問をしたいと思います。  提案理由説明によりますと、公告に法的効果が伴わないで、会社等に公告の義務を課する理由に乏しいと考えられる公告についての公告義務を撤廃した、こういうふうに言われております。法案を見ますと、訴え提起の公告については、株主代表訴訟の場合以外の各種訴え提起の公告の義務が今回撤廃になっているわけですね。  訴えの提起があった場合の公告について、株主……

第159回国会 予算委員会 第18号(2004/03/03、43期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原良夫でございます。  二回目となった六カ国協議が二十八日に閉会をしたわけでございますけれども、北朝鮮という難しい国を相手にして、総理、また外務大臣、また薮中さん、本当に御苦労さまでございました。敬意を表したいと思います。  そこで、質問させていただきますが、今回の六カ国協議における拉致問題に対する政府の具体的な取り組みの内容とその成果について、御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 一方、北朝鮮の態度は、五名の拉致被害者をまず北朝鮮に戻すことが先決である、こういう原則論から一歩も出ていないというのが現状であろうと思うんですね。  そして、その……

第161回国会 法務委員会 第2号(2004/10/26、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。南野法務大臣、まことにおめでとうございます。  南野大臣は、これまで政治家として、特に女性の問題とか子供の問題とか、どちらかというと社会的に弱い人の人権擁護ということで随分頑張ってこられたなというふうに私はずっと認識しておりました。  思い起こすと、平成十二年だったと思うんですが、アンマンで行われましたIPUの総会がありまして、そのとき私は大臣と一緒に参加させていただいた記憶があるんです。そのとき、大臣は日本側の代表として、IPUの委員会で人権問題のまとめ役で、いろいろな海外の人を相手にして一つの方針、一つの問題に取り組まれてまとめ上げられたというふうに認……

第161回国会 法務委員会 第4号(2004/11/05、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、三人の先生方、本当にありがとうございました。  ADRというのはなかなか聞きなれない言葉で、私どもも、そんなのあったのかなという、特に民間のADRについては、本当に国民の皆さんも知らないし、我々も知らないで、民事紛争解決はやはり裁判所を中心にしてやらざるを得ないんだなということで、いろいろなことを考えてきたんですが、利用しやすい裁判を考えてきましたが、やはり弁護士が足りないということもあり、裁判の硬直性ということもあり、なかなか少額の、特には少額の事件、また事件になる直前のことについては利用されないという非常に残念な思いであったんですが、AD……

第161回国会 法務委員会 第9号(2004/11/17、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず、民法の一部改正法案からお尋ね申し上げます。  根保証、根っこの根に保証と書いて根保証というのはなかなか読みにくい。さらにそれに包括をつけて包括根保証だという。法律の条文もなくて、国民には全くなじみの薄い言葉だろうなというふうに私は思っておるんですが、まず、根保証とは一体何なのか、さらに、包括根保証というのは何なのか、この言葉の説明をしていただきたいと思います。
【次の発言】 今回の法改正では、限度額の定めのない根保証契約を無効とする、あるいは保証期間の制限をしたり、いわゆる今御説明があった包括根保証の禁止をしているわけですね。  たまたま私は我が……

第161回国会 法務委員会 第10号(2004/11/19、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。きょうは大変ありがとうございました。  保証の話、根保証の相談を受けますと、そもそも根保証契約わからない、そんな契約結んだ、普通の保証かと思っていた、あるいは、契約書そのものが手元にない、だから我々も判断しようがない、こういうケースによくぶつかるわけですね。それから、思っていたよりも莫大な金額になっちゃうとか。  そういう経験からいって、奈良参考人の話は非常によくわかりました。根保証契約書の交付を要求すべきだ、それから、一定の場合には保証人の方から確定させる権利を認めるべきだ、いろいろな例を挙げられました。さらに、不履行があった場合には、債権者の方から通知……

第161回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号(2004/12/10、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原良夫でございます。  一昨日、十二月の八日でございますが、日本国じゅうに大きな衝撃が走りました。北朝鮮が提出した横田めぐみさんの遺骨が、DNA鑑定の結果、別人で、複数の他人の骨と判明したということであります。拉致被害者の身を案ずる家族の心情をどこまでもてあそぶのか、まさに卑劣きわまりない、ならず者国家北朝鮮の態度と言わざるを得ないと思っております。  昨日の各紙は、社説で一斉にこの問題を取り上げて北朝鮮を非難しております。  毎日新聞では「ニセの遺骨 何という卑劣な仕打ちだ」、読売新聞では「“遺骨”は別人 「北」の愚行が自ら制裁を招く」、日本経済新聞では「不誠実な北朝鮮……

第162回国会 法務委員会 第2号(2005/02/23、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  先ほど松島議員から提起された件でございますが、奈良市の小一女児誘拐殺人事件、本当に痛ましい事件でありました。この事件を契機に、法務省は、性犯罪者の再犯防止の今後の取り組みということで、次の三点を決めたと聞いております。  第一点は、監獄法を改正して、受刑者に矯正処遇、改善指導を受けさせることを義務づけるということであります。第二点としては、外部の専門家の助言を得つつ、性犯罪受刑者に対する科学的、体系的な処遇プログラムの整備等を行う。第三点として、性犯罪受刑者の出所後の所在に関する情報を警察へ提供する、こう聞いております……

第162回国会 法務委員会 第4号(2005/03/08、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。私が最後のバッターになりましたので、よろしくお願い申し上げます。  裁判所定員法についてお尋ねしたいんですが、この法案審査になるたびに私は、平成九年の三月、今ごろ、忙し過ぎる裁判官ということで質問をして、大幅な裁判官の増員ということを訴えたことをいつも思い出します。  当時は、裁判官一人当たりの民事事件の手持ち件数は、全国平均で二百件から三百件という日弁連のアンケート結果が出ておりました。この点につきまして、当時、涌井長官代理者は、東京地裁あるいは八王子支部それから大阪地裁、民事担当の裁判官の手持ち事件数が二百五十件程度になっているというのが実態だ、さらに……

第162回国会 法務委員会 第6号(2005/03/22、43期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。  まず最初に、この不動産登記法等の一部改正について、まず大臣に御質問させていただきます。  今回の法改正は、不動産登記法を改正して新たに登記官が申請に基づいて筆界を特定する、こういう制度を設けるものではございますが、提案理由によれば、この制度は、土地の筆界の迅速かつ適正な特定を図り、筆界をめぐる紛争の解決に資する、こうされております。登記所の備えつけの地図を整備するためには筆界未定地の解消が重要な課題であると考えておりますが、今回提出された法案の理解として、新たな筆界特定の制度はこのような地図の整備にも役立つ制度であると考えてよろしい……

第162回国会 法務委員会 第7号(2005/03/29、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず最初に、警察庁に、暴力金融と警察の対応ということでお尋ねしたいと思います。  最近、大変悪質になってきまして、勝手にお金を振り込んできまして、その上、法外な返済を迫るという本当に悪質な暴力金融事件が発生しております。  これから申し上げるケースは私の事務所の担当弁護士が実際にやったケースでございますので、若干経過を説明させてもらいますと、平成十六年十二月に本人が、これは二十歳代の男性でございますけれども、携帯電話で、雑誌広告に掲載されていた貸金業者数社にお金の借り入れの申し込みをしたんですね。断られて借りられなかったんですが、その情報がどうも漏れた……

第162回国会 法務委員会 第10号(2005/04/05、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。よろしくお願いします。  貴重な御意見を拝聴させていただきまして、ありがとうございました。  この法案、考えまして、私も長い間弁護士をやってきたんですが、刑務所の中のことについては余り関心がなかったなと。弁護活動はやはり、有罪か無罪か、執行猶予か実刑かということで、実刑になってしまったら、ああ、向こうへ行っちゃったな、こんなことで、あとはもう刑務官にお任せということで、本当に恥ずかしい限りだなというふうに思っております。行刑改革会議で一生懸命議論された久保井先生そしてまた江川先生には心から敬意を表したいと思っております。  これも驚いたんですが、今回の改正……

第162回国会 法務委員会 第15号(2005/04/26、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず、代表訴訟についてお尋ねしたいと思うんですが、現行法では代表訴訟を提起できる場合の制限規定というのはないわけでありまして、新法では八百四十七条一項一号、二号で、「責任追及等の訴えが当該株主若しくは第三者の不正な利益を図り又は当該株式会社に損害を加えることを目的とする場合」はだめだ、第一号。二号は、「責任追及等の訴えにより当該株式会社の正当な利益が著しく害されること、当該株式会社が過大な費用を負担することとなることその他これに準ずる事態が生ずることが相当の確実さをもって予想される場合」には、この訴えの提起はできない、この制限規定を設けておりますけれど……

第162回国会 法務委員会 第19号(2005/06/03、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。おはようございます。  まず、南野法務大臣にお尋ねしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  この船責法の趣旨というのは、当該船舶の事故によって被害者に対して負う損害賠償について、事故の危険性が高いこと及び責任がしばしば巨額になることから、海運業の保護、奨励に当たる、こういうこととされておりますが、平たく言うと、損害はたくさんあっても全額払う必要はないよ、海運業の業者の保護、奨励のために被害者はちょっと泣いてよね、こういう法律になっているわけですね。  ただ、海運の危険性が高かった昔ならばいざ知らず、今は技術も発達しておりますし、また保険という制……

第162回国会 法務委員会 第26号(2005/07/12、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  大臣にお尋ねしたいんですが、趣旨説明で大臣はこうおっしゃっています。本法案は、昨年「五月に国会において承認された国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約の締結に伴い必要となる罰則の新設等、所要の法整備を行うものであります。」こう述べられております。  この条約の意義について大臣はどのようにお考えになっているのか、御所見を承りたいと思います。
【次の発言】 ありがとうございました。  この国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約、二〇〇〇年の十一月に国連で採択されたわけでございますけれども、この条約の採択に向けて日本がどのように貢献してきたのか、御説……

第162回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号(2005/07/21、43期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず、総理は十九日の夜に、こんな発言をされております。二十六日から北京で開かれることになっております六者協議について、早く核廃棄につなげてほしい、できればこの会合で終わりにして解決すれば一番いい。また、山崎拓前副総裁と会談した際に、小泉政権の間に核問題、拉致問題を解決して日朝間の国交正常化を図りたいと述べられたそうでございますが、きょうの朝日新聞によりますと、北朝鮮の国営朝鮮中央通信は、六者協議を開かれても、拉致問題、日本を相手にしないというふうに論評したという記事が載っております。  この総理の発言の真意は一体どこにあるのか、また、今回の六者協議で、……


44期(2005/09/11〜)

第163回国会 農林水産委員会 第2号(2005/10/19、44期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、大臣の所信を中心にしてお話をお伺いしたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。  農は国の基なりという言葉は、大変古くから言われてきた言葉でありますが、しかし現実は、大臣が所信でも指摘されておりますように、従事者の減少や高齢化の進展、耕作放棄地の増大など、将来に明るい展望を持てないのが実情であります。所信の中にも、「意欲と能力のある担い手」といった言葉が何回も出てまいります。日本農業の担い手の平均年齢が六十歳を超えているという現在の段階では、この農は国の基なりという言葉そのものがむなしく聞こえてくるわけでございます。  それこそ……

第163回国会 法務委員会 第2号(2005/10/05、44期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。  まずは、南野法務大臣、法務大臣の御再任、まことにおめでとうございました。心よりお喜び申し上げたいと思います。  大臣がおっしゃるように、司法制度改革もいよいよ設計図の段階から実行の段階に入ってまいりました。国民に身近で頼りがいのある司法制度の構築に向けて、大臣と力を合わせて頑張ってまいりたい、こう思っております。  ところで、司法ネットは来年の秋から実施されるわけでございますけれども、充実した司法ネットの実現には、何よりも大きな予算の獲得が最も重大な課題になってくると思います。司法ネットに関する概算要求の概要と予算の獲得に向けた大臣……

第163回国会 法務委員会 第5号(2005/10/14、44期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず、政務官に、共謀罪に関する広報活動についてお聞きしたいと思います。  この法律については、多くの市民団体の皆様等から、反対だ、あるいは撤回をしてもらいたいという強い要望が、メールとか問い合わせが私の事務所にもいっぱいあります。いろいろな理由が書いてあるのですが、理由とするところは三点ぐらいありまして、共謀罪が成立すると市民団体にも適用されるおそれがあるということ、あるいは思想処罰につながるおそれがあるということ、さらには主婦の井戸端会議さえも共謀罪の対象になってしまうといういろいろな心配が書いてありますが、私はそのほとんどが誤解に基づくものだという……

第163回国会 法務委員会 第8号(2005/10/26、44期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、四人の参考人の先生方、本当に貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございました。  早速質問させてもらいますが、まず、国際性について、これは足立参考人と安冨参考人にお尋ね申し上げます。  この条約の名前、国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約となっております。この条約の目的は、第一条に、「この条約の目的は、一層効果的に国際的な組織犯罪を防止し及びこれと戦うための協力を促進することにある。」と明確に規定しております。本条約を受けて、組織的犯罪処罰法の改正、その目的も、「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約を実施するため、」こう改正しよう……

第164回国会 法務委員会 第2号(2006/02/24、44期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず、杉浦法務大臣の法務大臣御就任、心よりお喜び申し上げます。おめでとうございます。  私は平成八年に初当選でございますけれども、それ以来、法曹出身の法務大臣というのは、保岡先生、高村先生に続いて杉浦大臣が三人目であるというふうに私承知しておりますけれども、難しい時期に法務大臣に御就任されて、指導力を発揮して、御活躍あらんことを心よりまずお祈り申し上げます。  本年は、これまで当委員会で審議されてきました司法制度改革が実を結ぶ大事な、第一歩となる大事な年でございます。五月には、今春卒業の法科大学院第一期生が新司法試験に臨む、こういうことになります。十月……

第164回国会 法務委員会 第7号(2006/03/17、44期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  今回の法改正の大きな柱の一つは、テロの未然防止のための規定の整備というふうに承知しております。  日本がテロの対象になるかどうかということについて、この前、軍事評論家であります小川和久さんの「日本の戦争力」という本を読みました。こう書いてありました。アメリカを敵視しているテロリスト・グループにとって、日本はアメリカの最重要同盟国としてテロの標的になり得る。また、対テロ戦争を戦っている国としても、世界を牽引する主要国としても、テロの標的になり得ることは覚悟すべきでしょうというふうに述べられておりました。  私自身も、日本がテロの標的になる可能性は十分にあ……

第164回国会 法務委員会 第13号(2006/04/04、44期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。おはようございます。よろしくお願い申し上げます。  早速質問させてもらいますが、代用監獄の存廃につきましては、これまで鋭い対立があったところであります。先回、杉浦法務大臣御自身が弁護士時代にどのような思いでこの問題にかかわってこられたかも、十分にお話をお伺いさせていただきました。五十五年当時弁護士であった国会議員はみんな同じような思いで、私も含めて思いを持っていたというふうに認識しております。  この点について、有識者会議ではこう言っております。「代用刑事施設制度を存続させることを前提としつつ、そこにおいて起こり得る様々な問題を回避し、国際的に要求される水……

第164回国会 法務委員会 第20号(2006/04/25、44期、公明党)

○漆原委員 今までの法案審議におきまして、共謀罪に関する政府案に対しては、一般の労働組合とかあるいは民間団体の活動も共謀罪の対象となるのではないかという強い懸念が示されました。また、このような意見の背景として、我が国においては、犯罪の実行の着手に至る前の行為を処分することは例外だったんですね。そういう意味では、共謀罪を設けるについてはやはり謙抑的であるべきだというふうな考え方があろうかと思います。  この点、政府案でも、普通に活動している一般の団体の活動が共謀罪の対象になるということは想定しがたいんですけれども、しかし、政府案の条文をそのまま読んで一般の国民の皆様にそこまで御理解をいただけるか……

第164回国会 法務委員会 第21号(2006/04/28、44期、公明党)

○漆原委員 今回の修正案におけます実行に資する行為の要件は、共謀が行われるだけでは足りない、これに加えて、共謀に係る犯罪の実行に向けた段階に至ったことのあらわれであります外部的な行為が行われるまでは処罰を差し控えるというものでございます。したがって、実行に資する行為と言えるためには、共謀が成立した後の、共謀の段階を超えた、いわゆる共謀する行為とは別の、共謀に係る犯罪の実行に実質的に役立つ行為、この三つの要件に該当する必要があるというふうに思っております。  具体的にはどのような行為がこの実行に資する行為に該当するかについては、個別具体的な問題でありますから、事実関係にもよるわけでありますけれど……

第164回国会 法務委員会 第23号(2006/05/10、44期、公明党)

○漆原委員 政府案におきましても、これまでの法案審議の中で法務省の方から答弁がありましたとおり、普通に活動しております一般の団体の活動が組織的な犯罪の共謀罪の対象となることは、通常は想定しがたいものと考えます。  ただ、政府案では、条文上、この点が必ずしも明確であるとは言えないというふうに思っております。また、団体の共同の目的それ自体が、重大な犯罪行為等を実行することにあるという限定がなされているわけではございません。このようなことから、政府案に対しては、これまで、一般の労働組合や民間団体の活動がその対象となってしまうのではないかという強い御懸念が当委員会でも示されてきたところでございます。 ……

第164回国会 法務委員会 第24号(2006/05/12、44期、公明党)

○漆原委員 杉浦大臣からもお答えになったように、最初、正当な会社をやるつもりが、途中でリフォーム詐欺会社の専門集団に変わった、これはまさに、最初の正当な業務、営業活動の目的が途中でなくなる事例なわけですね。  今先生のおっしゃっている、文化財を保護するために、場合によっては実力行使をするということは、その実力行使をするという段階でも、文化財を守るという大きな目標があるわけですから、全く条件としては違うというふうに思います。
【次の発言】 河村委員は具体的な問題を出して質問していただいて、これは、その都度、与党案の構成要件がきちっと担保されることを示す機会を与えていただいているということで、私は……

第164回国会 法務委員会 第26号(2006/05/19、44期、公明党)

○漆原委員 今回の与党再修正案におきましては、従前の与党修正案の「実行に資する行為」という文言を改めて、今委員御指摘のように、「実行に必要な準備その他の行為」ということにしました。  従前の実行に資する行為の意義につきましては、繰り返し説明させていただいたところでありますが、この委員会の審議の中で、委員初め民主党の皆さんから、そのような意義に限定されることが文言上必ずしも明らかでないのではないかという御指摘をいただきました。そのような御意見も踏まえ、さらにその趣旨を明確かつわかりやすくするために、実行に必要な準備その他の行為というふうに修正をさらにさせていただいたわけでございます。  この実行……

第169回国会 災害対策特別委員会 第7号(2008/07/31、44期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  私は、金沢市内の浅野川のはんらん、土砂災害について質問をしたいと思います。  二十八日未明から明け方にかけまして、一時間で百三十八ミリ、二時間で二百五十ミリという大変な豪雨によりまして、市内を流れる浅野川がはんらんし、土砂災害となったわけでございます。  私も実は二十九日に現場に行かせてもらいましたけれども、道路、床上、床下、物すごい大量の土砂が流れ込んで、とてもこのままでは生活ができない状況になっております。役所の方も市民もボランティアの皆さんも、総力を挙げて泥と格闘しているという現状でございました。  そこで、具体的に質問しますけれども、私は二十九……

第169回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号(2008/04/10、44期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。当委員会、久しぶりに質問をさせていただきたいというふうに思っております。  福田内閣、発足して六カ月になるわけでありますけれども、まず、福田内閣の拉致問題に対する基本的なスタンスということを再度私はここで確認させていただきたいというふうに思っております。  第一点は、北朝鮮による日本人の拉致行為、これは国家的テロである、また日本に対する主権の侵犯である、さらにまた個人として見れば、国民として見れば、重大な人権侵害行為であるというふうに私は認識しておりますが、政府の認識はいかがでしょうか。
【次の発言】 その認識、私は本当にそのとおりだというふうに思っており……


45期(2009/08/30〜)

第179回国会 法務委員会 第4号(2011/12/06、45期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。  平岡大臣、法務大臣御就任、本当におめでとうございました。この司法制度改革、十数年にわたって先生と一緒に議論をさせていただいたことを本当に懐かしく思っております。そういう方が大臣になられて、また司法制度改革についてもう一度見直しの観点から御意見を聞けるということは、非常にうれしいと思っております。きょうは、メーンは修正案に対することでございますが、大臣の御所見もお伺いしながら進めていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  まず、司法修習生に対する給費制がいいのか貸与制がいいのかというふうな議論を聞いておりますと、将来高額……


46期(2012/12/16〜)

第187回国会 災害対策特別委員会 第3号(2014/10/10、46期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  まず初めに、このたびの御嶽山の噴火によりましてお亡くなりになられました方々には、心よりお悔やみを申し上げたいと思います。また、いまだ行方不明の方々には、一刻も早い救出をお祈り申し上げます。  連日、過酷な状況の中で懸命に救出活動に当たっておられる消防、警察、自衛隊の皆様にも心より感謝を申し上げたい、こんな思いでいっぱいであります。  噴火の翌日の九月二十八日、木曽町の開田地区の農業被害の状況を調査するとともに、木曽町の対策本部が置かれております町役場を訪れました。  原久仁男町長らに救援活動の状況などを伺いましたが、原……


47期(2014/12/14〜)

第189回国会 法務委員会 第22号(2015/06/10、47期、公明党)

○漆原委員 おはようございます。公明党の漆原でございます。  きょうは、五人の参考人の皆様、本当に貴重な御意見を賜りまして、心から感謝申し上げたいと思います。  早速質問に入らせてもらいますが、まず、この法案の全般、概括的評価について、椎橋参考人と内山参考人にお尋ねしたいと思うんです。  我が国の刑事手続が、捜査、公判が取り調べ及び供述調書に過度に依存している、ここから脱却しなければならないという命題、これはもう当委員会でも、随分前から、長い間指摘され、議論されてきたところであります。有罪の者を無罪にしちゃならないし、逃がしちゃならないし、無罪の人を処罰してはならないし、この二つの命題をどうい……


各種会議発言一覧

41期(1996/10/20〜)

第140回国会 法務委員会情報開示の司法判断に関する小委員会 第1号(1997/06/17、41期、新進党)

○漆原小委員 新進党の漆原でございます。  ちょっと中身の方に入らせてもらって、公務員の職務上の秘密に関する文書の提出命令については、裁判所における実体的真実発見、当事者対等及び国民の権利実現のため証拠収集方法を拡充すべきであると思います。また、文書の提出義務も一般義務化して、提出を拒絶できる場合を厳格に制限すべきであるというふうに考えています。  日弁連では、このような観点から、文書の提出を拒絶できる場合の規定として次のような提案を行う予定であると聞いております。その内容は、「公務員の職務上の秘密に関する文書(公務員によって公務に関する秘密として管理されているもので、公然と知らされておらず、……

第140回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1997/03/03、41期、新進党)

○漆原分科員 おはようございます。新進党の漆原でございます。  私は、携帯電話使用と交通事故の関係についてお尋ね申し上げます。  携帯電話が、その利便性と比較的安く手に入るということで、すさまじい勢いで今普及しております。他方、自動車運転中に携帯電話を使用して交通事故が発生するという事例も多くなっております。自動車運転時における携帯電話の使用について、私は非常な危惧を持っております。  そこで、郵政省にまずお尋ねしますが、携帯電話の現在の普及台数、それから将来の見込みについて御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 携帯電話の急速な普及に伴って、自動車運転時の携帯電話使用による交通事故もふ……

第142回国会 法務委員会情報開示の司法判断に関する小委員会 第1号(1998/05/20、41期、平和・改革)

○漆原小委員 平和・改革の漆原でございます。  まず、刑事記録の全面除外ということが今回発表されておるわけなんですが、これには手続上と内容に私は問題点があるのじゃなかろうかと思うのです。  まず、手続上の問題では、部会の最終段階で突然これが登場してきて、十分な審議が尽くされていないのじゃないか、こういう指摘もあるし、疑問点も持っております。  それから、この附帯決議で審議の経過の公表と民意の反映という点もあるのですが、これも果たしてどのように公表、民意の反映がこの点についてなされたか、非常に疑問であります。  また、全面一律禁止というのは、公文書の提出の一般義務化を求めたこの法改正の根本精神に……

第142回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1998/03/20、41期、平和・改革)

○漆原分科員 平和・改革の漆原でございます。  本日は、地元の問題についてお尋ねしたいと思いますが、新潟県西蒲原郡の黒埼地区というところがございまして、ここでは昭和四十八年から五十三年までの間に、河川、国道、鉄道、三つの事業についての土地収用法の対象になったわけでございます。この地区の土地は権利関係が錯綜しておりまして、起業者、収用委員会が知り得た土地所有者と思われる者が真の所有者であるかどうか、また他の権利者が存在するかどうか確定することができなかったわけであります。そこで、起業者は土地所有者不明として裁決の申請を行って、収用委員会も土地所有者不明として、いわゆる不明裁決をしたわけであります……

第145回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1999/02/18、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原分科員 公明党・改革の漆原でございます。  私の方からは、学生に係る国民年金保険料の免除基準についてお尋ねしたいと思います。  まず、国民年金制度は二十歳以上の者を強制適用の対象としておりまして、平成三年からは学生にも適用されるようになったわけでございます。ただ、学生についてはいろいろな問題点もあるということで、学生に係る保険料の免除基準というのを通達で設けられて、それを適宜適用するというのが現実の運用でございます。  それでお聞きしたいことは、まず、学生に対して、従来の任意加入を改めて強制加入とした理由は何なのかということが一点、それから、通達で学生に係る保険料の免除基準を設けた理由を……

第145回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1999/02/18、41期、公明党・改革クラブ)

○漆原分科員 おはようございます。公明党・改革クラブの漆原でございます。  きょう私の方からは、福祉定期預金の件について御質問させていただきます。  いわゆるバブルが崩壊しましてから、我が国の経済は大変な低迷を続けております。特に、昨今の景気は戦後最悪とまで言われておりまして、年金受給者それから障害者等にとってその生活は一層困難な状況になっております。  景気対策のために政府はいろいろなことをやっておられますが、所得税減税、これについては、ほとんどの年金受給者やあるいは障害者には恩恵がなくて、消費税を下回る超低金利の現状では、自分の貯金を切り崩して生活費を切り詰めるほかに方法がないというのが現……


42期(2000/06/25〜)

第154回国会 法務委員会厚生労働委員会連合審査会 第1号(2002/07/05、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  まず最初に、再び対象行為を行うおそれという概念についてお尋ねします。  政府案では、再び対象行為を行うおそれというのを本制度による処遇を行うための要件としておりますが、これについては社会防衛を図るためではないかとの批判もあるところでございますが、そもそも、このようなおそれというものをこの法律の要件とした理由をお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 一部の精神科医の方から、再び対象行為を行うおそれの予測は不可能だというふうな批判がなされております。しかし、考えてみますと、現行法の措置入院制度においても自傷他害のおそれの判断がなされているところでございます……

第154回国会 法務委員会厚生労働委員会連合審査会 第2号(2002/07/09、42期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、五名の参考人の皆様に貴重な御意見をちょうだいしまして、質問させていただきます。  まず、前田参考人にお尋ねしますが、今回の政府案は、対象者の処遇の決定に司法的判断を加えるということが大きな特徴になっておりまして、保安処分だとかどうのこうの、いろいろな意見があるわけなんでございますが、まず第一番目に、裁判所が加わることの利点についてどのようにお考えか、御意見をちょうだいしたいと思います。
【次の発言】 もう一点、お尋ねします。  これは足立参考人から、今回の政府案は医療の名をかりた強制隔離法であるという大変厳しい御指摘がなされております。再犯の……

第155回国会 法務委員会厚生労働委員会連合審査会 第1号(2002/11/29、42期、公明党)

○漆原委員 本制度による処遇の対象となる者は、その精神障害を改善するために医療が必要と認められる者に限られまして、このような医療の必要性が中心的な要件でございます。  医療の必要性があるからといって、では全部その対象になるのかというと、そうではない。医療の必要性のある者のうち、さらに、精神障害の改善に伴って同様の行為を行うことなく社会に復帰できるよう配慮をすることが必要な者だけに限定した。  したがって、これは、医療の必要性が要件と、その必要性の中でさらに対象行為を限定する、この二つの要件があって初めてこの決定ができるという構成になっております。

第155回国会 法務委員会厚生労働委員会連合審査会 第3号(2002/12/04、42期、公明党)

○漆原委員 たしかあのときは、自傷他害のおそれは短いスパンだ、政府案の方はもっと長いんだというふうな私が受けとめた厚生労働大臣の発言があって、基本的には、私は、時間的な制約、時間的な長さの問題ではないのではないかという観点から質問させていただきまして、今でも同じ考えを持っております。
【次の発言】 今の点は、塩崎提案者から再三説明がありましたが、再犯のおそれというのを要件とする政府原案については、何々罪という特定の具体的な犯罪行為や、あるいはそれが何月何日に行われるかといった時期の問題の予測、これは不可能ではないかという批判がいっぱいあります。それは、ある意味ではそのとおりだなというふうに思い……


43期(2003/11/09〜)

第159回国会 外務委員会北朝鮮による拉致及び核開発問題等に関する小委員会 第1号(2004/02/18、43期、公明党)

○漆原小委員 公明党の漆原でございます。  薮中局長が今回大変な日程の中御苦労されたことは、大変感謝をしたいと思っております。今までなかなか政府間交渉に応じてこなかった北朝鮮でございましたけれども、今回、日朝の政府間交渉が開催された、また将来も継続されるということについては、私は大変大きく評価をしていいんだろうなというふうに思っております。  その上でお伺いしたいんですが、これは岩永委員からも御指摘がありましたが、北朝鮮の今回のねらいは一体何なのかなと。今回、政府間交渉については、議員外交もありまして、新聞等では大分北朝鮮が拉致問題を解決したがっているぞ、何かしてきたぞというふうな報道もなされ……

第159回国会 外務委員会北朝鮮による拉致及び核開発問題等に関する小委員会 第3号(2004/03/02、43期、公明党)

○漆原小委員 公明党の漆原良夫でございます。  きょうは、金さん、李さん、陣さん、三人の参考人の皆様、本当にありがとうございました。また、三十年以上も長い間北朝鮮に拉致されておられて、本当に、口に言いあらわせない御苦労をされたと思います。心から御同情申し上げます。  きょうは、有意義なお話をたくさんお伺いできて、大変うれしく思っております。日本でも、たくさんの方が北朝鮮に拉致をされたんじゃないかということで、多くの人が行方不明になっておりまして、一生懸命その消息を探っているところでありますが、私の方から、まず李さんにお伺いをしたいと思います。  まず、先ほどのお話の中で、招待所で六人の日本人に……

第159回国会 外務委員会北朝鮮による拉致及び核開発問題等に関する小委員会 第4号(2004/06/01、43期、公明党)

○漆原小委員 公明党の漆原でございます。よろしくお願いします。お二人の参考人、きょうはありがとうございました。  私の方は、まず、荒木参考人にお尋ねしたいと思います。  民間団体で特定失踪者問題調査会ということで、大変な数の調査をしてこられまして、また、費用も大変だったと思いますね。そういう意味では、民間団体ですから、調査の限界もあったと思うし、また、費用的にも大変御苦労されているんじゃないかと思います。  先ほどお話があったように、政府は、特定失踪者問題については、十件十五人ということでどうも門戸を閉じているというふうに思うんですね。ただ、金正日が拉致を認めたわけですから、あの時期に、疑わし……

第159回国会 予算委員会第二分科会 第2号(2004/03/02、43期、公明党)

○漆原分科員 公明党の漆原でございます。  きょうは、災害救助犬についてお話をお伺いしたいと思っております。  まず初めに、日ごろから国民の安心、安全のために昼夜を分かたず御尽力をいただいております、消防庁、また内閣府の防災担当の皆さん、心から感謝を申し上げたい、こう思っております。  早速本題に入りますが、まず、内閣府の皆さんにお尋ねしたいんですが、自然災害が突発的に発生したときに、予測の範囲をはるかに超える、こういう被害をもたらすこともあるわけでありますけれども、特にその被害が甚大であると判断した場合に、政府の対応の流れ、全体的な流れをまず確認をさせていただきたいと思います。


44期(2005/09/11〜)

第164回国会 決算行政監視委員会第四分科会 第1号(2006/06/05、44期、公明党)

○漆原分科員 公明党の漆原でございます。  きょうは可視化についてお聞きしたいと思うんですが、取り調べの可視化については、私は今国会で三度目の質問を法務大臣にさせていただきます。  可視化は、これまで、刑事被告人の権利保護、冤罪の防止、あるいは刑事裁判手続における真実性の担保、裁判員制度の導入との関係など、さまざまな観点からその必要性を述べてまいりました。殊に、我が党はマニフェストにも「二〇〇九年の裁判員制度実施までに、ビデオ録画等による取り調べ過程の可視化を検討・策定します。」と具体的に公約しているところでございます。  今般、検察庁において取り調べの可視化を一部導入することを決定されたと聞……


47期(2014/12/14〜)

第189回国会 情報監視審査会 第1号(2015/03/30、47期、公明党)

○漆原委員 休憩前に引き続き会議を開きます。  御報告いたします。  今般選任された委員は、衆議院情報監視審査会規程第四条第一項の規定による宣誓を既に行っております。
【次の発言】 これより会長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの岩屋毅君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、額賀福志郎君が会長に御当選になりました。  会長額賀福志郎君に本席を譲ります。

第190回国会 情報監視審査会 第5号(2016/05/12、47期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、本当に、三人の貴重な御意見を聞かせていただきまして、ありがとうございました。  時間がありませんので、國見参考人に一点だけお聞きしたいと思うんです。  それは、議院内閣制における行政と立法のあり方、緊張関係のあり方になるわけですけれども、ある指摘も受けまして、これは将来我々の中でもしっかり考えていかなきゃならない大きな問題だなということで、少し次に考える議題にしておるんですけれども、こういう指摘を受けたんです。  要するに、重要な国家安全保障会議の四大臣会合などの結論は基本的に公開されないということになれば、行政府は立法府に対してどのように説……

第193回国会 情報監視審査会 第5号(2017/05/15、47期、公明党)

○漆原委員 公明党の漆原でございます。  きょうは、三人の参考人の方、大変貴重な御意見をありがとうございました。  私からは、三谷参考人と春名参考人にお伺いしたいと思います。  三谷参考人から、信頼関係が大事なんだということ、行政に対する、あるいは国民に対するという話がありました。私は、国民に対する信頼関係、この特定秘密保護法という制度そのものが、国民に対する信頼関係が果たして十分なんだろうか、まだまだ本来国民に開示すべきものを国家が国家の必要のために隠しているんじゃないか、こういうような国民の疑念がまだ残っていると思うんですね。これをどのように解消していくべきか、これを一点、お尋ねしたいと思……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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